購入当初の自転車のハンドルは、サラサラで全くベタベタ感を感じません。
ですが、購入数年後のハンドルがベタベタしてしまうのは、ハンドル自体の劣化が主な原因です。
では、なぜハンドル部分が劣化でベタベタしてしまうのか、原因と対処法をご紹介していきたいと思います。
自転車のハンドルがベタベタしている原因とは
自転車のハンドルは、長期使用するとベタベタしますよね。
なぜだかご存知でしょうか。
原因が分かると、対処方法も分かります。
原因としては、加水分解です。
加水分解とは、水分を吸ってベタベタになることです。
ゴムは水に強いと思われていますが、本当はそうではないのです。
ゴムには、原料の配合によって種類がありますが、少しでも耐水性の高い素材を使ったら、よくできるかもしれません。
それから、紫外線の光劣化の原因です。
細かく言うと、可視光線の紫らへんも影響するようです。
紫外線は肌にも悪いので、ゴムにも悪いのでしょう。(笑)
白いグリップは、黒いグリップより弱そうですね。
つまり、水と光に気を付ければ、ベタベタが防げるということですね。
汗も水分なので、いつもグローブを付けることが大切です。
自転車を部屋で保管したり、カバーをかけたりするといいでしょう。
でも自転車に乗ると、汗をかいたり、雨にも濡れたり、自転車を漕いでいる間は紫外線にも当たるし、やはり基本的には耐久性や耐候性が高い素材を使うのがいいのでしょう。
値段は高くなっても、ベタベタになって交換するより、安く済むかも知れませんね。
自転車のハンドルのベタベタが軽度の場合の対策法
買った当初は、自転車のハンドルのグリップはベタベタしません。
しかし、買って何年か経つと、グリップの劣化が原因でグリップがベタベタしてきます。
自転車のグリップ素材は、ほとんどがゴムや樹脂です。
ゴム系や樹脂系の素材は、年が経つと劣化や変質(加水分解)するので、サラサラの表面がベタベタになってしまうのです。
特に日光の紫外線は、ゴムに影響を与えます。
外に止めていることが多い自転車は、ゴムを使用したグリップやタイヤは劣化が早くなります。
劣化がそこまで進んでいないときに、簡単にできる対策があります。
簡単にできるベタつき対策は、布やキッチンペーパーに市販のエタノールを染みこませて、表面を拭きとることです。
先ほども述べたように、グリップのベタつきは、年を経ることで起こるグリップ素材の劣化や変質です。
なので、劣化や変質したグリップの表面を拭き取れば、ベタつきが改善されるのです。
劣化や変質がグリップ内部まで進んでいれば、一時的にはベタつきを改善できても、またベタつきが再発する可能性があります。
そのようなときは、グリップを交換するのがベストになります。
ハンドルのベタベタが取れない場合は交換しよう!
自転車のハンドルのグリップの交換の仕方は、商品パッケージに書いてあったりします。
新しいグリップを購入する前に、ハンドルの外径とグリップの内径のサイズを確認してください。
ハンドル径を見るときに、「Φ」このような記号が出てきます。
Φ(ファイ)と読み、円の直径のことを示しています。
なので、Φ22.2mmとは、ハンドルの外径サイズ(ハンドルパイプの直径の外側、一番大きいサイズ)が22.2mmということです。
そして、外径サイズは22.2mmと19.1mmの2種類あり、適合した型でなければ取り付けができません。
大きさが異なると買い直しになるので、しっかりチェックしましょう。
グリップ交換の工程を簡単に説明します。
古いグリップはカッター等で切り取り、ハンドルのベタベタ等は拭き取りましょう。
汚れたまま、新しいグリップを取り付けると、空回りや抜ける可能性があります。
新しいグリップが入れにくいときは、グリップの内側を水で濡らして、ハンドルに差し込みましょう。
水以外は使用禁止です。
石鹸や油を使うと、空回りや抜ける可能性があります。
古いハンドルグリップを取り外そう!
