ビアンキのロードバイク!弱虫ペダルの荒北クン

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
弱虫ペダル人気すごいですね。弱虫ペダルパワーで女性や若き少年たちのロードバイク人口も最近は増えましたね。
今回は、登場人物である荒北クンというキャラが乗っているビアンキというメーカーを見ていきましょう。

荒北クンのビアンキというメーカー①

弱虫ペダルという自転車マンガには実に多くの自転車が現れます。みんな目が飛び出るような値段の自転車に乗っています(笑)
まあ、少年マンガですからね。リアリティ追求して、ほとんどのキャラがアンカーしか乗っていない学校と、えらく高そうなヨーロッパメーカーばかり乗っている私立の学校なんか出てきたりすると、いろいろ『フクザツ』ですからね。

はて、そういう中で荒北クンという少年(彼はなかなかの人気キャラらしいです)が乗っているのがビアンキなのです。
お高いイメージのあるイタリアのメーカーですが、ビアンキはエントリーラインナップから広く揃えているメーカーですので、十万円台から手に入れることが出来るでしょう。イタリアの風格を持つ良いメーカーです。
また、十万円台のものでも、ハイグレードのラインナップと同様の色、デザインの特徴があり、人気の高いメーカーです。

初心者向けの値段帯のラインナップは当然ながら初心者の人のために作っているので、誰でも乗りやすいように作っています。初心者でも安心して買えるメーカーだと思います。

荒北クンのビアンキというメーカー②

ビアンキやヨーロッパメーカーの欠点としましては、タイミングが良くないと納車まで3ヶ月以上、場合によっては半年待ちなども珍しくないという点です。在庫の安定という点ではアメリカや台湾などの大メーカーの方がしっかりしている場合が多いです。

また、自転車にはサイズがあります。足の長さ、上半身、腕の長さ、乗り方に適したサイズ選びをしないと後から後悔することも。
特に、背の低い女性の場合、ビアンキは元々あまり小さいサイズのフレームがないので乗れないという場合もあります。目安としては身長150cm前後の方はちょっと難しいかもしれません。手足の長さなどで乗れるサイズは変わりますが、だいたい160cmあればどこのメーカーのものでも乗れるでしょう。女性は男性より手足が長いので150cmちょっとの人でも少し大きめのサイズを乗れる人もいます。
ご自身のフレームサイズについては自転車屋さんで相談して決めていきましょう。

小さめのフレームは輸入する台数が決して多くないため、欲しい車種を手に入れるコツは『とにかく早めの予約』です。通常サイズでも、色、車種、時期によっては早めの予約が必要です。

また、買った後で修理する場合も、修理用の部品の取り寄せに時間が掛かるという場合もあります。この辺の問題は伝統を重視するヨーロッパメーカーの宿命とも言えます。

「今すぐ欲しい」という人は、他のキャラクターが乗っているメーカーにするのもありだと思います。TREKやGIANT辺りがメーカー在庫豊富ですし、納車までの期間も早い場合が多いです。

荒北クンのビアンキというメーカー③

はて、登場人物荒北クンは具体的にどの車種なのか?という問題ですが。私は自転車はそれなりに詳しいですが、弱虫ペダルについてはそこまで詳しくないので分かりません。
それでも、弱虫ペダルを見て自転車を始めようという人にオススメのラインナップをいくつかご紹介しておきましょう。

・Via NIRONEシリーズ
10万円台のアルミのロードバイクです。モデルチェンジを繰り返しながら長く続いている人気シリーズです。リーズナブルな価格なので初心者に優しいですね。特にオススメはTIAGRAか105あたりのモデルでしょう。価格は税込で15万円以上となってしまいますが、後の修理など考えると、その辺りまで出しておく方が後で後悔が少ないと思います。

・INTENSOシリーズ
20万円台で手に入るフルカーボンロードバイクです。初心者の方がロングライドでも楽なように、ハンドルを高くしやすくなっています。また、柔らかめのカーボンとなっています。レースをしてみたいという人には、後々、少し物足りなくなるかもしれません。

・SEMPREシリーズ
30万円前後でラインナップされているレースでも使えるフルカーボンのラインナップです。初心者の人で、のんびり遠くまで走りたいという人にはフレームが少し硬過ぎるかもしれませんが、レースに使うには良いバイクです。

