巷でブームとなっている自転車ですが、近頃では、自転車を趣味と公言している芸能人も多く見られます。自転車といっても、様々なスタイルがありますので、幅広いジャンルの芸能人がそれぞれの好み・個性で楽しんでいるようです。また、一言で自転車が趣味と言っても、自分流にカッコよくカスタムした自転車を展示するだけでで満足する人もいれば、実際にレースに出ることに楽しみを見出す人もいて、自転車の楽しみ方は人それぞれです。今回は、そんな自転車愛好家の芸能人に焦点をあててみましょう。
自転車が趣味の芸能人①
自転車好きの芸能人と言ってまず思い浮かぶのは、近藤真彦さんです。言わずと知れた、昔は超の付くアイドルで、今も歌手や俳優として活動しています。数多くのトライアスロン大会に出場しています。近年では、2009年第21回佐渡国際トライアスロン大会、2010年第26回全日本トライアスロン宮古島大会、2013年第1回IZU TRAIL Journey 2013に参戦し、すべて見事に完走しています。趣味という枠を超え、もはやアスリートです。自身も「KONDO Racing」というカーレーシングチームを運営しているくらいですから、トライアスロンなどのレーシングにかける意気込みは本物です。日本トライアスロン連合(JTU)からの推薦と過去の出場・完走実績が考慮され、世界選手権側から日本代表として声がかかり、世界選手権の代表に選ばれました。近藤さんが、愛用している自転車は、サーヴェロというカナダトロントを拠点とするトライアスロンやロードバイク専用のフレームメーカーのものです。
自転車が趣味の芸能人②
自転車好きでかなり有名なのは、オリエンタルラジオのあっちゃん(中田敦彦)です。最近、再々ブレイクしていることでも、話題です。テレビ番組で、愛用の自転車を紹介したり、ブログで自転車への愛を語っていたりと、かなり幅広く自転車好きを公言しています。愛用の自転車は、「漆黒のバッファロー」と名付けられた
Cannondale CAPO。ブラックのシングルギアバイクでハンドルはブルホーンバーに取り替え済みのもの。フレームはCAAD5 OPTIMOのアルミを使用しており、カーボン仕様のフロントフォークです。ピスト風でも固定ギアではなく、フリーギアの反対側に、固定ギアを装着するスペースを一応設けています。またブレーキ用ケーブルを受けるパーツは取り外しが可能なタイプで、例えばブレーキを外したとしてもフレームはスッキリと見えるスタイルです。カスタマイズしようと思えば本格的なピストに改造することができる仕様です。ちなみにお値段は、13万円ほどだそうです。
自転車が趣味の芸能人③
同じ芸人さんから、安田大サーカスの団長も、自転車好き芸能人としてとても有名です。以前、テレビで団長のご自宅を見たことがありますが、壁には様々なロードバイクのフレームがかけてあり、まさに自転車だらけといった感じでした。自転車への投資は、正に惜しまないようで、数十万円のものから、それこそ百万円を超えるような自転車をコレクションしています。自転車に費やした費用は、1000万円以上なのではないかとも言われています。あんまり表舞台に出ているイメージは、正直ありませんが、稼いでいるんですね。近頃は、自転車関係のお仕事もたくさんされているそうで、そういった関係からのつながりがあるのかもしれません。実際、ヒルクライムなどの参加されているそうで、見事、宇都宮ブリッツェンの下部組織、ブラウ・ブリッツェンという実業団に入りました。こだわるだけでなく、実績もあるんですね。実は、お笑い芸人の中でも、最も自転車乗りではないか、という声があるほどです。
自転車が趣味の芸能人④
ロードバイク好きの芸能人といえば、この人。鶴見辰吾さんです。2007年には2代目自転車名人にも選出されています。月に2000Km以上、ロードバイクで走ることもあるというほどの、言わずと知れた自転車好きです。本業が、ロードバイクで走ることで、副業で俳優をこなしていると思われても不思議ではありません。50歳を過ぎた現在でも、フルマラソンを3時間台で完走するなど、生粋のアスリートであります。ブログや関連記事を見たところ、もう趣味の領域を超えています。ブログでは、ステキな景色とともに、とても楽しんでいる様子が垣間見れ、純粋にロードバイクを愛しているんだなというのが、ひしひしと伝わってきます。年齢を重ねても、こんな風に楽しめるなんて、やっぱり自転車っていいですよね。
自転車が趣味の芸能人⑤
女性で、自転車好きと言ったら、リサ・ステッグマイヤーさんが浮かびます。母親が日本人で、父親がドイツ系アメリカ人のハーフです。最近は、テレビの露出はあまりありませんので、若い世代のひとには、なじみがないかもしれませんが、流暢な英語と端正な顔立ちで、ハーフタレントとしてマルチに活躍していました。リサ・ステッグマイヤーさんの場合、自転車といっても、トライアスロンへ熱を入れている感じでしょうか。国内をはじめ海外や各地のトライアスロン大会に出場しています。また、なんと、日本トライアスロン連合国際広報委員も務めています。結婚、出産を経験していますが、産後一年でトライアスロンの大会に出場しています。まさに、才色兼備ですね。また、「自転車ヘルメット委員会」のメンバーであり、スポーツバイクの愛好家はもちろんのこと、通勤通学に自転車を利用する人も含め、ヘルメットを着用して、より自転車を安全に利用しましょうと、積極的に呼びかけています。
自転車が趣味の芸能人⑥
やはり、この方は外せません、忌野清志郎さんです。先ほど、鶴見辰吾さんが2代目自転車名人に選出されたお話しをしましたが、何を隠そう、清志郎さんが初代でした。2009年の5月2日に逝去しましたが、生前、自転車をこよなく愛し、生涯自転車愛を貫いた一人です。ロックミュージシャンとして有名な清志郎さんですが、生き様もまさにロックです。「自転車に乗れない日が3日続くと、気分が悪くなる」と公言していたほどでした。もともとは、サイクリングから始め、チームLSD(Long Slow Distance)を結成し、自身のツアーの合間の移動で自転車を使っていたり、奥の細道自転車ツアーやホノルル・センチュリーライドなど多数の長距離サイクリングにも挑戦していました。愛車のオレンジ号が盗難されるというニュースは、当時とても話題になりました。清志郎さんの著書である「サイクリング・ブルース」は、独特のフレーズで自転車への想い・愛を語っています。清志郎さんの自転車への愛が、まさにつまった一冊です。人とはちょっと違った切り口で自転車を見つめるには、清志郎さんの目線で見てみるのもいいかもしれません。
個性の光る、自転車芸能人たち!
今回は、6名の有名人にスポットを当ててみましたが、自転車好きの芸能人は、まだまだいます。本当に数多くいます。皆さん、とても個性があって、それぞれがそれぞれのスタイルで自転車を楽しんでいます。やはり、芸能人だけあって注目を集めますし、広告効果もありそうですが、当の本人たちは、そんな世の中にはお構いなしで、純粋に自転車を愛しているようです。愛車や乗り方を知ると、また違った一面を垣間見ることができ、魅力的に感じることもあります。そんな魅力を引き出してくれる自転車は、趣味の領域を超えた何かであることは間違いありません。