サイクリングやポタリングなど趣味として自転車に乗るライダーは増加しています。
しかしながら自転車に関しての知識やスキルを身につけられていないライダーも中にはいます。
走行中トラブルで特に多いとされるのがパンクですが、迷わず対処できるでしょうか。
場合によってはタイヤを交換する必要があります。
今回は、自転車のタイヤを交換する状況と目的についてお話しします。
自転車に取り付けられているタイヤを交換する必要はあるのか
自転車店やオンラインショップなどで自転車を購入した際に、車体を購入すれば必ずタイヤが備え付けられています。
その自転車をディスプレイなどで飾っておかない限り、走行すればタイヤは摩耗し消耗してきます。
タイヤの摩耗とは、走行することによりと面抵抗がタイヤにかかり続けることにより消耗することです。
よく初心者ライダーで勘違いされているのは、急制動を行わなければタイヤは摩耗しないということです。
自転車のタイヤについては、急制動を行わなくても走行を繰り返せばタイヤは摩耗し続けます。
タイヤが摩耗し続けることにより、タイヤに予め彫られている溝が無くなりつるつるの状態となっていくのです。
タイヤの溝が無くなりつるつるの状態になったまま走行していると怪我のリスクが高まります。
そのため、緩急をつけず日々自転車に乗っているライダーであってもタイヤの交換は欠かすことができません。
また、状況によってはタイヤの交換だけではなく中にあるチューブの交換も必要となる場合もあります。
このように、何かしらのトラブルが生じる前にメンテナンスしておくことで、面倒な作業を回避することができます。
自転車は天候によってタイヤを交換したほうがよい?
通勤や通学だけでなくサイクリングやポタリングなどにも車体を問わず自転車が使用されます。
自転車を使用する際に、重要となってくるのが天候です。
一般車であるママチャリに乗っている方は、天候に応じて移動手段を変えることが多いです。
一方、ロードバイクやMTBなどスポーツ車に乗っているライダーは天候の変化に左右されません。
なぜ、自転車が天候に左右されるかというと晴天と雨天とでは走りやすさが異なるためです。
晴天だと自転車に乗ることはとても気持ちがよく、また清々しさを感じることができます。
そのような天候であれば自転車に取り付けられているタイヤは何でもよいでしょう。
対して雨天時は、自転車を使用すると雨具の着用が必要となり煩わしくなるため乗ることを控えます。
さらに、雨の場合スリップのリスクがあるため、タイヤをブロックタイヤに交換する必要があります。
一般的に、自転車のタイヤ交換は手順や必要な工具を把握すれば容易に行える作業ではあります。
しかしそれを面倒と感じるようで、天候の状況により自転車に乗ることを控えようとするライダーが数多くいるのが現状です。
ロードバイクを使用する場合はタイヤ交換が必須となる
一般車とされるママチャリとは異なり、競技用自転車として位置づけられているのがロードバイクです。
ロードバイクを主に使用する目的としては、ロードレースへの参加が挙げられます。
一般的にロードレースへ参加するための車体規則というものは特にありません。
そのため、行われるレースの概要に沿って保有しているロードバイクをカスタムしていく必要があります。
レースにおいて変更されることが多いのはドライブトレイン関係ですが、タイヤも例外ではありません。
ロードバイクにスリックタイヤを履かせていたとしてもタイヤの種類により転がり抵抗は様々です。
転がり抵抗は少なければ少ないほうがよいのがロードバイクのタイヤ事情です。
そのため、レースのコース内容に応じてタイヤを交換することがほとんどです。
またロードバイクを使用するレースは舗装されたオンロードだけではない場合もあります。
そのときには、普段履かせているスリックタイヤではなくセミスリックタイヤを履かせます。
あまりロードバイクにセミスリックタイヤは相性がよくありませんが、走るコースには適応させることが優先されます。
このようにロードバイクに関しては、その都度タイヤを交換していくことが求められるのです。
オフロードで使用するMTBはタイヤ交換の必要性はない
