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クロスバイクのタイヤにできたヒビ、その危険度の見分け方

2016.6.9

最近はタウンライドで利用している姿をよく見かけるようになったクロスバイク。
店先や駅前の駐輪場などに止めてあったり、また信号待ちなどで停止中の時など、なに気にタイヤを見るとサイドウォールにヒビが入っていることがあります。
多くの場合、ヒビが入ったからといって心配する必要はありませんが、中には“あれ!大丈夫かな?”と思うものもあったりします。
今回は、そんなクロスバイクのタイヤのヒビについて危険度の見分け方についてまとめてみました。

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クロスバイクのタイヤにヒビが!…なぜ?①

クロスバイクのタイヤにできるヒビ、その主な原因は紫外線と空気中に含まれるオゾンや酸素によるゴムの酸化によるものです。それはクロスバイクに限らず、どんな自転車のタイヤでも変わりません。毎日乗っていようが、ガレージや室内に大切に保管していようがタイヤのゴムは酸化により劣化します。真っ暗な倉庫に真空パックにでもして保管していない限り、劣化は次第に進み弾力性が失われて硬くなります。また、湿度や温度の変化、雨や泥水、油脂など様々な汚れが付着することでもタイヤは劣化します。
例えば、極端な例ですが駐輪場に放置された自転車などのように、良く日の当たる屋外に自転車を放置するとフレームはもちろんですが、タイヤがすぐにボロボロになるのはこのためです。こうした劣化してゴムが硬くなったタイヤに空気を入れ、内側から圧力がかかると伸縮性が失われた表面にヒビが入ります。

クロスバイクのタイヤにヒビが!…なぜ?②

クロスバイクのタイヤにヒビが入る原因ですが、前序のゴムの酸化をはじめとする劣化はもちろんですが、その他にもエア不足などによっても生じることがあります。
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどスポーツバイクに興味がある方はご存知の方も多いと思いますが、クロスバイクの標準的なタイヤ700×28Cもしくは700×25Cといった細身のタイヤは一般的なシティサイクルやママチャリなどと違い非常に高圧で使用します。その理由は高速で走るためであることはもちろんですが、細いために路面の凸凹を吸収する厚みがないので必要以上に扁平しないようにエアの圧力を上げタイヤを硬い状態にしているのです。
ところがメンテナンスを怠るとクロスバイクやロードバイクの細身のタイヤは、高圧のためすぐに空気が抜けてしまいます。
例えば1週間から10日もするとクロスバイクやロードバイクのタイヤは空気が抜けてベストな状態と比べ、かなり柔らかな状態になってしまいます。この状態で乗るとタイヤは当然横に潰れてかなり扁平します。
すると、どうなるでしょう?サイドウォールの表面の伸縮率が、その扁平に耐えられなければ裂けてヒビができます。新品ならばともかく、ある程度使用したものであるならゴムの劣化もプラスされ、あちこちにヒビ割れが生じることがあります。
これと同様に、タイヤの空気圧に対して乗る人の体重がオーバーしていると、やはりヒビが入る原因になります。
ロードバイクに比べ、クロスバイクはタウンライド用として乗る人が多く、メンテナンスの意識が低くなりがちでエアのチェックなど疎かになることも多いようです。多少のヒビはタイヤの強度に関係ありませんが、エア不足はリム打ちによるパンクの原因になるので注意しましょう。

クロスバイクのタイヤにヒビが!…大丈夫なのか?

冒頭にも書きましたが、クロスバイクのタイヤにヒビが入っても大丈夫なのか?心配になる人が多いようですが、サイドウォールと呼ばれるタイヤの側面に多少ヒビが入ったところでタイヤ自体の強度は特に問題ありません。
その理由はタイヤの構造にあるのでちょっと説明しましょう。
多分、世の中の多くの人たちの認識では、タイヤというのは分厚い1枚のゴムでできていると思いってるのではないでしょうか。ですが、そうではありません。ママチャリやシティサイクルなどもそうですが、自転車に使われている殆んどのタイヤは、輪切りにすると何層かの層状になった多層構造をしています。その構造は、ナイロンやポリエステル、木綿、アラミド繊維などを重ねた合わせた高強度の繊維層をゴムで包み込んだケーシング或いはカーカスと呼ばれるタイヤのベース地に、側面のサイドウォールや走る面のトレッドなどのゴム層を貼り合わせた状態になっています。タイヤのヒビは、主にこの外側部分のゴムの劣化などが原因で生じるものです。そのため、タイヤの強度を生み出すベース地のケーシング或いはカーカス内の繊維層が損傷しない限りは大丈夫なのです。