・それ以上のグレード
もちろん予算が合って、プロがレースで使っているのと同じ自転車が欲しいという人はそれもありです。ただ、プロがレースで使っている自転車は初心者には少し乗りにくいというものも多いので、注意が必要です。

弱虫ペダルと現実のロードバイク①

マンガの弱虫ペダルの世界と現実の世界は当然違います。
しかしながら、弱虫ペダルは細かいところできちんとした詳しい自転車の知識が盛り込まれていて、感心いたします。途中出てくる大胸筋のアンディとフランクなどは、実在する自転車選手のシュレク兄弟の名前だったりと、マニア受けしそうなネタも少なくありません。

ただ現実と違う点としては、ロードバイクは高価な乗り物です。大人でも買いたくても我慢する程の値段です。そして、落車すればフレームが破損する可能性というのはいつでもあります。一瞬で何十万円がパーになるという可能性はあります。
また、怪我の可能性も高いスポーツです。
そして、競技としてトレーニングする場合、数あるスポーツの中でも指折りに苦しいスポーツでもあります。
若き少年少女でマンガへの憧れだけで、安易に親にロードバイクを買ってもらうというのは難しいところがあります。

弱虫ペダルと現実のロードバイク②

でも、がっかりしないで下さい。
まず、ロードバイクじゃなくても、自転車とは楽しいものです。
お年玉でロードバイクが買えれば一番嬉しいですよね。ロードバイクまで行かずともクロスバイクを。クロスバイクが買えなければ、仕方ないのでママチャリでも十分に楽しいものですよ。
僕も高校生の頃、ママチャリで寝袋だけ持って友人と自転車で遠くまで行って遊んだことがあります。大学生になっても最初はママチャリと寝袋で旅行に出掛けるのが好きでしたね。アルバイトのお金を貯めて初めてのロードバイクを買ったのを今も覚えています。
大人になっても相変わらず寝袋も好きですし、ママチャリも良い乗り物だなぁって思います。

そう、まずは手に入るものからやってみると良いです。
「ママチャリじゃ嫌だ」っていう人は、残念ですがあまりロードバイクには向いてないかもしれません。基本的にロードバイクが好きな人というのは、ママチャリを含めて二輪の乗り物が好きという方が多いです。
もちろん、ママチャリよりもスポーツバイクが欲しい、って思うのは仕方ないんですけどね。

弱虫ペダルと現実のロードバイク③

「レースがしたい」という若き子もガッカリしないで下さい。
大学から始めても決して遅くはありません。むしろ、別のスポーツに親しみ、基礎体力を付けておくのはとても良いことです。

マンガで主人公のオタクのロードバイク初心者の子がいきなり強くなっていくように、初心者でも急に活躍できる人もいます。自転車競技はメンタルの競技です。死ぬほど苦しい中でどこまで踏めるかという競技ですから。
何か練習したいというなら、弱虫ペダルの小野田くんのように毎日往復90kmママチャリをこぐのも良いかもしれません。もちろん、別のスポーツでも良いです。持久系のスポーツをしても良いですし、瞬発系のスポーツからの転向でもスプリント時に必要な大きい強い筋肉を鍛えることが出来ます。

とりあえず、高校生はしっかりご飯食べて眠って、勉強して楽しく遊んで、しっかり運動して、恋人作ったり、作ろうとして振られたり。
そういう青春を楽しみながら健全な肉体を作っておけば、大学生になってから自転車競技でもアメフトでも乗馬でも結構どんなスポーツでもだいたい始められるので、焦る必要はないのです。

まとめ「若い子がロードバイクを始めやすいように」

ビアンキのロードバイクと弱虫ペダルの話をして参りました。
弱虫ペダル絡みの話になると、毎回、「でも、日本じゃ現実難しいからなぁ。大人でさえロードバイク買うのためらうし、プロの競輪選手でさえ練習中にトラックにひかれたりするような道路事情だからなぁ」というのがどうしても頭に浮かんでしまいます。
徐々にロードバイク文化が広がっていって、誰でも気楽にロードバイクを始められるような日が来て欲しいなぁと思います。