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ロードバイクのカーボンフレームに傷!まだ大丈夫?

2016.6.3

カーボンフレームの最大の特徴は「軽さ」です。以前は高価で高嶺の花だったカーボンフレームも、製造コストもやや下がり、だんだん手に入れやすいものになってきました。カーボンのメリットデメリットについてもよく見たり聞いたりしますが、気になるのは脆さです。お気に入りのカーボンフレームに傷がついた!そんな時、どの程度までは大丈夫なのでしょうか。

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ロードバイク、カーボンフレームのメリット

現在の主流であると言ってもいいカーボンフレーム。カーボンは「炭素繊維強化プラスチック」です。自由度も高いので様々なデザインが可能で、剛性も高いものから低いものまで乗り手がスタイルに合ったものを選ぶことが出来ます。そして非常に「軽量である」これは最大のメリットです。エントリーグレードでも完成車で7kg台になります。例えばクロモリフレームなら10kg近くになってしまうので、ヒルクライムなどでは大きな差が出てくるでしょう。また、クロモリやアルミと比べて衝撃吸収性に優れています。クロモリやアルミフレームでもフロントフォークにはカーボンを使用するモデルがありますが、それはこの衝撃吸収能力の高さからです。ミドルグレード以上のものだと剛性の高いものが多くなってきます。軽量かつ高い剛性、このメリットは強いですね。

ロードバイク、カーボンフレームのデメリット

それではカーボンフレームのデメリットを見ていきましょう。以前よりも価格が下がってきたとはいえやはりまだまだ高いと言えます。エントリーグレードのカーボンフレームで30万円前後というものを見かけますが、ほとんどが剛性が低いものになります。ロングライドのみ、という方には充分かもしれません。レースを考えるのであれば、少し物足りないかもしれません。そうなりますと多少重たくてもアルミフレームのほうがレース向きと言えそうです。価格の壁は意外に高いですよね。
そして気になるところは耐久性の問題です。よく聞くのは、雨に濡れると耐久性が落ちる、紫外線に当てると樹脂が劣化する、などです。カーボンはとても繊細な素材で、想定外の力が加わるとクラック(ひび割れ)することがあります。ロードバイクを倒してフレームをぶつけてしまった、などそういったことでクラックしてしまいます。こうなると修理は難しいようです。

ロードバイクのカーボンフレームに傷!①

クラックなどのひび割れはもちろん見てわかりますが、どの程度ダメージを受けているかわからない場合もあります。例えば、目視で傷がついている程度のものなど。外傷は塗装が剥がれた程度ですが、内部はどのくらいなのか。問題はないのか、やはり割れているのか。
外面からは分からない、内部の破断を調べたい時、判断のひとつに「コインチェック」というものがあります。コインで軽く叩いてその時の音で判断するというものです。内部でカーボン繊維が破断していると鈍く、低い音がする、と言われています。このあたりはネットで調べると実際にチェックをした方が音付きで動画をアップしていますので参考にしてみてください。
とはいえ、この調べ方は自身の判断によるところが非常に大きく不安でもあります。あくまでチェックの第一段階程度の認識でおさめたほうが良いでしょう。

ロードバイクのカーボンフレームに傷!②

さて、コインチェックではいささか不安。でも大切なカーボンフレームだから内部破損かどうかきちんと調べておきたい。そういった方には3D超音波エコー検査器というもので内部を確認することができます。
破損の疑いがあるフレームを店舗に持って行き、診断に出してもらう、という流れです。もちろん有料です。10×10センチ以内の1か所で3000円。1か所でも10センチを超えていたり、または10×20センチ以内2か所の場合は5000円。1か所でも20センチを超える、または10×30センチ以内3か所の場合は7000円です。フレーム1本ですと25000円します。他にも心配なら検査方法があるらしいので店頭で聞いてみてください。当たり前ですが結構高い。安心したいなら調べたほうがいいかもしれませんが、「どの程度なら調べたほうがよいか」と聞かれると、それは個人の判断に任せるとしかいいようがありません。

ロードバイクのカーボンフレームに傷!③

表面だけの傷であれば錆びたりすることなく、そのまま使って大丈夫のようです。そこから自然に破損が広がるということはないとのこと。ただ、季節が冬の場合は問題があるようです。表面の傷から水分が入り込んでしまい、その水分が冬になって気温が下がり凍ってしまうと、体積が膨張してカーボン繊維のキズを広げてしまいます。すると、さらに破損部分が広がるという悪循環に陥ってしまうようです。
このようにカーボンフレームの表面の傷は放置しておくと後から破損につながる場合があります。表面のちょっとした傷だからと言って放置せず、大切で高価なカーボンフレームはすぐに修理しておくことを心掛けましょう。

ロードバイクのカーボンフレームの傷、修理できる?

今までのお話も含め、傷を自分で修理したい、という場合。浅い傷に限りますが、市販で「QUIXX」というドイツのメーカーから発売されているキズ修復システムがあります。傷の修復というと、コンパウンドを使うものが主流です。コンパウンドは傷の周りにある塗装を削って、周囲の色となじませることで傷を目立たなくさせるものですよね。こちらの商品はポリッシュ剤に含まれる成分が、傷とその周辺を磨くことで塗装そのものと馴染み、塗装を広げる媒体となって傷を埋め、表面を均一にするのだそうです。本来の塗装色を使ってキズを埋めるという作業なので、もともとの表面に近い状態にすることが可能なのだそうです。色も選ばず使用できて良い、という人もいます。
また、深刻でない傷の場合、塗装しなおすことを考える方もいると思います。気分転換も兼ねてそれもアリかもしれません。自分でやる方もいらっしゃるようですが、初心者に近い方は組み立て等の問題もありますので専門店に相談すると良いでしょう。
こちらの修理はあくまで表面のかすり傷程度のことです。基本的にカーボンフレームは破断した時点でアウト。専門店に行きましょう。

まとめ、ロードバイクのカーボンフレーム

カーボンフレームはメリットも多くありますが、デメリットの側面から見ると取り扱いに注意が必要なものです。普通に乗っている分には問題がありませんが、移動時や保管時の転倒、落車など充分に気を付けましょう。高価な分「すぐに交換すればいい」という考えに直結出来ないので、傷が出来てしまうと心配で仕方ないと思います。そういった方には今回お話ししたような超音波での検査がおすすめです。
いずれにしてもカーボンフレームはそのデメリットとして挙げられる脆さ、破断するという危険性がついてまわるものです。と言ってせっかく購入した高価なものを使わずに大事にしまっておくのでは本末転倒です。個人的に思うのは、小さな傷は気にせず、自分で塗装しなおしてみようなど考えず、何もしないのが一番良いかと思います。塗装一つも、完成する際には軽量化のため、考え抜かれたプロの技で仕上げてあるわけですし、継ぎ足しで見栄えも変わってしまうならそのままで良いと思うのです。
先に触れたようにそこから傷が広がる可能性のある場合に、専門店で相談するというのが一番いいかもしれませんね。

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