自転車以外に交通手段がないという人は、雨の日だろうと雪の日だろうと、自転車通学や自転車通勤をするしかありませんよね。
しかし、雪道の自転車走行が危険なのは事実です。
雪道でも自転車に乗りたい場合は、いろいろな注意が必要です。
雪の日でも自転車を利用するあなたへ、今回はギアの使い方や雪道におすすめの自転車についてご紹介します。
ギアの使い方Part1
自転車には、変速機があります。
軽いギアだと、ペダルを回すのが楽になります。
信号で止まってから、漕ぎ出しや登り坂で使うと良いです。
信号で止まる場合は、止まる前にあらかじめ軽いギアにしておくと、スタートがスムーズになるので、軽いギアにして止まることを癖にすると良いでしょう。
重いギアだと、ペダル1回転でタイヤが多く回るようになります。
同時にペダルが重くなるのですが、スピードが乗っていれば重さは軽減されるので、自転車が加速してから重いギアに変更しましょう。
つまり変速機は、山道や雪道のような悪路のためではなく、スピードのための装置です。
変速の際には、チェーンはギアを飛び移ります。
変速のときにペダルを強く踏み込んで、チェーンに強い力を加えているとチェーンの飛び移りを失敗して、結果的にチェーンが外れてしまうことがあります。
さらに最悪の場合は、バランスを崩して転倒してしまう恐れがあるので、変速の際はペダルを軽く回転させましょう。
坂では、坂に入る前に変速することをおすすめします。
坂を登る前に軽くしておきましょう。
坂を登るときは、ペダルを強く踏んでいるので、チェーンの飛び移りを失敗しやすいです。
やむなく坂の途中で変速する場合は、ペダルを軽く回転させることを忘れないようにしましょう。
ちなみにですが、チェーンの飛び移りは、軽いギアから重いギアに移すほうがスムーズです。
ギアの使い方Part2
自転車を加速させるには、ペダルを回します。
それを詳しくみていくと、慣性の法則が大切になります。
慣性とは、物体が同じ方向に移動し続けようとすることです。
固くなった雪や氷の上を滑ると、そのまま滑り続けることを想像すると分かりやすいかと思います。
自転車にかかる抵抗としては、空気抵抗や路面からの摩擦くらいで、ペダルの動力はそれら抵抗に勝っているので、ペダルを回すだけで自転車は加速していきます。
しかし、ある程度の速度になると、ペダルが軽くなって加速できなくなってしまいます。
タイヤを回すためのペダルなのですが、自転車が十分に加速してタイヤが高速で回転するようになると、ペダルを回すより、タイヤの回転が速くなってしまうのです。
そこでギアを重くしましょう。
ギアを重くすることで、ペダル1回転当たりのタイヤの回転数を上げることができて、ペダルの回転をタイヤに伝えられるようになります。
平地で6段変速もあれば、時速30kmくらい出せると思います。
その他にも、筋トレやダイエットにもギアの変速を活かせます。
筋力アップなら、重いギアでガンガン踏み込めば良いです。
しかし、慣れていないと膝を痛めやすく、何より大変なので注意が必要です。
ダイエットなら、軽いギアにして低負荷・高速回転を長時間行ったほうが、消費エネルギーが増えるのでおすすめです。
雪道での自転車走行テストとギアの軽さ
自転車には、雪道タイヤがあります。
安全のためにヘルメットを装着して、雪道タイヤと雪道対応スニーカーをテストしました。
まずは雪道対応スニーカー。
シャーベット状の雪道では、雪道対応スニーカーは滑らなかったです。
たぶん、滑り止めマットが貼ってあるからだと思います。
そして雪道タイヤ。
雪かきした場所から走り出して、雪が積もったところに侵入しました。
タイヤが雪に沈み込んで重くなり、立ち漕ぎをしたら、後輪の荷重が少なくてしまって、後輪が空転するという事態になりました。
そうです、自転車走行できなくなってしまったのです。
雪でペダルが重くなってしまったということなので、最初からギアを一番軽くしてテストしても、結果は同じで自転車走行はできませんでした。
結論は、雪に沈むと自転車は走行できないということです。
対策としては、雪に沈まないように太いタイヤを装着するしかないでしょう。
もしかすると、ファットバイクのように、ものすごく太いタイヤでないと走行できないかも知れせん。
雪道タイヤの効果としては、何も施されていないタイヤよりは効果があるといったところです。
それでも、積雪が10cmを超えると、雪道タイヤでは走行できなくなると思いました。
雪道の自転車通学には注意!
