ロードバイクに乗っていると、路面の段差や凸凹がストレスですね。
スピードが出ていると、小さな段差も車体や体に負担となります。
街中にはロードバイクにとって危険ポイントがたくさん存在しています。
そんな、危険ポイントがどこにあるのか、危険な段差を乗り越えるコツ、ロードバイクをパンクをさせない走行方法などをご紹介します。
ロードバイク走行の注意点!車道には危険ポイントがいっぱい
道路上に存在する段差や障害物は、どんなに小さなものでも自転車にとっては脅威となります。
最も危険視されているのは、側溝を塞いでいる網目状や格子状の蓋です。
昔は横線がないものも多かったため、細いタイヤを使っているロードバイクなどの、スポーツ自転車が挟まってしまうことも見られました。
現在はその心配もなくなりましたが、蓋がずれていて隙間ができていたりすると、そこにタイヤが取られてしまうことがあるようです。
また、雨で濡れると滑りやすくなるのも困りものです。
同じ蓋なら、マンホールも厄介です。
こちらも、普通に通るぶんには問題ありませんが、やはり濡れると滑ります。
水分が乾いていないマンホールの上でブレーキを掛けたり、ハンドルを切ると、そのまま滑って転んでしまう可能性があります。
マンホールの中には、縦に長い形をしているものもあり、これは面積が広いため、滑りやすさが増しています。
コンクリートとアスファルトの境目も要注意です。
この部分は荒れていることが多く、穴が空いていたり、やや沈み込んでいるところは乗り越えられずに、転倒するかもしれません。
ロードバイクは段差に弱い?街中にある危険
ロードバイクはタイヤが細いため、段差を苦手としています。
例えば、歩道と車道を区切っている縁石を乗り越えようとして横滑りをおこし、そのまま転んでしまうことも珍しくありません。
走っている最中でも、左端に寄りすぎるとペダルが擦れたり、縁石とぶつかってバランスを崩してしまいます。
縁石と接触しそうなくらい寄ってしまったときは、ペダルを漕がないで、惰性でしばらく走り続けることをおすすめします。
自動車に後ろから、煽られた場合も同様です。
また、交差点を通る際は、左折しようとしている自動車に巻き込まれないように気を付けて下さい。
特にバスやトラックなどの大型車は、こちらの姿が見えていないことがあります。
また、タイヤがとても大きいので、事故が発生すると高確率で大怪我か、最悪の場合は命を落としてしまいます。
交差点の辺りで信号を待っていると、自動車の隙間をぬって進んでいきたくなります。
無理やり通ろうとすると、曲がる車に轢かれる危険性があるので、なるべく近付かないようにして下さい。
ロードバイクで段差を乗り越えやすくするコツはこれ!
ロードバイクで段差をスムーズに乗り越えるコツは「12時~3時のペダルに乗る」ことです。
「12時」などは、クランクの角度を示しており、スポーツサイクルの独特の表現方法となります。
「乗る」というのは、体重を掛けるという意味になります。
基準となっているのは、クランクもペダルも右側ですが、クランクは向きが反対に取り付けられているため、間違えないように気を付けて下さい。
どれくらいの負荷を掛けるのかは、細かく調整する必要がありますが、基本的には段差が大きいほど、ペダルに掛ける負荷を増やして下さい。
上手くいけば、立ち漕ぎをしているような状態で、お尻がサドルから浮き上がります。
乗り越える瞬間に、12時のペダルに乗ることを意識すれば、後はスムーズに3時まで回ります。
12時~3時とは具体的にいうと、クランクがてっぺんを通り過ぎて、前方から水平になる一連の流れを示しています。
これは、左右どちらを使っても同じことなので、やり方は変わりません。
段差を乗り越えるコツをつかめば衝撃が小さくなる
ロードバイクで段差を乗り越えるなら、上手くコツを掴めば、路面から伝わる衝撃を減らすことができます。
路面から与えられるエネルギーは、クランクを回転させるためのエネルギーに変換されます。
つまり、自転車は衝撃を抑え込みながら、スピードを上げていく仕組みになっているのです。
