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アンカーがこだわりの技術を結集させたRNC7のインプレ評価

2018.11.16

今回はブリジストン・アンカーのお話ですが、アンカーはクロモリフレームに強いこだわりを持っています。

レースの世界では第一線を退いたクロモリですが、独特の乗り味と他の素材よりも耐久性があるので、根強いファンが付いている素材でもあります。

今回はそんなアンカーのクロモリフレームのロードバイク「RNC7」について、インプレ評価なども交えながらお話ししていきます。

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ロードバイクのフレーム素材の移り変わり

スポーツバイクのフレームに使用される素材は、時代によって移り変わってきました。

特にロードバイクはロードレースに使用されるものがトレンドとなり、市場の傾向にも大きく影響を与えます。

そのため、今はレースではカーボン一択状態なので、市場にも当然ながらカーボンフレーム車が多くなります。

例外もありますが、完成車では20万円前後になってくるとカーボンフレームが増え、100万円を超えるものまでカーボンが続きます。

カーボン全盛の前は、アルミが隆盛を誇っており、金属の中でも軽量というのが重用された大きな要因でした。

アルミはエントリーモデルを中心に今でも活躍しており、スポーツバイクの素材としては無くてはならない存在です。

そして、アルミが全盛になる前はスチール(鉄)で、クロモリはこの時代にロードレースで大活躍した素材です。

アンカーもこの時代からクロモリフレームを製造しており、後述しますが非常に画期的な技術で他をリードしていたという記録が残っています。

その技術は今でも受け継がれており、特に現在のハイエンドモデル「RNC7」はインプレ評価で常に好意的なものが多く、人気の高さを感じさせます。

アンカー・RNC7は「ネオコット」の技術を結集させた一台!

アンカーがクロモリフレーム車に投入してきた技術は、「NEO-COT(ネオコット)」と呼ばれるものです。

「NEO Contour Optimization Theory(『新形状最適化理論)」の頭文字を取ったものですが、金属フレームのチューブがほぼ丸形なことに疑問を呈するところから始まっています。

ネオコットの理論が用いられた1980年代後半は、自転車に使用される金属チューブはほぼ丸形でした。

しかし、ブリヂストンの技術者は丸形のチューブはロスが多いことに気付き、ロスの無い最適なフレーム形状を目指して研究を開始します。

当時はチューブを変形させることが難しかったのですが、ブリヂストンは今では当たり前となっている、金属を自由に成形するバルジ成形(ハイドロフォーミング法)や、1本のチューブ内で厚みの違う部分を作る「バテッド」の技術をいち早く投入しました。

ネオコットによって作り出されたアンカーのフレームは、わずかに残る当時のインプレ情報などでも画期的な発明という触れ込みで、大きなインパクトを与えていたのがうかがえます。

そして、今でもネオコットの技術はアンカーのクロモリフレーム車の基軸であり、その結集が「RNC7」です。

アンカー・ネオコットフレームの比較インプレ評価

それではここから、アンカーの「RNC7」について詳しくお話しします。

アンカーのクロモリフレームには2種類あり、ネオコットの特徴であるバルジ成形とスピニングバテッドを両方とも用いたのが「ネオコットプロフェッショナル」。

一方、製造コストを抑えるために従来通りのTIG溶接を採用しながらも、加工工程ではチューブの最適化を図った「ネオコットスタンダード」があります。

そして、ネオコットプロフェッショナルを採用しているのが「RNC7」、スタンダードを採用しているのが「RNC3」になります。

両者を比較したインプレ情報なども見ていますと、走りのしなやかさやバネ感というクロモリ本来の乗り味はRNC7が上とのことです。

また、表面加工がRNC7の方が滑らかで、溶接部などもスムーズに結合されているので、見た目もRNC7が優位かと思います。

価格も「7」の方が「3」より7万円以上高額なので、グレードの違いと言えばそれまでなんですが、クロモリ本来の乗り味やスタイルを求めるなら、RNC7がおすすめになります。

