シマノのシフトワイヤーに交換してみよう!

シフトワイヤーを点検したことはありますでしょうか。 変速がスムースに出来ない時は、ワイヤーがボロボロになっているかもしてません。今回は、自転車業界では言わずとも知れているシマノ。このシマノのアイテムの中からシフトワイヤーに焦点を当てて、種類や交換方法を解説していきます。

シマノのシフトワイヤーの種類はどんなのがあるの?①

ロードバイクのワイヤーの交換の前に種類について解説します。
ここではシマノ純正ケーブルを例に説明します。
主にロードバイクで使うのはインナーケーブルです。
インナーケーブルには2種類あり、【シフトワイヤー】【ブレーキワイヤー】です。
この2種類の違いは、「太さ」と「タイコ」です。
太さの違いは、シフト用が直径1.2mm、ブレーキ用が直径1.6mm、です。
タイコとは留め金のことで、シフトワイヤーとブレーキワイヤーは違う形をしています。
次に材質ですが、【スチール】と【SUS】(ステンレス)の二種類があります。
【スチール】いわゆる鋼鉄で、安価で加工が容易であるという長所があります。短所は、重量があり、錆びやすいという点があります。
【SUS】いわゆるステンレススチールで、長所は錆びにくいです。ただ、重く高価で硬いので加工しにくいです。
基本的には、SUSを選ぶことをオススメします。
ケーブルには、すべりをよくするコーティングが施されています。
なぜかというと、 自転車のケーブルはアウターケーシングの中にインナーケーブルが入っています。
アウターケーシングとインナーケーブルの摩擦によって、シフトチェンジの正確さや変速速度に影響が出ます。
アウターケーシングに塗るグリースとの相性も踏まえインナーケーブルには潤処理を施します。

シマノのシフトワイヤーの種類はどんなのがあるの?②

ロードバイクのシフトワイヤーだけでなく、ブレーキのインナーワイヤーについても解説します。
シマノでは【コーティングなし】【SIL-TEC】【ポリマー】の三種類があります。
ポリマーコーティングのケーブルがおすすめです。
ブレーキのインナーワイヤーは、シフト用に比べ、きついカーブを描きません。
ブレーキキャリパーにも極力カーブがきつくならないように侵入できるので、シフト用ほど毛羽立ちもしません。
ポリマーコーティングならば摩擦による抵抗が少ないので、微かなブレーキタッチも感じる取ることが出来ます。
従って繊細なブレーキタッチを行えます。
微調整できますので、長いダウンヒル時の負担が軽減されます。
ブレーキは命に関わるものですので、整備不良にないようにしましょう。
ケーブルは消耗品であり、消耗したから交換するのではなく、定期的に点検を行い、
消耗する前に交換しましょう。
また、最近のシフトケーブルの取り回しはいわゆる触覚と言われない「ハンドルバーに沿わせるタイプ」はコントロールレバーの出口付近がとくに厳しい角度で取り回されています。この方式だと、ケーブルの寿命も短くなります。触覚と呼ばれる、ハンドルバーにそわせない方式だとケーブルの曲がりがきつくないので、ケーブルが長持ちします。

シマノのシフトワイヤーを交換するのに必要な道具を紹介!

ロードバイクのシフトワイヤー交換について、どれを選べばいいのか、そもそもどんな種類があるのか、長さはどのくらいを買えばいいのか、なかなか分かりづらいと思いますので、今回購入したものを紹介したいと思います。
安いお店で買おうと何件もまわるほど選択肢もないですが、値段はどこも同じようなものだそうです。

購入したもの
■ワイヤー類
ブレーキ用インナーケーブル (BBB BCB-20R) 2本
ブレーキ用アウターケーシング (SHIMANO BC-BR680) 2m 1本
シフト用インナーケーブル (BBB BCB-10)2本
シフト用アウターケーシング (SHIMANO SIS-SP41) 2m 1本
ブレーキ用キャップ (5個入り) (シフトワイヤー併用)

ワイヤー類はアウターの中にインナーを入れる形になるので、別々に購入します。インナーだけ交換できるので、経済的です。
次にワイヤー交換に必要な工具も一緒に購入しました。
ワイヤーカッター
ピック
金やすり(爪切りで代用できます)
ラジオペンチ
アーレンキー
今後、何度も使うメンテナンス用品なので、思い切って購入しました。
また、交換だけでなく、調整でも使用するので、あったほうがいいですよ。

シフトワイヤーの交換時期はいつ?

