自転車に乗っていて、体とつながる部分は、ハンドルとサドルとペダルの3点です。
この3点しかない身体との接点の中でも、常に握っておくハンドルは非常に重要です。
自転車にとって重要なパーツであるハンドル・・・
ご自分のハンドルが気に入らなければ、交換をしてはいかがでしょう。
今回は、自転車のハンドルの交換方法やハンドルの種類、握り方についてご紹介します。
自転車のハンドルグリップの交換方法
自転車のハンドルが汚れてきたと感じるようになったら、思い切ってグリップを交換することをおすすめします。
まずは古いグリップを外しましょう。
左右どちらから外しても構いませんが、とりあえず今回は右からやっていきたいと思います。
グリップの端にキャップが付いていたら、それを取り外しましょう。
指でつまめば簡単に取れます。
そうしたらカッターを使って、グリップを切り取ります。
片手でしっかりとグリップを押さえ、外側の端まで切り込みを入れたら、両手で引っ張ってやりましょう。
新しいグリップには、多少湿る程度に水を含ませてください。
こうすることで、力を入れなくても、スムーズに取り付けることが可能になります。
あとは、ハンドルに押し込めばオーケーです。
可能でしたら、左側も同じように交換してください。
パーツを取り替えるだけで、全体的な雰囲気も、自分自身の気分も変わります。
気になる付属品を見つけたら、予算と相談してから購入して、自由にカスタマイズしてみましょう。
乗るだけが自転車の楽しみではありません。
見た目も変更することで、もっと楽しい自転車ライフを送ることができますよ。
自転車のハンドルバーの交換方法Part1
自転車は、ハンドルバーを交換することも可能です。
長さや角度を変えれば、乗り心地も今までとは違うものになります。
今までのハンドルがしっくりこない場合や、気分を変えたいときは、別のものと交換すると良いでしょう。
黒がメインカラーとなっていますが、ブランドによっては、様々な色やデザインが取り揃えられています。
交換するために必要なものは「六角レンチ」「マイナスドライバー」「新品のハンドルバー」の3つです。
まずは、古いハンドルバーを取り外さなければなりません。
外す順番は「グリップ」「ブレーキレバー&シフター」「ハンドルバー」です。
ロックオンタイプのグリップは、六角レンチでバーエンドに付いているボルトを緩めてから、マイナスドライバーを使って、バーエンドを取り外します。
そして、グリップの端にあるボルトも緩め、グリップを抜きましょう。
ノーマルは、また違う外し方となります。
続いて、ハンドルを留めているボルトを緩め、ブレーキレバーとシフターを外してください。
ブラケットが付いていたら、それも取ってしまいましょう。
反対側も同じやり方で、グリップ・ブレーキレバー・シフターを取ってください。
自転車のハンドルバーの交換方法Part2
自転車のハンドルバーを交換するには、4つのボルトで留められているステムを取り外す必要があります。
緩めるときは、対角線上に来るように緩めてください。
ある程度緩んだら、途中からは手で外せます。
すると、ステムの蓋も取ることができます。
そうしたら、いよいよ新しいハンドルバーを取り付けます。
最初は、ブレーキレバーとシフトレバーから装着していってください。
ただし、この段階で、ボルトを締めてはいけません。
また、順番を間違えると、ブレーキレバーとシフターが付けられなくなる可能性があるので、気を付けてください。
取り付けられたら、ハンドルバーを装着していきます。
ボルトは、取り外したときと同じように、対角線上に締めていきましょう。
センターを決めたら軽く締め、適切な位置を見つけたら、きっちりと力を入れて締め付けてください。
なお、ステムの蓋と本体との間が均等になるようにしてください。
最後はグリップの取り付けです。
ハンドルの端と、バーエンドのボルトを締めれば付けられます。
仕上げにブレーキレバーとシフターの角度を調節して、こちらもボルトをきつく締めたら作業完了となります。
反対側も同じように取り付けましょう。
手順こそ多くて複雑そうですが、やってみれば意外と簡単にできてしまいます。
ロックオンタイプのグリップ交換方法
自転車のハンドルのグリップには、ネジで留めておく「ロックオンタイプ」というものがあります。
今回は、こちらの交換の方法をお伝えしたいと思います。
用意するものは
「アーレンキー」
「マイナスドライバー」