スポーツ車とされる自転車の中でもオフロードに特化しているのがMTBです。
そのMTBのうち、安価なMTBと高価なMTBで取り付けられているタイヤの種類は異なります。
一般的に安価なMTBに取り付けられていることが多いタイヤはスリックタイヤ、もしくはセミスリックタイヤです。
一方、高価なMTBに取り付けられているのは大半がブロックタイヤとなっています。
そのような違いがみられる理由は、車体の使用目的がそもそも違っているからです。
安価なMTBにはサスペンションが搭載されているためオフロードが可能と思っているライダーも多くいます。
しかし、実際にはオフロードの路面は不向きであり、オフロード走行を避けるようにと注意書きがしてあることが多いです。
そのためオフロードに対応したブロックタイヤではなく、日常使いに合ったスリックやセミスリックのタイヤとなっているのです。
対して高価なMTBが想定しているのはオフロードなため、予めブロックタイヤが取り付けられています。
スリックタイヤやセミスリックタイヤと違って、ブロックタイヤはオフロードで力を発揮します。
このように目的別に分けられているため、備え付けられているタイヤを交換する必要はありません。
タイヤ交換に悩む自転車がクロスバイク
自転車の中でも近年多くのライダーに乗られているが、その用途が定まらないクロスバイクです。
クロスバイクに乗るライダーは、日常使いとして通勤や通学に使用しています。
また、日常使いだけでなく趣味としてサイクリングやポタリングなどを行う際にも乗ります。
このように、ライダーによってクロスバイクは用途が様々で定まっているわけではないのが特徴です。
そのため、各メーカーから販売されているクロスバイクを見ても、メーカーごとに特徴の差は明らかです。
通勤や通学など日常使いでクロスバイクに乗るなら、購入時のままの車体で十分です。
一般的に、クロスバイクに備え付けられているタイヤはやや太いものとなっています。
そのため安定性はもちろんのこと、雨天時においてもある程度は走行できるように設計されています。
それでもサイクリングやポタリングでクロスバイクを使用する場合は、コースに適したタイヤを装着することもあります。
多少のオフロードが含まれるようなコース設定の場合、やはりセミスリックまたはブロックタイヤが推奨されるからです。
クロスバイクについては、必要に応じて適したタイヤに交換していくことが求められます。
自転車のタイヤ交換を行うのは目的に応じてだけではない
ロードバイクやMTB、そしてクロスバイクにおいては目的や用途に応じてタイヤ交換の必要があるとご説明しました。
しかしながら、自転車におけるタイヤ交換は目的を持たずして行われる場合もあります。
そのような場面は、主にサイクリングやポタリングなど趣味として乗っている自転車です。
サイクリングやポタリングは、速さを競い合うものではなく比較的ゆったりした速度で走行します。
そのためタイヤの機能性を重視する必要がなく、ライダーの好みを重視しても問題ありません。
それもあり、サイクリングやポタリングで使用する自転車を見るだけで、ライダーの好みを知ることができます。
オンロードの平坦路しか走行しないのに、ブロックタイヤを備え付けている自転車もあります。
一般的にはブロックタイヤはオフロード時に使用されるタイヤですから、個性的なライダーだと認識されます。
だからといって競技ではない日常や趣味の範囲において常識にとらわれる必要性はありません。
むしろ日常や趣味の範囲で使用する自転車に関しては、個性的であるほうが注目される車体になります。
このように目的ではなく、好みに応じてタイヤを交換する場合も少なからずあるのです。
自転車のタイヤを交換する必要性は車体と目的により異なる
ロードバイクやMTB、そしてクロスバイクのようなスポーツバイクのカテゴリでは、タイヤ交換を行うライダーは多数派です。
だからといってタイヤを交換しなくても実用性に関しては大した差はありません。
むしろ、自転車のタイヤ交換を行う際には明確な目的や用途が必要である場合が多いです。
ライダーの相性に合ったタイヤに交換していきましょう。