バーエンドバーをご存知ですか?
ハンドルバーの端に取り付けることから、バーエンドもしくはバーエンドバーと呼ばれている自転車部品です。
スポーツ自転車のハンドルなどでストレート形状のものは、バーエンドバーを取り付けることで、長距離サイクリング時の疲労を軽減することができます。
今回は、そんなバーエンドバーの取り付け方法やオススメのバーエンドバーをご紹介します。
取り付ける前に、まずは自転車のバーエンドバー選びから
自転車のバーエンドの取り付けは、まずはバーエンドを選ぶところからだと思います。
以前は、「バーエンド」とネット検索しても、オートバイやスクーターのハンドル用品が結果として表示されるだけで、なかなか自転車用のバーエンドを検索できません。
ですが最近は、バーエンドだけでも検索に引っかかるようになってきました。
それでは、おすすめのバーエンドメーカーをご紹介します。
GRUNGE(グランジ)という自転車パーツメーカーがあります。
グランジでは、「パームレストバーエンド」という名前でバーエンドを発売しています。
お店で購入するよりも、ネットショップで購入するほうが、安上がりになることがありますが、初めて購入するならお店のほうがおすすめです。
それから、クロスバイク初心者であれば、ジャイアントのエスケープR2のグリップがオススメです。
これは、幅の広いグリップなので、長時間の走行でも手を痛めにくく、走行しやすいグリップになっています。
自転車のバーエンドバーの取り付け手順Part1
自転車へのバーエンドを取り付けのときには、グリップを切ったり・傷つけたりする必要はありません。
ですが、バーエンドを付けるためのスペースを、ハンドルバーに確保する必要はあります。
スペースを確保するために、まずはグリップを緩めましょう。
グリップの穴にアーレンキーを差し込んで、固定用のイモネジを緩めます。
イモネジは対角に2つあって、片方を緩めるだけで、グリップはフリーになります。
しかし、イモネジの先端が尖っているので、両方のイモネジを緩めないとグリップのスライドのときに、ハンドルバーを傷つけてしまいます。
それが気になる方は、きちんと両方のイモネジを緩めてから、グリップをスライドさせましょう。
グリップを取り外す必要はありません。
次にシフターを緩めます。
シフターを緩めるのは、トリガーシフトを採用しているものに必要な工程です。
グリップシフトを搭載しているものには、必要のない工程となります。
シフターの固定ボルトをアーレンキーで緩めます。
シフターとグリップが緩んだら、ハンドルの中央へそれぞれスライドさせます。
シフターをずらしてから、グリップも同じだけずらして、バーエンドを取り付けるスペースを確保しましょう。
自転車のバーエンドバーの取り付け手順Part2
自転車のシフターやグリップをスライドさせて、バーエンドを取り付けるスペースを確保したら、いよいよバーエンドの取り付けです。
取り付け自体は簡単です。
バーエンドの固定ボルトをアーレンキーで緩めて、ハンドルバーに差し込みます。
それで見た目は、だいたい完成したように見えます。
しかし、バーエンドの角度を決めるのに、悩んでしまうかもしれません。
そもそも、バーエンドの取り付け角に決まりはありません。
自分が自転車に乗っている状況をイメージして、握りやすい角度で取り付けるようにしましょう。
そのときに、左右の角度が微妙にずれていると握っていて、違和感があります。
左右の角度を揃えるのは、意外と難しいので、微調整をしながら決めていきましょう。
気に入った角度になったら、バーエンドの固定ボルトをアーレンキーで締めましょう。
バーエンドの取り付けが終わってから、グリップとシフターを固定します。
その順番としては、グリップから固定してから最後にシフターを固定するのが良いです。
順番を逆にして固定すると、ハンドルバーに無意味なスペースができやすいで、注意しましょう。
オススメのバーエンドバーPart1
自転車のバーエンドを取り付けようにも、どのバーエンドを取り付けたら良いのか分からないというのでは困りますよね。
まずは、基本的な形状のバーエンドから確認していきましょう。
基本的なバーエンドとしては、ブルホーン形状がもっとも主流でしょう。
最近では、完成車に最初からついているので、見たことがある方も多いでしょう。
主流ということもあり、他の形状と比較しても、安価であることが多いです。
素材は、アルミで頑丈ということもあって、コストパフォーマンスの良いブルホーンです。
それでも、手に合わないこともあるので、事前に実物を確認して購入するのがベストでしょう。
評価の高い製品としては、BBBのバーエンド「クラシック」(BBE-07)があります。
人間工学に基づいて製作されており、エルゴノミック形状という形状は、非常に快適なので、誰にでもオススメできる形状です。
ゴム素材が振動を軽減してくれるので、疲れの軽減にも役立ちます。
注意点としては、ゴム素材なので劣化が早く、転倒した衝撃で折れることもあるので、取り扱いには注意してください。
3,000円ほどで買えます。
オススメのバーエンドバーPart2
自転車のバーエンドにはブルホーン形状以外に、ドロップ形状のものがあります。
これなら、お手軽にロードバイク仕様になれます。
ドロップハンドルに交換するには、ブレーキやシフターを取り外して、再装着するため手間がとても掛かります。
ですが、バーエンドのドロップ形状を取り付けるだけなら、比較的簡単に行えます。
ドロップ形状のバーエンドを装着するだけで、ロードバイクと同じ深い前傾姿勢になれて、スピードアップすること間違いなしです。
取り付けの後にバーテープを巻くと、見栄えも良くなります。
オススメのドロップ形状のバーエンド、それとバーテープを簡単にご紹介します。
Aoi Industriesのドロップ形状バーエンド「Drop End」、値段は2,700円くらいです。
フィジーク(FIZIK)のバーテープ「パフォーマンス クラシック」(3mm厚)、値段は2,000円くらいです。
そして、バーエンドのメリットとしては、組み合わせる可能ということが挙げられます。
ドロップ形状のバーエンドだと、ブラケット持ちという持ち方はできませんが、ブルホーン形状のバーエンドを取り付けることで、ブラケット持ちができるようになります。
バーエンドなら、自分に合わせたお気に入りのハンドルを作り上げることができるというわけです。
バーエンドャップを付けよう!
自転車のバーエンドを取り付けたら、バーエンドキャップを付けましょう。
メリットは3つで、バーテープのズレ防止・ハンドルエンドの保護・転倒の際の安全確保となります。
特に転倒の際の安全確保というのは、とても大切です。
バーエンドキャップのメリットは、それが主だとも言えます。
工学や建築関係に携わっている方ならご存知でしょうが、金属製の中空パイプは、簡単に人体に突き刺さってしまうのです。
ロードバイクやMTBのハンドルに限らず、自転車のハンドルは中空パイプです。
なので、バーエンドキャップを付けないと、転倒したときに身体を傷つけてしまう可能性があります。
それを防ぐために、バーエンドキャップの装着が必要で、それは自転車乗りのマナーとも言えます。
それだけ、大切なバーエンドキャップなので、予備を用意しておくと良いです。
転倒したり、ハンドルを壁に立てかけたりしていると、バーエンドキャップは消耗します。
失くしやすいパーツでもあるので、交換用の予備があると安心です。
特に輪行することが多い方は、カバーに擦れることでポロリと落ちやすいので、予備があると良いでしょう。
種類豊富なバーエンドバー
ご紹介したように、バーエンドバーの形状には、さまざまな種類があります。
バーエンドバーは、人の手の形状が大きくかかわってくるパーツでもありますから、実際に試してみないと、自分に合った形状を見分けることは、とても難しいかもしれません。
よく考えて、お気に入りのバーエンドを購入し装着できると良いですね。