簡単に説明しましたが、ここではより詳しく自転車のベタベタになった、古いハンドルのグリップを取り外す方法をみていきましょう。
グリップを交換するときは、当然ながら最初に古いグリップを取り外す必要があります。
古いグリップは、カッターなどでグリップに切れ目を入れて、取り外しましょう。
切れ目を入れるときは、怪我に注意してください。
切れ目を入れてからグリップを外すときは、そのまま外せないこともありませんが、ペンチを使うと取りやすいので、用意しておくと楽にできます。
グリップを取り外した後のハンドルには、表面に黄色いゴムのような、ボンドの残りが付いていることがあります。
古いボンド・汚れ・油分は、グリップを装着する前にきれいに取り除きましょう。
汚いままだと、新しいグリップが運転中に空回りしたり、抜けてしまう原因となります。
掃除の洗浄剤は、食器用の中性洗剤で大丈夫です。
薄めて布に染み込ませ、拭き掃除をしたら、水をかけて洗剤を洗い流しましょう。
食器用の中性洗剤には強い油分を除去する力があるので、とてもきれいになります。
また、パーツクリーナーを使用すると、楽に掃除することができます。
ただし、速乾性のものでないと、ハンドルの塗装を傷めることがあるので、注意しましょう。
新しいハンドルグリップを取り付けよう!
古いグリップを外し、ハンドルをきれいにしたら、いよいよ新しいグリップを取り付けていきましょう。
掃除後のきれいなハンドルに、新品のグリップを押し込むだけなので、とても簡単です。
ただ、重要なポイントがあります。
まず、グリップの内側やハンドルの外側を水でよく濡らすことです。
グリップの内側やハンドル外側を水でよく濡らすことで、水が潤滑剤の役割になります。
ハンドルの外側は、先ほどの洗浄で濡れたままにしておくのも良いでしょう。
そうしたら、水が乾かないうちに素早く取り付けましょう。
新品のグリップは硬いので、力を入れてハンドルに押し込みます。
そのときは、グリップを回転させたり、端を叩いたりしながら入れるようにしましょう。
中途半端な状態で止まると、奥に入れることも、抜くこともできない状態になることがあります。
なので、すぐと取り付けをしましょう。
グリップが真円形状でない場合は、回転方向の位置を調整する必要があります。
前もって、イメージしてから取り付けしましょう。
それからもうひとつ、大切なことがあります。
それは、グリップが固定されるまで待つことです。
グリップは、取り付けのときに使った水分で動くことがあります。
この状態で自転車に乗るのは、とても危ないです。
水分は、半日から1日で乾燥します。
グリップがしっかりと固定して動かなくなってから、乗ってください。
これでベタベタするハンドルではなく、しっかりと固定されたハンドルになります。
ベタベタしない自転車ハンドルをご紹介
自転車のハンドルのグリップは、ほとんどはゴムが主流です。
でも、溶けてベタベタするのが欠点です。
そこで、ベタベタしないグリップをご紹介します。
BIKERIBBONのコルク製グリップがおすすめです。
様々な見た目をしたコルク製のグリップを製造しています。
【LEGGERA PRO(レジェラ プロ)】
コルクといえば茶色ですが、このグリップは黒くなっています。
ストライプ加工がされていて、グリップ性が良くなっています。
【イーリング(E-RING)】
両端が黒くなっていて、それ以外が茶色のままという、おしゃれなグリップです。
クッション性に優れているので、悪路を走ることの多い人におすすめです。
【レンジャー(RANGER)】
色の違うコルクを使用しているので、見た目のインパクトがあります。
こちらもクッション性優れており、マウンテンバイクのような無骨なデザインにもマッチするでしょう。
お気に入りのグリップに交換して、楽しい自転車ライフを送ってください!
自転車ハンドルのベタベタは交換が一番
経年による劣化や変質によるハンドルのベタベタは、ハンドル交換で新しいものに換えるのが一番確実です。
もちろん、お店でやってもらうのが一番楽ですが、ホームセンターやネットショップなどでハンドルを購入し、自分で作業をすれば安く済みますよね。
交換作業はさほど難しいものではないので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。