アンカー・RNC7の試乗インプレ情報

アンカーのRNC7には、フレームセットと完成車の2パッケージがあります。

フレームに関してはここまでお話ししている通り、ネオコットの技術の高さが売りです。

試乗したライダーのインプレ情報では、クロモリらしいバネ感やしなやかさ、そしてフロントフォークがカーボン製ということもあり、衝撃吸収性も十分と評価されています。

ただしこれは、クロモリフレーム全体の特徴であり、RNC7が高いレベルでまとまっているとは言え、厳しく言えば当たり前ということになります。

しかし、RNC7はクロモリフレームの弱点とされる、推進力が高評価されています。

素材の特性上クロモリはしなりますので、変形が生じパワーロスをしやすくなります。

そのため、加速力やスピードの維持という面ではカーボンやアルミに劣る所があるのですが、RNC7はパワーロスが最低限に抑えられており、ペダルを踏み込んだ力がストレートに動力に伝わる感覚があると聞きます。

これが、ネオコットフレームの最適化した形状の賜物なのかと思いますが、上記の通りクロモリ本来の乗り味は損なわれていない上でのことですから、このフレームの優秀さがうかがえます。

アンカー・RNC7にはインプレ評価が高い「新105」が搭載される

前項ではRNC7の乗り味についてインプレの情報をまとめましたが、ここでは完成車についてお話しします。

RNC7の2019モデルには、「EQUIPE」というグレードの完成車が用意されています。

コンポが2018年にフルモデルチェンジを果たしたシマノ・105「R7000系」、ホイールに「SHIMANO WH-RS100」が組み合わされ、参考価格は280,800円(税込)です。

特に105については、全体的にスリムな作りになりましたので、細身のクロモリフレームとの相性は抜群かと思います。

また、クランクアームが太くなりパワーロスの少ない仕様になりましたので、前項でお話しした通り推進力に長けたフレームとの組み合わせも楽しみなところです。

また、付属パーツのいくつかは、最初から交換が可能な「パーツセレクト」というサービスがあります。

例えば、ホイールなどはもう少しグレードの高いものにしてもよいかと思いますし、ヒルクライムなどで山道を登ることを考えますと、もう一段軽いギアにしたいところです。

こういった選択も自由にできるのが、アンカーの売りであるきめ細やかな配慮です。

RNC7と他素材のロードバイクとの比較

前項ではRNC7の完成車をご紹介しましたが、最初からクロモリに乗りたいという方は別として、予算からロードバイクを決めるという方であれば別の選択肢も視野に入ります。

そこで、最後にアンカーの中でRNC7と近いグレードの、別素材のバイクとインプレ情報なども参考にして比較をしてみます。

【RS8 EQUIPE】

参考価格:¥275,400

レーシングモデル「RS」シリーズのカーボン車で、セカンドグレードになります。

ハイエンドモデルのRS9は、日本屈指のプロチーム「チーム・ブリヂストンサイクル」のメインバイクです。

メインバイクということもあるため、セカンドグレードとは言え同じ遺伝子は持ってます。

そのため、フレーム自体の軽さもあり、加速力や推進力はRNC7よりも長けています。

ただし、カーボンは転倒時に破損する可能性がありますし、ボルトの締め付け過ぎなどで破断してしまうケースもあるので、クロモリよりも扱いに気を使う面はあります。

【RL6 EQUIPE】

参考価格:¥194,400

こちらは、アルミフレーム車になります。

衝撃吸収性に優れ、乗り心地のよさや、車体の安定感が重視されているモデルですので、クロモリのRNC7に通ずるところがあります。

インプレ情報ではカーボン車のような乗り心地と評されるものもあり、シャキッとしたアルミ感は薄いモデルです。

ただ、アルミの特性上クロモリのようなしなりは無く、硬めの乗り心地なのは否めませんので、快適性ではクロモリに軍配が上がります。

ネオコットが出した答えは「クロモリらしさ+推進力」

今回はアンカーの「RNC7」を特集しました。

クロモリらしいしなりがあり、衝撃吸収性に優れていますが、推進力が犠牲になっておらず、しっかり前に進むバイクに仕上がっています。

2019モデルの完成車には注目の新シマノ・105も搭載されますので、ぜひ購入を視野に入れたい一台です。

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