自転車にはハンドルが多種類あります。形状も様々で一直線のものだけではなく、曲がっていたりするんですね。
でも、ハンドルを替えるだけでどんな良い効果があるのか不思議ですよね。
今回は、ハンドル交換のメリットやハンドルの改造について紹介していきます。
自転車のハンドルの種類を紹介
自転車に不具合が見られた場合、パーツを取り替えると思いますが、実はハンドルも交換すると意外なメリットがあったりします。
ですがまずは、どれだけの種類があるのかを知っておきましょう。
1.フラットハンドル
主に町中で乗るタイプの自転車に付いているハンドルです。
ステムと組み合わさっている部分が下がり、グリップは上がっているおかげで身体が前に行きすぎないので、バランスが取りやすいという利点があります。
そのせいか、女性からの支持が大きいようです。
2.ブルホーンハンドル
後述するドロップハンドルを参考にして生み出されたもので、反対にしたドロップハンドルの先端を切り取ったものを皮切りに、少しずつ改良が加えられていきました。
トライアスロンなどの競技用に使われています。
乗る時には、真ん中を握ります。速度を上げたければ姿勢を低くして、先端を握りましょう。こちらは男性からの評判が良いようです。
見た目にはこだわらないけれど、ノーマルでは物足りなさを感じた場合にどうぞ。
3.ドロップハンドル
スポーツタイプの自転車のハンドルは大抵これです。ブルホーンと同じように、どこを持つかによって、姿勢が変えられます。速度調整をよく行う人にぴったりでしょう。
真ん中のグリップを握った状態で、正面から見ると細く見えるのが特徴です。
全体的にスポーティな雰囲気なので、自転車をめいっぱい楽しみたい人は、これを使うと良いでしょう。
自転車ハンドルを交換するとどんな効果がある?ドロップハンドル編
近頃は、自転車のハンドルを、フラットからドロップタイプに交換する人が増えています。こうすると、様々なメリットがあるからです。
まず幅が狭いことが挙げられます。このおかげで、人混みや狭い道でもぶつからずに走り抜けられ、小回りも利きやすくなります。
操作性についても、10分も乗っていれば慣れてきますよ。
ドロップハンドルには3つの持ち方があります。
下側のドロップ部分を握る「下ハンドル」は、風が強い日や、スピードを出したい時に向いています。
横側の平らな部分を握る「フラット」は、上半身を起こした格好でいられるので、景色を眺めたい時に最適です。ただし、これだとブレーキなど、いくつかの操作が行えなくなります。
そんなブレーキや切り替え用の装置が付いている部分を握る「ブラケット」は姿勢が楽で、さらに操作もしやすいので、ドロップハンドルの自転車の乗り手の大半が行っています。
ドロップハンドルには、グリップテープが巻かれているので、どこを持っても構いません。いろんな持ち方を試してみて、どれが自分に合っているのかを探すのも楽しいですよ。
また、ブラケットを握ると手の平が内側に、肘が上を向きます。すると、上下から衝撃を受けた際に、肘を曲げやすいので、衝撃を和らげることが出来ます。
自転車ハンドルを交換するとどんな効果がある?ブルホーンハンドル編
自転車のハンドルには、何種類かのタイプがあります。
その中のひとつである「ブルホーン」は、交換することで取り付ける変わったタイプです。
これと、ドロップハンドルのどちらにしようか迷う人も多いようなので、今回はこの2つを比べてみたいと思います。
ドロップの利点は「どんな状況でも大丈夫」という点ですね。
大抵のレースは、ドロップタイプでなければ参加が認められませんし、下りやスプリントに関しても、こちらの方が有利でしょう。
一方の「ブルホーン」は、ドロップ部分がないことと、その独特の見た目から、空気の抵抗をあまり受けません。
そして、手の小さい人にとっては、こちらの方がブレーキレバーに手が届きやすいため、ブレーキが掛けやすいというメリットがあります。
さらに、ブルホーンは使っている素材が少ない分、軽いのです。
どちらにも良い点と悪い点があるので「絶対にこちらだ」とは言い切れません。とりあえず、初めて乗る人には、ドロップハンドルをおすすめします。
使い勝手が良く、望むならレースにも出られます。
ブルホーンを使うなら、ドロップでは、上手くブレーキングが出来ないという人や、タイムを出来るだけ縮めたいという人に向いています。
乗り慣れないけれどブルホーンを使いたいという人は、変速システムを「手元変速タイプ」にしましょう。DHバーの先に取り付けるタイプは操作しにくくなるのでおすすめしません。
