街で走っている自転車は、ママチャリ、クロスバイク、ロードバイクなど様々です。
ハンドルを見比べると、ママチャリのハンドルとクロスバイクやロードバイクのそれとは見た目が全然違いますよね。
「自分のママチャリもかっこいいハンドルにしたいな」と思ったことはありませんか?
今回はハンドルの種類や、ママチャリのハンドル交換についてお話しします。
ママチャリとは
ママチャリといえば、日本で最も使用されている自転車でしょう。
このママチャリは、ファミリーサイクルとシティサイクルという、2つの種類に分けることができます。
特徴が違うので、何となく分かる方も、いるのではないでしょうか。
【ファミリーサイクルの特徴】
・ハンドルが曲がっている(俗に言うカマキリ)
・荷台を載せるキャリアが標準でついている
・両立スタンド
・チェーンがカバーで完全に覆われている
【シティサイクルの特徴】
・ハンドルは横一直線
・荷台を載せるキャリアがなく、後ろフェンダーがむき出し
・サイドスタンド・フレームも一直線型
・チェーンカバーは上半分だけ覆っている
など、じっくりとパーツごとでみていくと、特徴が異なります。
ファミリーサイクルは、フレームがU型なので、スカートでも乗りやすい設計になっています。
ママチャリと言ったら、このファミリーサイクルっを想像すると思います。
シティサイクルは、乗り回しが軽く、スピードも出しやすい自転車です。
キャリアが付いていないため、荷物を載せたいときは、キャリアを取り付けてスタンドを両立に交換する必要があります。
ママチャリとロードバイクの違い
ママチャリにも2つの種類があることがわかったと思います。
自転車という括りでみると、ママチャリはスピードの出にくい自転車です。
自転車で最速といわれているのは、ロードバイクです。
なぜ、スピードが違うのか。
この両者の違いを具体的にみていきましょう。
【ママチャリの特徴】
・ハンドル前に大きなかごが付いている
・ハンドルが近く、低速で荷物が重くても安定感がある
・サドルの前からフレームをまたいで乗れる
・変速機能は優れていない
【ロードバイクの特徴】
・空気抵抗を減らせる姿勢になるドロップハンドル
・細いタイヤ
・変速機能に優れている
ロードバイクは、人力でいかに速く走れるかを考えて作られています。
ハンドルは、サドルとほぼ同じかそれより低い位置にあり、前かがみの前傾姿勢になります。
また、ペダルやシューズも専用のものがあり、ママチャリの半分以下の重量のものもあります。
基本的にパーツ交換をすることで、性能をあげていきます。
ロードバイクは、少し慣れれば、初心者でも30km/hくらいは出せるようになります。
スピードを求めている方は、ママチャリからロードバイクに交換してみましょう。
ハンドル交換する前に種類を覚えよう!:ドロップ編
ドロップハンドルとは、主にロードバイクに取り付けられていて、下向きに半円を描いたようなハンドルのことです。
このハンドルのメリットは、ハンドルの握る位置を変えることにより、様々な姿勢が取れることです。
様々な姿勢が取れることで、長時間走行でも他のハンドルと違い、体が疲労しにくくなります。
デメリットとしては、ハンドルの形状が特徴的なため、ママチャリからこのハンドルの自転車に乗り換えると、操作に慣れが必要になります。
とくに、ブレーキやシフトの操作に苦労するので、最初は安全な場所で練習が必要です。
高速走行を可能にしているので、低速走行ではバランスが取りにくいことがあります。
ドロップハンドルは、レースや長時間走行するときに、その性能をより体感することができます。
ハンドル交換は出来るので、ロードバイクだからドロップハンドルである必要性もありません。
必要に応じて、後述するフラットバーなどに交換しましょう。
ハンドル交換する前に種類を覚えよう!:フラットバー編
フラットバーとは、MTBやクロスバイクなどに取り付けられていて、主な特徴はドロップハンドルとは真逆になります。
フラットバーは、低速での操作性に優れ、急ブレーキや急ハンドルがしやすいです。
また、ドロップハンドルと比べて、どんなときでも目線が高い位置にあるので、視界を広く保つことができます。
デメリットとしては、様々な姿勢が取れないので、同じ姿勢で乗ることになるため、長時間の走行には向きません。
また、走行中は上半身が起きているため、空気抵抗の影響がとても強くなり、スピードが出しにくいです。
フラットバーは、低速走行や短時間移動などに向いています。
そのため、オフロード用の自転車やママチャリなどで、フラットバーを採用していることが多いです。
ロードバイクと同じスポーツタイプの自転車に分類されるクロスバイクには、このフラットバーを採用しているものが多いです。
スポーツタイプのため、スピードを求めたい場合は、ドロップハンドルに交換することをおすすめします。
ママチャリのハンドルをフラットバーに交換
普段使っているママチャリのハンドルを交換するのも良いかもしれません。
ちょっとしたコツやポイントをおさえておくと、意外と簡単に交換できるので、方法をご紹介します。
《準備するもの》
・交換するハンドル・ドライバー・六角レンチ・メガネレンチ・カッター
《交換方法》
・グリップを外します。
硬くて外れないときは、カッターを使用してグリップを切ってしまいましょう。
・ブレーキとベルを外します。
ブレーキのねじが緩みにくい場合は、メガネレンチを使用します。
ベルはドライバーで簡単に外せます。
・六角レンチを使用して、ステム(ハンドルとフレームをつないでいる固定部)を緩め、ハンドルを抜きます。
・新しいハンドルに交換します。
残りの手順は、外すときの逆再生なので、ベルとブレーキを着けて、グリップを着けましょう。
ブレーキとベルは、仮止めをして角度や位置を確認してから、しっかりと着けるようにしましょう。
また、グリップを入れる前にグリップの内側を水で濡らし、滑りやすくしてから着けるようにすると楽にできます。
フラットバーハンドルに交換するならパイプカットを
ママチャリのハンドルをフラットバーに交換したら、ハンドルがなんだか長いと感じる方も、いるのではないでしょうか。
長いと感じたときは、ハンドルのパイプカットがおすすめです。
パイプカットとは、乗る人の肩幅に合うようにハンドルをカットして、長さを調節するという方法です。
自転車に乗るときは、ハンドルの幅が自分の幅に合っていないだけでも、操作性が悪くなったり、乗り心地が悪くなったりします。
《準備するもの》
・パイプカッター・紙やすり・油性のペン・六角レンチ
《パイプカット手順》
・グリップ、ブレーキ、ベルを外します。
・六角レンチを使用して、ステムを緩めます。
・最適な長さを測るために自転車にまたがり、前ならえをします。
そのまま手を下ろして、ハンドルに小指をあてましょう。
・ハンドルに小指つけたまま、小指を軸に、手のひらを上に向けます。
人差し指の位置を油性のペンで印しましょう。
・印から外側をパイプカッターで切断しましょう。
・切断し終わったら、切断面を紙やすりでざらつきを取りましょう。
ある程度キレイになったら、ハンドルレバーとグリップを付け直して、パイプカットの終了です。
自分で行なうことに自信がない方は、プロにお願いしましょう。
ハンドル交換は専門知識のある人に頼むのが吉
ハンドル交換の手順をご紹介しましたが、今あるハンドルから別のハンドルに変えたいと思っても、初心者一人で交換作業を行うのは難しいかもしれません。
ハンドルを付け替えたいと思った場合は、自転車専門店のスタッフさんなど専門知識のある方に頼むことをおすすめします。
工賃はかかってしまうかもしれませんが、自分で行うよりも安心ですよ。