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デュラエース9000と9100の互換性の具合を確認してみました

      2017/01/21

デュラエース9000と9100の互換性の具合を確認してみました

2016年末にデュラエースの新型9100が発表され、店頭に並びました。
しかし、既存の9000デュラエースを使用している方にとっては、9100との互換性が気になる所です。

勿論、コンポーネントは全部そろえて使用するのがベストですが、私自身が身銭を切って、9000と9100の互換性を検証してみました。

今回は、その結果をご報告しましょう。

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デュラエース9000と9100の互換性についての公式発表

シマノは、9100のリリースと同時に、既存の9000・6800・5800との互換性のチャートを発表しました。
ネット上に上がっているので、検索してご覧ください。

このチャートを見る限り、既存のST9000・ST6800・ST5800に、9100のリアディレーラーやフロントディレーラーを装着することは問題ないようです。
また、フロントディレーラーとクランクの互換性には、少々問題があるようです。

シマノの公式発表では、9000のクランクと9100のクランクは、チェーンリングの隙間、つまりチェーンラインが異なります。
9100のフロントディレーラーに対して、5800や6800、9000のクランクを使用するのはOKのようです。
逆に9000、6800、5800のフロントディレーラーに、9100のクランクを使用するのは出来ない様です。

ブレーキに関しては、引き量が変更されていないので、特に気にする必要はありません。
BBやスプロケットも、とくに大きな進化はしていないので、これまたチャンポンで大丈夫なようです。
今回は、フロントディレーラー・リアディレーラー・STI・クランクの相性について詳しくお話しします。

ST9000デュラエースと9100フロントディレーラーの互換性

互換性チェックするため、シマノの公式発表では、ちゃんと動く設定であるST9000・FDR9100・FC5800の組み合わせで動かしてみました。

9100デュラエースのフロントディレーラーは、9100の中でも、もっとも進化した部品です。
フロントディレーラーにテンション調整器がついており、ケーブルにテンショナーを咬ませる必要がなくなりました。

しかも、いままでは勘に頼っていたフロントディレーラーのケーブルテンションを、一発で調整できるようになったのは、ものすごい進化です。
おかげで、今まで苦労していたフロントディレーラーの調整があっという間に終わってしまいました。

しかし、肝心のフロントディレーラーの変速性能については、ちょっと疑問符が付くような出来だったと思います。
かなり調整を繰り返したのですが、リアがローギアに入っている時に無理やりアウターに上げようとすると、ガリガリいってしまい、しまいには内側にチェーン落ちするようになってしまいました。

原因は、2つ考えられます。

まずは、クランクとの相性が悪いということです。
クランクは、5800のものを使っていますが、当然9100のクランクとは、チェーンラインが異なります。
そのため、変速のタイミングが合わず、チェーンがアウターに上がらないのかもしれません。

インナーに落とす時も、スムーズに落ちないときがあり、ギアがガクッと下がってしまったり、チェーン落ちしたりして、あまり快適ではありません。
クランクを9100のものに変更すれば、この問題は解決するかもしれません。

もう1つの原因は、フレームのフロントディレーラー台座です。
台湾のフレームメーカーDAREのVSRというフレームを使用しましたが、そのフレームのフロントディレーラー台座は、フロントディレーラーの角度の微調整ができないような台座になっています。

他のフレームの台座だと、少しずらすことができますが、このフレームの台座では、フロントディレーラーはびくともしません。

これは悪いことではなく、大きな力がかかるフロントディレーラーがしっかり固定されることは、フロント変速性能に寄与するはずなのです。

しかし、このフレームの台座だと、どうもディレーラーの外側の羽が傾き過ぎた状態で固定されるらしく、クランクを回すたびにクランクアームが外側の羽に当たってしまいます。

この問題は、アウターの状態で忘れずに内側へのトリムをかけることで解決しますが、他のフレームではしなくていい作業を、このフレームだとしなければいけなかったのは少々残念です。

他にも原因があるかもしれません。

この記事を読んで、9100のフロントディレーラーと旧世代のクランクを組み合わせるのを躊躇される方もいるかもしれませんが、他のフレームではうまくいくかもしれません。

9000デュラエースと9100リアディレーラーの互換性

リアディレーラーも、フロントディレーラーほどではないですが、かなりの進化を遂げています。

マウンテンバイクのコンポーネントの技術を取り入れ、リアディレーラーが外側に飛びなさないような仕組みになっています。

しかし、この仕組みは左側に落車しない限り、特に要らないような気がします。
しかも、その機構のせいで重量が上がっていたり、変速性能が落ちてしまったら本末転倒です。

早速、実験してみました。

組み付けは、9000デュラエースや6800・5800と変わりませんが、ワイヤールートが随分変わりました。
どのように変わったかは、映像で見た方が良いので、Youtubeなどで検索してください。

フロントディレーラーと違い、ケーブルテンションは自分で決定しなければいけませんが、リアディレーラーのケーブルテンションの決定はそんなに難しくないので、さっさと終わらせます。

走り出してみると、非常に軽快な動きでシフトダウン・シフトアップしてくれます。
シフトの軽さはケーブルの質にもよるのですが、同じケーブルで9000のリアディレーラーと交換してみて比較してみても、何の違和感もありませんでした。

9000と9100は、リアディレーラーに関しては、完璧な互換性を担保していると感じました。

9000デュラエースと前世代クランクの互換性

フロントディレーラーの互換性の部分でも述べたのですが、フロントディレーラーをデュラエース・9100にした場合は、9100のクランクにした方が安全だと思われます。

チェーンリングの構造の違い、そしてなにより、9100のフロントディレーラーは変速が軽くない、むしろ9000と比べると重いかもしれないということがあげられます。

必要なストロークは短くなっているのですが、同時にテコ比が減少したことが原因と思われます。
このストロークの短さも、9000・6800・5800のクランクには、どうにも相性の悪い原因と思われます。

9000デュラエースと9100STIの互換性

9000デュラエースと9100デュラエースの機械式・通常ブレーキのSTIを比較してみると、レバーとブラケットの形状が異なっているだけで、ケーブルを巻き取る方法や巻き取り量などは変更がないように思われます。

Di2に関しても、9000と9100は完全な互換性が担保されているようなので、チャンポン可能なようです。
もともとDi2においては、STIはただのスイッチ兼ブレーキレバーになっていますから。

しかし、軽量性の面で大きな進化があるわけではないので、既存の9070 Di2を所有されている方が、頑張って9100のDi2を買う必要はないでしょう。

まとめ:9000デュラエースの所有者は9100に乗り換えるべきか

結論としては、互換性の面でリアディレーラーだけは安心して変更できます。
ブレーキに関しても、剛性があがって制動力が向上したらしいので、導入してみるのもよいでしょう。

しかし、他のSTI・クランク・フロントディレーラー・スプロケット・BB・チェーンに関しては、いまいち変化が読み取ることができませんでした。
また、チャンポンして使うと、少し不具合があるようです。

次世代デュラエースまでお待ちになるか、来年に発売されるかもしれないアルテグラなどに、一気に換装するのがよいでしょう。

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