mtbをメンテしよう!ボルトの種類とメンテ法は知ってる?

手軽に乗れる自転車として、ママチャリに次いで人気のmtb(マウンテンバイク)!
mtbもロードバイクと同じように、メンテナンスが必要です。

そこで今回は、ボルト部分の種類とメンテナンスについてスポットを当て、詳しくご紹介していきます!

そもそもボルトがわからない!

mtbのボルトやネジを交換するために、専門店で必要なものを購入しようとしても、そもそもどれを買えば良いのか分からずに、混乱する人もいるのではないでしょうか。

店員さんに聞きたくても、何について聞けばいいのか判断ができないことも多いかと思われます。
そこで、まずは、ボルトやネジの各部分の名前を知るところから始めましょう。

まず、レンチを差し込む部分は「ヘッド」と言い、最も多い六角の穴を持つボルトは「ヘックス」や「アーレン」と呼ばれています。

最近は見なくなったものの、古いパーツやママチャリなどのボルトには、レンチではなく、スパナやソケットを使うタイプもあるようです。

軸の部分は「シャフト」と言います。

どんなものでも、この軸に螺旋状の切り込みが入っていて、軸が回ると上下に動き、各部分を繋ぎ止めます。

軸には「スレッド」という糸のようなものが絡み付いており、1回転するごとに、これが上下に動く距離は「ピッチ」と呼ばれています。

ネジは基本的に時計回りで締まりますが、反対の動きをする「逆ネジ」というものも存在します。
これは、ペダルやBBなどに用いられています。

mtbのボルトサイズは?

ボルトのサイズの基準値は「インチ」か「メートル」のどちらかになりますが、ほとんどの場合はメートルを使います。

太さは「M4」や「M5」などと表記されます。
例えば、M5ならネジ山のてっぺんが5mmのものを表しています。

ただし、レンチのサイズとは、また別物になるので気を付けてください。

自転車に使われるものはM3~17と幅広いのですが、その中でも使用頻度が高いものは順番にM5、M4、M6、M3の4種類です。

フルサスのmtbなら、M6やM8も使われます。

古いパーツや一部のシートポストなどには、M7が使われていることもあるようですが、滅多に見かけることはありません。

基本的にはシャフトの直径よりも、穴が1mmほど小さいレンチを使いますが、種類によってはボルトがM6でも、レンチの穴は3mmというものもあるようです。

レンチの方が大きい場合もあります。

長さはヘッドを含まず、シャフト部分だけを測定します。

30mm以上のボルトになると、スレッドは先端から20mmくいのところまでしか切られていませんが、全て切ってあるものも存在します。

これを「全ネジ」と言います。

ピッチに関しては、ISOやJISによる標準値がありますが、隙間が詰まっているファインピッチというタイプのスレッドもあります。

mtbのボルト対応レンチは?

mtbなどに使われているボルトやネジの大半は、六角形の穴が空いた「ヘックス」と呼ばれるタイプです。

ですが、メーカーによっては星型をした「トルクス」を使っています。

そして、ここがややこしいのですが、トルクスは別名を「ヘクサローブ」や「ヘクサロビュラ」とも言うのです。

トルクスが商標登録されている商品名で、ヘクサローブが正式な呼び名なのですが、いつの間にかトルクスの方が広まってしまい、多くの人に馴染んでしまったのです。

トルクスはヘックスと比べると、穴が少し大きめに作られています。
軽くてトルクを掛けやすいと言われていますが、重量差は微々たるものであり、穴の強度もそれほど大きな差があるわけではありません。

そのため、どちらを使うのかは完全に好みで決めて良いでしょう。

トルクスの中には専用のレンチを使わなければ取り扱えないタイプもあるので、レンチを購入するなら穴の空いているタイプにすれば、どのトルクスでも使用することができるでしょう。

mtbのボルトのヘッド形状は3つ?

mtbのボルトのヘッドは、3つのタイプに分けられます。

1つめは「キャップボルト」です。

現在、最も使用されているボルトで、形が円柱になっているものは「ストレートキャップ」、円錐になっているものを「テーパーキャップ」と呼びます。

テーパーキャップの方が、やや軽くなります。
シャンプーハットのような形をした輪飾りが付いているものも存在します。

2つめは「ナベボルト」です。

ドームのような形をしていて、様々な厚さがあります。

ブレーキパッドやクリートを留めるために使われることが多く、限界までヘッドを薄く作ったものもあるようです。
レンチ穴が浅いため、締め付けトルクを高くすると壊れてしまう可能性があります。

3つめは「サラボルト」です。

円錐をひっくり返したような形をしています。
仕上がりが、凸凹ではなく平らになるものの、形と合っていなければ使えません。

適した直径のサラワッシャーがあれば対応させられますが、そこまでするほどのメリットはありません。

また、こちらも穴は浅くなっているので、締め付けトルクの設定には気を付けてください。

なお、サラボルトのみ、全体の長さにはヘッド部分も含まれます。
間違えないようにしてください。

mtbのボルトにはあまり使われないヘッド形状は?

mtbのボルトには、スパナやソケットで回転させる六角ボルトはあまり使われません。
このタイプはメンテナンスがしにくいため、現在はママチャリのみに用いられています。

一部のモーターサイクルには、限界まで肉抜きを施したものや、フランジが付いているものを使うことがあります。

スパナと密着させやすくするために、ヘッドを平らにしているタイプも存在します。

また、ヘッド部分のないイモネジというタイプは、パーツとパーツを繋ぐのではなく、ブレーキレバーのあそびやフロートの調整用として使われます。

ちなみに、見た目がイモムシに似ていることから、この呼び名が付きました。

種類によっては、M6やM8などを使い、ステムやクランクアームを繋ぎ止めています。
こうすると、少しだけ軽くなるのです。

さらに小さいスクリューやビスなら、プラスやマイナスなどが揃っています。

またボルトやワッシャーの中には、ヘッドと繋ぎ合わせる部分で摩擦が発生しやすくなるように、溝を彫り込んでいることもあります。

mtbのボルトに必要なメンテナンスは?

mtbのボルトは、こまめなメンテナンスが必要です。

トルクを常に正確に合わせたければ、レンチを見直すだけではなく、スレッドにグリスを塗り、場合によってはワッシャーも使ってなるべく数値が乱れないように、調整してやらなければなりません。

グリスはメーカーから特に指定されていなければ、モリブデン系かリチウム系のものを使いましょう。

チタンボルトをアルミに使用する場合、腐食を引き起こす可能性があります。
そんなときは、銀や銅などの金属粉が混ぜ込まれたペーストを使ってください。

少しの量があれば良いという人には、1回で使い切れるタイプも存在します。

スレッドに傷が付いたときは、タップやダイスと呼ばれる工具を使えば修復できます。
ですが、この場合は新しいものと交換した方が良いかもしれません。

ダイスは円形の金属の真ん中に雌ネジが切られているので、スレッドをそこに通しましょう。

購入時には、シャフトの直径とピッチを確認してください。
もしも細目なら、専用のものを使わなければなりません。

ナットや雌ネジも、上述したタップを使います。

切る材質に適したタップを用意しますが、鉄やアルミならホームセンターで買うことができます。

正しい知識と工具を使いメンテナンスしましょう!

今回は、mtbのボルトについてご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
ボルト1つでも、専用の工具や専用の道具を使用したりすることがわかりましたね。

出費はかかるかもしれませんが、その分長く快適に乗り続けることができます。
正しい方法でメンテナンスをし、より良いサイクルライフを送りましょう!