こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
初めてロードバイクなどの本格的なスポーツ自転車を買おうと思ったとき、直面する一番の問題は購入方法でしょう。
「え?そんなの自転車屋さんに行って、お金を払えば良いんじゃないの?」
そう思う人もいるでしょう。
まあ、実際、それでだいたい正解です。
「じゃあ、ネットショッピングで買うのは?他になにか買わないといけないの?」
そう、案外、あれやこれや気になることはあるのです。
今回は自転車の購入方法のお話です。
一番間違いない自転車の購入方法は専門ショップ①
初めての1台を買うとき、自転車の購入方法もいろいろありますが、一番間違いないのは、家から遠くない専門のショップで購入するということです。
「え、専門のショップなんて気まずくていけないよ」
と思う人もいるでしょう。
すごく分かります。
ちなみに、僕は今でも専門のショップが苦手です。
専門のショップで働いていたんですけど、それでも苦手です。
プロって怖いですよね。
分かります。
僕は一眼レフカメラなんかも一応持っていますが、プロというかあまりに詳しいオタクの人は怖いです。
クラシックギターも好きですが、やっぱりこれもプロフェッショナルな人は怖いです。
「いや、そんなにガッチリやるっていうわけじゃなくて、趣味でそれなりに遊ぶだけだから、そんな専門の人から難しい話されても困るんです」
というのは、誰しもあります。
でも、アレコレ考えると、やっぱり詳しい人のいるお店で買ったほうが、後の相談なんかでも安心なんですよね。
一番間違いない自転車の購入方法は専門ショップ②
昨今は、そういう専門のショップでも、「初心者のお客さんを大事にしよう」というお店が増えつつあります。
素直に「初めてなんですけど、ロードバイクに興味があるんです」という話をすれば、親切に教えてくれる場合も増えつつあります。
ただ、自転車屋さんって元々がオタッキーな趣味の業界ですから、コミュニュケーション能力の高い人っていうのは、あまり多くない世界だと僕は感じています。
ショップによって全く違うので、一概に言えないのですが、他の小売業と比べると接客は上手じゃないですね。
それでも、自転車のことに一番詳しい人がいるのは、自転車の専門ショップです。
ちょっと入りづらいかもしれませんが、一度は勇気を出して入ってみると良いと思います。
もしかすると、すごく良い店員さんがいるかもしれません。
実際に入ってみて、
「あ、自分には合わないな」
と感じれば、購入しないで別のお店に行くという方法もアリです。
直営店は初心者にも優しい自転車購入方法
初心者の人が怖いと感じるのは、自転車屋さんの頑固なおじさんです。
元競輪選手のおじさんが腕を組んで怖そうな顔をしていたら、正直、僕も困ってしまいます。
実際に入ってみないと、どういうお店か分からないものの、ちょっと勇気が出にくい人もいるでしょう。
その点では、メーカーの直営や専売のタイプのお店は、外れが少ないのでオススメです。
メーカー直営の店は、メーカーのブランドイメージという大切なものを背負って商売しています。
接客態度、お店の評判は非常に重要です。
特に初心者に対して冷たいお店という評判がたつのは、困ったことです。
なので、初心者の人が安心して行きやすいのは、メーカー直営などのタイプの店舗でしょう。
しかし、メーカー直営店にもデメリットがあります。
数が多くないので、家の近くにない場合が多いです。
家から遠いお店は、購入後の修理のときなどで困ります。
遠くても、車に積んで30分程度で行ける距離じゃないと後が困ります。
また、他のメーカーの車体との比較が難しいです。
他のメーカーの車体との比較を、いろいろな方法で聞きだそうとしても、正直に話してくれる店員さんは珍しいです。
そういう点では、個人が経営している自転車専門ショップは、何種類かのメーカーを取り扱っていますので、それらのメーカーの比較なども話してくれる場合が多いです。
それでも、家の近くにメーカー直営のタイプのお店があれば、初心者の人には一番良い選択肢ともいえるでしょう。
通勤・通学自転車で割り切るなら
通勤・通学で使うということで割りきってしまうなら、サイクルベースあさひやイオンバイクなどの、全国チェーンのお店で購入する方法も良いです。
もちろん、全国チェーンのお店でも良いお店もあります。