クロスバイクのタイヤにヒビが!…危険度チェック①

前の項目にも書きましたが、クロスバイクのタイヤにビビが入ってもサイドウォールなどの場合は構造上から基本的に強度が落ちるといったことはありません。程度の問題はありますが、ちょっとヒビが入ったからといってバーストを起こしたり、すぐにパンクに結び付くような心配はありません。
しかし、そのヒビがベース地の部分であるケーシング或いはカーカスと呼ばれる部分にまで達し、内部の繊維層が傷ついてしまった場合は危険度が大幅にアップします。
例えば、ゴムの劣化が酷くベース地の内部まで達している場合や、単なるヒビではなく走行中にクギや金属片などの異物を拾ってしまいタイヤが裂けた場合など、繊維層が異物によって断裂することはもちろん、水や湿気が入ると繊維層は急速に劣化します。そして繊維が断裂するとタイヤの強度は一気に落ちます。裂け目から異物が入ったり、チューブがハミ出してパンクを起こす原因になるので注意しましょう。

クロスバイクのタイヤにヒビが!…危険度チェック②

では、クロスバイクのタイヤのヒビが危険かどうか、チェックするにはどうしたら良いのでしょう?

●チェックその1
ヒビの場所はどこなのか、場所によって危険度は変わります。
サイドウォールの部分なら多少ヒビが入っていても特に問題はないでしょう。程度にもよりますが、通常タイヤの耐久性に関しては寿命が走行距離で3000㎞から5000㎞、期間で2年間くらいが交換の目安といわれています。相当保管状態が悪い場合を除いて安全性に問題が生じることはないと思います。
しかし、路面に接するトレッドの部分ですと危険度は大きくなります。走行中は砂や小石の他、クギや金属片、ガラスの破片など様々な異物がヒビに入り込む可能性があり、パンクを起こす原因になります。
タイヤのヒビをチェックする際は、まずサイドウォールなのかトレッドなのかをチャックしましょう。

●チェックその2
クロスバイクのタイヤのヒビが表面部分なのかケーシング或いはカーカスと呼ばれるベース地の繊維層まで届いているのかをチェックしましょう。
たとえサイドウォールのヒビであっても、繊維層まで損傷するようなダメージをタイヤが受けている場合は危険です。
チェックの仕方は、ヒビの部分を指で押さえて少し広げてみてください。その時に繊維層の糸が出ているようなら、それは単なるヒビではなくタイヤが裂けてきているいる状態だと判断しましょう。

ということで、メンテナンスの際にタイヤをチェックし、トレッドにヒビがある、またはヒビから繊維が出ている或いは見えるというような時は危険なので早めにタイヤ交換するようにしてください。

まとめ、タイヤのヒビは直らないのでチェックをしっかりと

タイヤのヒビはゴムが劣化したことで生じるので、一度入ってしまったものは元に戻すことはできません。日頃のメンテナンスでしっかりと状態をチェックするようにしましょう。
そこで、メンテナンスの際の注意としてクロスバイクのタイヤが汚れている時に、洗剤を使って洗い流すということはしないようにしてください。洗剤を使用すると汚れは落ちますが、タイヤのゴムに含まれる油分も汚れとともに溶け出して流れてしまうのでタイヤの寿命を縮めてしまいます。雨天での使用などフレームやタイヤが汚れた時は、水拭きするか、水洗いをしてすぐに水分を拭き取るようにしましょう。

 - パンク タイヤ, 自転車全般