雪が降っても学校は休ませてくれませんし、職場も休ませてはくれません。
それで、いつも自転車通学や自転車通勤しているからといって、いつものように自転車で向かうのは無謀です。
ギア比を軽くしても、大丈夫にはなりません。
それに、自転車の天敵は沈み込むようなフカフカの雪ではありません。
その後に現れる、つまり雪が止んでから1日後か2日後に現れる氷です。
雪が止んで1日か2日というのは、ちょうど地面が顔を出してきて自転車を使おうかと思う時期なので、注意が必要です。
雪は道路脇に集められることが多く、そこが日陰だと、冷たい空気によって雪が残る期間が長くなり、氷に変化してしまいます。
ブラックアイスバーンという言葉を耳にしたことがありますか?
車のドライバーには、危険が周知されているもので、黒いアスファルトに薄い氷が張った状態のことです。
一見して、氷がないように見えることが、一番怖いところです。
薄い氷であっても、氷は氷なので、ツルツルと滑ってしまいます。
それは自転車でも同じなので、ブラックアイスバーンの存在を頭に入れて、自転車通勤・自転車通学するか判断しましょう。
雪道での自転車走行ならファットバイク!
雪が降って積もっているが、それでも自転車を使いたいという願いを適えてくれるのがファットバイクと呼ばれる自転車です。
最大の特徴はタイヤです。
タイヤの幅が9cmから12cmもあり、それはマウンテンバイクの2倍くらいの太さです。
ロードバイク用のタイヤと比較すると、5倍くらいになるので、規格外の太さだと言えるでしょう。
そのようにタイヤを太くしたことで山道や雪道やどんな場所でも走行できるような自転車になっています。
太いタイフで女性や初心者に乗りこなせるのかと思うかもしれませんが、大丈夫、ファットバイクは安定性があるので安心して乗れます。
乗り心地だって良いのですし、タイヤの空気圧を下げることでフワッとするような独特な浮遊感を味わうこともできます。
良いファットバイクを選ぶなら、ギアなどの装備も大切ですが、ファットバイクルック車との区別をつけることが大切です。
、見た目だけファットバイクの形をしているのに、実際は街乗り用自転車というものがファットバイクルック車です。
それらの見分けるには価格です。
ファットバイクルック車は価格が5万円から7万円くらいです。
本格的なファットバイクになると、価格が20万円くらいになるので桁が違います。
おすすめのファットバイクで雪道を走ろう
雪道でも走れる自転車、ファットバイク、そのおすすめをご紹介していきます。
ブロンクスの「BRONXTR26inch」は、日本人が使うように作られています。
フレームはアルミ製で、車体が低め、多段ギアを装着して、コーナリングも自然に曲がれるように設計されています。
参考価格は7万3000円です。
サーリーの「Pugsley」は、圧倒的な浮遊感があるモデルとして人気を博しています。
現在のファットバイク人気を作った自転車といっても過言でもありません。
サイズはXS(XSmall)が追加されて、女性ライダーの厚い支持を集めています。
参考価格は25万7040円です。
マングースの「ARGUS SPORT」は、エントリーモデルのファットバイクです。
タイヤサイズは小さめの26inch×4inchなのですが、ファットバイクとして十分に活用できます。
参考価格は11万8800円です。
チャージバイクスの「Cooker MIDI 0」は、長時間の乗車に対応したクロモリフレームのモデルです。
剛性があり、見た目が格好良いのも特徴です。
参考価格は12万円です。
キャノンデールの「FAT CAAD 1」は、キャノンデール独自の加工技術を生かしたアルミフレームです。
破損を気にすることがない信頼性、重くなりがちなファットバイクでも、軽快性のあるモデルになっています。
参考価格は43万円です。
雪道走行ならファットバイク
いかがでしたか?
雪道走行ではギアの使い方だけでなく、自転車やタイヤの選び方に注意した方がよさそうですね。
毎年、何度も雪が降り積もる地域にお住いの方は、ファットバイクを購入することをおすすめします。
雪道の中の自転車通学や自転車通勤が、とても楽になるかもしれませんよ。