ロードバイク所有者の悩み、盗難被害と対策について

1万円ほどで買えるママチャリと違い、ロードバイクは最低でも10万円ほどする高級車です。

それぞれのパーツも高級ですから、フレームを施錠していてもホイールが盗まれたり、サドルが盗まれたりする場合があります。
ロードバイク所有者の方で盗難被害に苦しむ方は多いのではないでしょうか。

そこれ今回は、盗難被害に遭った場合の対処や、被害に合わないための対策についてお話しします。

盗難被害はロードバイク所有者の一番の悩み?

2015年度の東京都内の自転車盗難件数は約5万件です。
前年度に比べ5,000件ちかく減少してはいますが、東京都だけで年間5万件もの被害が出ています。

中でもロードバイクは、人気モデルなら10万円以上が当たり前で、高級モデルになると100万円くらいするものもあるため、狙われやすい傾向にあります。

古くからの愛好者であれば「自転車は盗まれやすい」との認識があったため、まだ防犯意識が高かったのですが、最近は初心者の方も増え、若干意識が低くなっているようです。

防犯登録のシールをはがした中古自転車は、盗まれた自転車か判別がつきません。
また、車体番号(フレームナンバー)も所有者が変わると追跡が難しくなるので、誰の物だか判断が付かない場合が多いそうです。

まさにロードバイクを狙っている窃盗団が、ウハウハ状態で仕事ができる環境が整ってしまっているのです。

高価なロードバイクは常に盗難の危険にさらされていると心得て、所有者の方は防犯意識を高く持っておく必要があるのです。

ロードバイクを盗まれた所有者がすべきこと

ロードバイクが盗まれたら、所有者は慌てふためいても始まらないので、まずは警察に盗難届を出しに行きましょう。

その際に、防犯登録番号やフレームナンバーが分かる物が必要です。
大抵の場合は、購入時に自転車屋さんで登録しているので、そのときの書類があるはずです。

見当たらない場合は、購入したお店に問い合わせてみると分かると思います。
あとは盗難にあった状況を詳しく説明して下さい。

場所や時間、そして自転車の色や形などの特徴です。
万が一に備え、口頭での説明よりも分かりやすいので、ロードバイクの写真を撮っておくと良いでしょう。

ロードバイクの値段を聞かれる可能性もあります。

おそらく被害金額を出すためと思われますが、「使用して長いし、傷もついてるから○万円くらいかな」なんて自分で見積もらなくても、購入金額を言えば大丈夫です。

このときに申告した金額は、自転車の盗難保険などに考慮されるかもしれません。

ロードバイクが盗まれて、警察に被害届を出したとしても

身も蓋も無い言い方ですが、被害届を出したからといって、「自分のロードバイクが即見つかって、犯人が瞬く間に逮捕」みたいな劇的な展開は期待薄です。

知り合いの刑事さん曰く「自動車の窃盗は他の犯罪にも繋がる可能性があるので本腰を入れるが、自転車はね…」みたいなニュアンスで、軽くあしらわれてしまいました。

ちょっと頭に来る話ですが、仕方がない気もしますね。
だからと言って、ロードバイクの被害届を出すのが無意味という訳でもありません。

仮に捜査に本腰を入れてくれないとしても、街の駐在さんがいつものパトロール中に、たまたま見つけてくれるかもしれません。

所有者によっては諦めてしまって被害届を出さない方もいるかもしれませんが、上記のような可能性があるので、被害届は出しておきましょう。

所有者自身でロードバイクを探し出す

被害届は出すべきですが、積極的には動いてくれないので、期待はしない方が良いと記しました。
なので、自力で探し出さなければいけないという事になります。

近年、一番多く見つかるケースは、ネットオークションです。

プロの窃盗団は別として、盗んだ人間がどこで売り捌けば良いのかを考えた場合、顔が見えないネットが最も都合が良いようです。

オークションサイトに、「自分が欲しい物の詳しい特徴などを登録しておくと、それに近い物が出品された時にメールで教えてくれる」というアラート機能というものがあります。

その機能を使って、所有者が盗まれたバイクを登録しておけば、見つかりやすくなるかもしれません。

あとは肝が据わっている泥棒もいるので、リサイクルショップや中古自転車屋もとりあえず何軒か当たってみましょう。

さて、運良く自分のバイクを見つけたとします。
そのときは、いきなり「俺のだ!」などと問い詰めてはいけません。

しらをきられて逃げられるのがオチですし、感情が高ぶっていて、勘違いしている可能性もあります。

そんなときは、まず警察に相談して、コンタクトを取ってもらいましょう。
所有者の名前や素性を出さずにアプローチしてくれるはずなので、任せるのが一番でしょう。

盗難されないように所有者ができること

ここまでは所有者がロードバイクを盗まれてしまったときの処置についてお話してきましたが、ここからは「盗まれないための方策」についてお話します。

《自宅では室内で保管する》

外出先などに比べ、少し気が緩みがちな自宅が、実は一番危ないのです。
いつも同じ物が同じ場所に留まっているので、泥棒に目星を付けられやすくなります。

高価なロードバイクなら、なおさらです。

室外に置くにしても、なるべく外から見えない目立たない所に置くべきですが、それでも寝静まってから物色されたら、気が付かず結局被害に遭うでしょう。

やはり、室内に保管する方が良いですね。

《室内保管の方法》

外を走るロードバイクを床に直置きするのは汚いし、場所も取るから嫌だという人も多いと思います。
室内保管は、床に置くだけではありません。

天井から吊るす方法があります。
オシャレで、場所も取りません。

ただし、賃貸住宅の場合は無理なので、壁にフックを使って引っ掛けましょう。
横向き・縦向き・2台用など色々あり、値段もピンきりですが、安価なもので十分です。

駐輪場保管のロードバイクを盗難被害から守るには

室内保管を推奨してきましたが、どうしても外に置かなくてはならないというロードバイク所有者も、たくさんいると思います。

そこで室外保管でも安心できる、盗難対策をご紹介します。

【地球ロック】
地球ロックとは、地面に埋め込まれている頑丈なものとロードバイクを長めのワイヤーキーで繋ぎ、カギを破壊しないと動かせなくすることです。

いくら施錠していても、カギごと持ち去られたらそれで終わりですから、自宅では地球ロックを心掛けましょう。

【U字ロック】
ワイヤーキーは丈夫ですが、窃盗団が持っているような大きいワイヤーカッターなどでは、どうしても切られてしまいます。

その点U字ロックのカギは切断しずらい形状ですし、特殊な工具でも使わない限り壊せません。
ベストなのは、前輪をワイヤーで地球ロックにして、後輪とフレームをU字ロックでがっちり固定することです。

【少し汚す】
泥棒が狙うのは、年期が入っているものより、新しめのものです。

そこで買ったばかりで嫌だとは思いますが、新品を断腸の思いでわざと汚し、使用感を出してみるのも防犯対策になるのではと思います。

あまり派手に汚す必要はないので、あくまで使用感が出る程度に。

室内保管なら劣化も防げる

盗難対策として、屋外よりも室内に保管した方が良いとお話しさせていただきました。

他にも、室内保管には「劣化を防ぐ」というメリットがあります。
室内ならば、屋外のように雨風にさらされることでフレームが錆びるという危険性がないからです。

なので、品質維持のためにも、家にスペースがあるという方は、できるだけ室内保管をすることをおすすめします。