自転車ハンドルを交換するとどんな効果がある?フラットハンドル編
ドロップハンドルは、スピードを上げたり、長い距離を走るのに向いています。
それでは、スポーツタイプの自転車によく付いているフラットバーハンドルにはどのような特徴があるのでしょうか。
まず、速度を抑えて走る時、操作がしやすいことが挙げられます。
そして、急にブレーキをかけたり、ハンドルを切り替えたりと、突発的な動きに対応しやすいという点も嬉しいですね。
さらに、運転中は上半身を起こしているので、周囲を見渡しやすいのです。
これらをまとめると、町の中で乗り回すのに向いているタイプと言えるでしょう。
使いこなすのに練習などは必要ありません。すぐに慣れますので、誰でも扱えるハンドルだと思われます。
話は変わりますが、タイヤの空回りを防ぐために、山道やでこぼこ道などではハンドルを地面に押さえ付けるようなイメージで走らせますよね。フラットバーはこの走り方を行いやすいのです。
もちろん難点もあります。それは、持ち手と体勢が変更出来ないことです。
前者は、エンドバーやブルホーンを取り付ければ良くなりますが、後者は、どんなに頑張っても前傾姿勢が上手く取れません。
こう考えると、やはりスピードをあまり出さないで、町中を走るのがベストなのかもしれません。
滅多にいませんが、ドロップハンドルからフラットバーへと交換する人もいるようです。
フラットハンドルは交換だけでなく、改造も出来る!①
自転車を快適に走らせるには、ハンドルを交換する以外にも、いっそのこと改造してしまうという手もありますよ。
バーエンドバーというものを使えば良いのです。何のために使うのかというと、持ち方の種類を増やすためです。
これを取り付けると、親指が正面に来る持ち方が出来るようになります。逆上がりの時の持ち方ではなく、ゲームのコントローラーを握る時のような持ち方をイメージして下さい。
ただバーエンドバーを握ると、ブレーキレバーがなくなるため、ペダルをどんどん漕いでいくという無茶は出来なくなります。
ですが、ハンドルの端に取っ掛かりが生まれたことになるので、滑ったりする心配は無用になります。広さも肩幅を超えますし、のんびりと自分のペースを保ったまま、長い距離を走り続けることが可能です。
手の甲を上にして、親指を身体に向けた格好は、腕を捻っているので疲れてしまうのです。少しでも疲労を溜め込みたくない人は、バーエンドバーを使ってみましょう。
フラットハンドルは交換だけでなく、改造も出来る!②
フラットハンドルの自転車を持っている人に、ぜひおすすめの作業があります。
それは「パイプカット」です。その名の通り、ハンドルを乗り手の大きさに合わせた長さにするために切ってしまうことを意味します。
とても簡単ですが、乗り心地は上がりますよ。
新品に付いているフラットハンドルは、長めのものがほとんどなので、肩幅が狭いと腕を余計に広げなければいけないため、疲れやすくなるのです。
両手を広げすぎて腕立て伏せをすると、普通にやるよりも疲れますよね。それと同じです。
パイプカットをするには、「パイプカッター」「紙やすり」「油性ペン」「アーレンキー」の4つが必要です。全部100円ショップか、もしくはネット通販で買えます。
それではやり方を説明します。
1.アーレンキーで、ハンドルのネジを緩めます。
2.レバーとグリップを外します。
3.自転車にまたがって「前へならえ」の姿勢を取ります。
4.そのまま手を下げ、ハンドルに小指を当てて下さい。
5.そこから握り拳一つ分の位置(外側です)に、ペンで印を付けましょう。
6.印にカッターを当てて切ります。
7.断面を紙やすりでこすり、レバーとグリップを戻せば完了です。
やり直しは不可能なので、無理そうなら店にやってもらうか、拳一つに指2本分の長さを足すといいですよ。
交換しても良いのですが、自分なりのハンドルにするのも楽しいですよ。
自転車のハンドルは多種類ある
ハンドルの交換は主にミニベロやクロスバイクのハンドルを交換する人が多いような気がします。
理由はロードバイクやマウンテンバイクの使用者は特化した用途の使用をすると思われるからです。
そのためハンドルを別の種類の形状に交換するということはあまりしないと思われます。
ミニベロやクロスバイクは標準装備がフラットハンドルのものが多いためもっと走行性に特化したいなど考える人はドロップハンドルやブルホーンハンドルに交換するようですね。
興味がある人はハンドル替えると楽しみ方が広がりますよ。