「新品のグリップ」
「ウエス(いらない布なら何でも構いません)」
の4つです。
まずは、グリップの端に付いているボルトを緩め、エンドキャップを外しましょう。
これは、転んだときなどに砂や泥が入ることを防ぐためのもので、マイナスドライバーを使うと簡単に外せます。
これで、グリップを抜くことができます。
新しいグリップを取り付ける前に、ハンドルバーを適当な布で拭いて、ホコリや手の脂などを取り除いておきましょう。
拭き取れたら、古いグリップが付いていた位置に新品のグリップを差し込み、エンドキャップをはめ込んでやれば作業は終了です。
念のため、ボルトがきちんと締まっているかを確認してください。
異常がなければ、反対側も同じやり方で取り付けましょう。
グリップを留めているボルトはとても小さいため、締めすぎないように気を付けてください。
また、紛失にも注意しましょう。
手順は少なく、特殊な工具も使わないので、比較的簡単に行えます。
気分を変えたくなったら、他のデザインのグリップを使ってみるのも悪くありませんよ。
スポーツ自転車のハンドルの種類と選び方
自転車のハンドルには、種類によって異なる曲がり方が備わっています。
例えば「シャロー型」と呼ばれるタイプは、最も古い型とされており、ドロップ部分が丸いので「丸ハン」とも呼ばれています。
特別悪いところもなければ、突出したところもない平均的な性能です。
次は「アナトミック型」です。
こちらは、ドロップ部分がまっすぐに伸びているので、見た目がとても格好良いです。
しかし、ブレーキとの距離が空いているため、手や指が短い人は大変かもしれません。
一番新しいタイプは「アナトミックシャロー型」です。
リーチは短く、ドロップ部分の曲がり具合はとても大胆で、ハンドルの上側とブラケットとの間に段差がないおかげで、ポジションをスムーズに変えられます。
ブレーキが近いので、すぐに手が届くというのも嬉しい点ですね。
ハンドルバーの太さは、バークランプ径という数値によって表されます。
メインとなっているサイズはいくつかありますが、その中でも25.4mmは、マウンテンバイクに多く見られます。
ドロップハンドルの場合は、あまり使用されませんが、マウンテンバイクのステムを使うことができるので、その点を注目されています。
細いフレームには26.0mmが最適です。
反対に、太めのものには31.8mmを使いましょう。
別のサイズと組み合わせたりすることも可能ですが、適したサイズというものが存在するので、交換時にはきちんと合っているものを選んでください。
ドロップハンドルの握り方&ハンドルポジション
自転車のハンドルのうち、ドロップハンドルのポジションは、親指をブラケットに掛けて、小指以外をブレーキレバーに掛ける握り方が基本となっています。
人差し指だけなら「1本掛け」、中指も含めると「2本掛け」、薬指まで使えば「3本掛け」となります。
ほとんどの人は、1本か2本掛けであることが多いようです。
指が短めの人の場合は、3本掛けにするとブレーキに触りやすく、操作もしやすくなるのでおすすめですよ。
このポジションは姿勢が低くなるので、疲れやすいという欠点はありますが、下ハンよりは疲れません。
ハンドルの付け根を握るやり方は「上ハン」と呼ばれます。
上半身を起こしているので、呼吸しやすいことが特徴です。
しかし、空気抵抗は強くなるので、速度を上げて走ることには不向きです。
この姿勢は疲れを取るときや、ヒルクライムに挑むときなどに使いましょう。
ブレーキとの距離も空いているので、車が多い場所では速度を抑え、早めにブレーキレバーを握ると良いですよ。
ハンドルの下側を握ると「下ハン」となります。
疲れは溜まりやすいものの、空気抵抗が減るのでブレーキが掛けやすく、スピードを上げても余裕で走行が可能となります。
下り坂や向かい風のときには、この姿勢を取りましょう。
下ハンよりも、さらに下の部分を握る人は「スプリンター」と呼ばれています。
ハンドルの種類や位置を色々と調整・交換して、自分に一番馴染むものを見つけ出してくださいね。
ハンドルの種類は豊富
ハンドル交換の方法や、ハンドルの種類や握り方について、ご紹介しましたが、いかがでしたか?
ハンドルは種類が豊富です。
人によって、合うハンドルが違います。
自分に合っていて扱いやすいハンドルを探してみてください。
また、ハンドル交換が自分では難しいと感じたら、自転車屋さんに頼むと良いでしょう。