ただ、全国チェーンのお店も、結局フタを開けてみないと分からないんです。
「え?普通、チェーン店ってどこに行っても、均一化されたサービスの品質なんかがメリットのひとつじゃないの?」
と思う人もいるでしょう。
確かにその通りです。
なので、サイクルベースあさひ、イオンバイクでは、最低限のサービスは受けることができます。
通勤・通学のみという形で割りきってしまえば、十分困らない程度のことはしてくれるでしょう。
ただ、それ以上のことは、そこで勤務している店員さんのレベル次第というのも事実です。
自転車を1台組むというのは、本当にメカニックによってこだわりが全く違います。
分かりやすいところでは、その後の修理のことを考えているかです。
こだわりのあるメカニックは、数年後の修理まで見越して組み付けます。
お客さんが乗っていって、数年後自分のお店に戻ってきて、メンテナンスするときにメンテナンスしやすい、良い状態で持ってきてくれるように組みます。
当然ですが、そういう自転車は長持ちします。
良いメカニックが組んだ自転車は、本当に整備が楽です。
しかし、とりあえず最低限の組み付けというのであれば、そんな数年後のメンテナンスのことは考えなくても、とりあえず安全に走ってくれれば良いわけです。
当然ですが、全国チェーンのファミレスに腕の良いシェフが厳選した食材の、美味しい料理を望むのは難しいでしょう。
ファミレスの場合、セントラルキッチンなんかで調理された料理をチンするしかないので、良い意味でも悪い意味でも、絶対に同じ品質のものが出てきます。
自転車屋さんの場合、店舗に届いた車体の検品や組み付けは、その店舗の人間がします。
ですから、チェーン店でも当たり外れがあるわけです。
サイクルベースあさひ、イオンバイクも、昨今はスポーツ自転車にも力を入れつつあります。
しかし、メインはママチャリの販売ですから、やはりそういうところも含めて考えると、専門的なロードバイクを買うときには、少々デメリットもあると言わざるを得ないでしょう。
インターネットで自転車を購入するという方法
インターネットでも自転車を買える時代になりつつありますが、全くオススメしません。
というのも、届いた自転車を検品して傷などが付いていたり、初期不良がある場合に交渉するのが非常に難しいからです。
「え?検品ってメーカーが工場から出荷する時点で、終わっているものじゃないの?」
と、思う人もいるでしょう。
自転車の傷などの問題は、我々日本人の感覚では、ちょっと受け入れられないほどです。
インターナショナルに出回っている製品ですし、使用すれば、どうせ傷が付くという性質上、ある程度仕方ないのかもしれません。
ですが、それにしても実に困った初期不良なども中にはあります。
特にインターネットで購入する場合、だいたい「最後の組み付けはお客様でしてください」ということが多いです。
ここまで読んでいる方だと、インターネットで購入するデメリットも理解できるでしょう。
しかし、何も知らないと、インターネットでパソコンを買うような感覚で自転車を注文してしまうこともあるでしょう。
インターネットで自転車を購入するという方法は、よほどの経験者でも難しいところがあります。
ましてや、初心者の人の場合、辞めておいたほうが無難です。
まとめ「基本は相談できるお店で購入する」
あれこれ書いてきましたが、実は僕は初心者で何も分からなかったころ、ロードバイクを全国チェーンのお店で買いましたし、インターネットでも買ったこともあります。
何も分かってなかったからですね。
ただ、細かいことさえ気にしなくて、運が良ければ、それでも特に問題なく使えるという場合もあります。
困ったことがあれば、自分であれこれ調べて修理して、何とかしていくわけです。
性能についても街乗りだけで、細かいことは何も気にしないというのであれば、購入して数年は何とかなります。
ただ、5年もしない内に駄目になってしまいます。
しかも、後半はボロボロの状態ですから、走りも良くないです。
どこまできちんと乗るかという問題もありますが、専門のショップでもインターネットでも、購入価格は大して変わらなかったり、変わっても数万円程度という場合がほとんどです。
その程度の金額差なら、それなりに長く使うものですから、やはりきちんとした専門のショップで買う方が良いんじゃないかなと僕は思います。