そうすれば、スムーズに前進することができる上に、身体にはほとんど影響を及ぼさずに済みます。
段差を乗り越えることに慣れてくれば、ペダルを落ち着いて踏み込めるようになります。
ただし、踏むのは3時までにしてください。
3時を境目として、自転車の動きはガラリと変わります。
段差がひとつしかない場合は、12時でペダルに乗り、段差を超える際に3時まで回転させます。
後は、普通にペダルを漕いでいきましょう。
ですが、段差やでこぼこ道がしばらく続いているなら、つまづかないように、12時のペダルを再び踏み込まなければなりません。
片足が3時を過ぎると、もう片方の足は12時の位置に上がります。
連続する段差を進むには、段差が終わるまで、このタイミングを合わせていく必要があります。
ロードバイクはパンクしやすい!?日頃からチェックを欠かさずに
ロードバイクのタイヤは薄くて細いため、通常のタイヤよりも、パンクしやすいと言われています。
パンクには、大まかに分けると2つのタイプがあります。
ひとつは異物が刺さることで起こる、貫通パンク。
もうひとつは、段差を越えるときなどにチューブがリムに打ち付けられることで起こる、リム打ちパンクです。
ロードバイクのタイヤは、1ヶ月ほど放っていても支障の出ないママチャリよりはパンクしやすいです。
ですが、そのぶん、高い空気圧に設定することが可能です。
高圧の空気を詰め込まれたタイヤは、多少の異物なら弾いてしまうので、意外と耐久性には優れています。
しかし、段差には弱いため、きちんとスピードを落として、お尻を浮き上がらせてから乗り越えるようにしましょう。
パンクを防ぐには、乗る前に必ず空気を入れ直すことがポイントです。
常に適正値を維持していれば、滅多なことではパンクが引き起こされることはありません。
勢いよく段差から下りるなど、乱暴に扱わなければ、リム打ちパンクもほとんど発生しないでしょう。
そして、帰宅したらタイヤを点検して、ガラスの破片や小石などが刺さっていないかどうかを確かめてください。
異物を見つけたら、すぐにピンセットで取り除きましょう。
手間は掛かりますが、こまめなメンテナンスがパンクなどのトラブルを防いでくれるので、なるべく怠らないようにしましょう。
ロードバイクのパンクを予防する走り方
ロードバイクのパンクを防ぐためには、タイヤとチューブを傷付けずに走ることが一番です。
やってはいけないこととして、
「段差を乗り越える際にスピードを落とさない」
「タイヤに刺さったガラスの破片や小石などの異物を取り除かない」
「オフロードではないタイヤで悪路を走る」
「タイヤの側面を壁などに擦り付ける」
などが挙げられます。
路面の状態をしっかりと確認して、タイヤに負荷を掛けすぎないように気を付けていれば、滅多なことではパンクすることはありません。
これは、自分自身の安全にも繋がるので、きちんと行いましょう。
タイヤは表面を見れば、どれくらいすり減っていて、どれだけの傷が付いているのかが分かります。
ですが、中に入っているチューブやリムテープは確かめられないので、交換するタイミングが掴みにくくなっています。
チューブはタイヤの内側に擦れていくので、タイヤと同じく、徐々にすり減っていきます。
リムテープはチューブに押し潰されることで、表面がでこぼこしてきて、それがチューブを劣化させる原因となります。
すると「内部摩耗パンク」と呼ばれるパンクが起こります。
このパンクは一度起こると、立て続けに何回も発生するため、早めに対処しましょう。
取り替える頻度は走行距離にもよりますが、できれば半年に1度、それが無理でも年に1度のペースで交換しましょう。
ロードバイク走行に危険は付きもの!準備や手入れをしっかりとやろう
車道や街中には、必ず危険なポイントがあります。
ロードバイクに乗っているときは、まずはそれを頭において、危険なポイントを常に意識することが大切です。
そして、段差を乗り越えるコツを併用しつつ、パンクの予防など、日頃からロードバイクの手入れを怠らずに行いましょう。