ロードバイクのワイヤーの交換時期について。
一般的に1年に1回が推奨されています。
使用状況や保管状況にもよりますが、毎回乗る前に、さびが出てないか、ワイヤーが切れていないかなど確認しましょう。
サビやほつれなどがあると、ワイヤーは切れやすくなります。
そのままにせず、すぐに交換しましょう。
ワイヤーが切れてから交換する人も居ますが、切れた状態で乗るのは大変危険です。
ですから、切れる前に交換することを心がけてください。
ワイヤーの交換時期ですが、ワイヤーの寿命が近づくと「変速性能がすぐに落ちてしまう」という症状がでます。
従って、頻繁にディレイラーの調整を行うようになったらシフトワイヤーの交換時期かもしれません。
それを目安に交換することをオススメします。
切れかけのワイヤーや切れたワイヤーの交換は、少し面倒になります。
はじめてやるには難易度が高いです。
ワイヤーによって違いますが、大体3,000km前後では交換した方がよさそうです。
次はシマノのシフトワイヤーに交換する方法を紹介します。

シマノのシフトワイヤーに交換してみよう!①

それでは、シマノのシフトワイヤーの交換方法を説明します。
ワイヤー交換ですから、古いものを新しいものに換えます。
ここで、注意事項を一つ。
ワイヤーがフレーム内を通っている場合は、インナーワイヤーとアウターケーシングはどちらか片方ずつ交換しましょう。
まず、ギアはインナートップにします。これでワイヤーを一番緩い状態にしました。この作業がタイコ(留め金)の向きを左右するので重要ですから必ず行ってください。
次に、インナーワイヤーを抜く方法ですが、内側のデュアルレバーをまわして、ワイヤーが一番ゆるい状態にします。
それからギアをインナーローにしたら、デュアルレバーのブラケットをめくってタイコの状態をします。
ブランケットは力技でめくります。タイコがこちら側を向いていたらはずすことが出来ますので、ワイヤーエンドキャップを外して、タイコの反対側からワイヤーを押します。
タイコが飛び出したところを引っ張れば簡単に抜けます。
ただし、ワイヤーが切れていたり、毛羽立っていると、抜けづらくなります。
ですから、切れる前に交換した方が、簡単に交換できるのです。
磨耗してささくれているようなワイヤーを交換する場合は、怪我をするおそれがあるので軍手などをして行いましょう。
ワイヤーを入れる時は、抜くのと逆の要領で、反対側からワイヤーを押し込んでハンドルに沿わせます。

シマノのシフトワイヤーに交換してみよう!②

続いて、アウターケーシングの交換方法です。
インナーケーブルから交換しましたので、アウターケーシングだけを交換します。
2mのアウターケーシングを購入しましたが、余裕を持って購入しましょう。
ステム交換やハンドルの高さを調節するとワイヤーの長さも変わるので、この作業と同時に調整しようと思っている場合は
交換前に調整しましょう。
アウターケーシングは、引っ張ればとれます。
長さに特に問題がなければ、それにあわせてカットします。
調整我必要な場合は、カットする前に一度ハンドルに沿わせてビニールテープで仮止めをします。
ハンドルを回せるところまで回した状態で少し余裕を持たせて印をつけます。
インナーから外してアウターのみをカットします。
実際にインナーにかぶせてみて仮止めし、同じようにハンドルを回します。
限界までハンドルを切った状態で指一本分の余裕がある状態がベストです。
問題がなければ、装着しましょう。
問題があれば微調整し、ベストの状態で取り付けてください。
以上で、シマノのシフトワイヤーへの交換は終了です。

シマノのシフトワイヤーには複数の種類がある

ロードバイクのシフトワイヤーは種類が沢山あります。その中でも今回注目したのは、自転車メーカーでもかなり有名なシマノのワイヤー。このワイヤーは、安いものから高いものまであり、その差は約11倍にもなります。
高いものが必ずしも良いとはいえませんが、ある程度良いものを使ったほうがコーティングがしっかりしているのでおすすめです。
交換時期もあります。自分で点検や交換が難しいと感じた方はお店にお願いをした方が間違いがないですね。安全にロードバイクを楽しんで欲しいので、点検や交換を定期的に行って下さいね。