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自転車も安いからドンキで買ってみる?

      2017/02/10

自転車も安いからドンキで買ってみる?

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。

先日、友人からドンキホーテで買った安い自転車のカスタムについて少々聞かれました。
僕はドンキに行かないので、聞かれても答えられなかったのですが。

ドンキの自転車は改造したら、速くなるのか?
今回は、そういう話を考えてみようと思います。

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ドンキの安い自転車は速くなるのか?!①

なぜか突然に自転車に目覚めたA氏。
A氏は元々オートバイが好きだったのですが、ある日通勤用に自転車を買おうと、何となく夜のドンキホーテで思い付いたわけです。

電車代もガソリン代も掛からないし、違反で点数を切られることもないし、運動にも良さそうだし、1万円で売ってるし、なんかそれっぽいし、と。
A氏は安易な男なんですね。

安易な男A氏は、早速自転車通勤を始めました。
通勤のルートで河原のサイクリングロードを走るのですが、これがA氏の安易なハートに響いたらしいです。

サイクリングロードって良いな、と。
オートバイと違ってどこでもふらりと止まれる、仕事の帰り道にちょっと缶コーヒーでも買って河原のベンチに腰掛け、煙草を一服。

素晴らしいじゃないか、と。
実に安易な男、かつ一昔前のオートバイ乗りらしい風景ですね。

そして、僕に質問をしてきました。

「これ、ディスクブレーキに出来るかな?!」
「・・・いや、難しいと思いますよ」
「自転車ってイジるの難しい?オートバイと同じノリでいじって大丈夫だよな?」
「いや、僕はオートバイ分からないので何とも言えないですけど。まあ、オートバイいじる時と同じで自分でいじるときは必ず自己責任ですよ。ただ、ディスクブレーキはやめた方が良いと思いますよ」
「そっかー」

ドンキの安い自転車は速くなるのか?!②

その後、僕が予想していた以上にA氏は自転車に熱中していきました。
元々、オートバイをイジるのが好きだったこともあり、あれこれいじっていきました。

最終的にはどこで入手したか分からないですが、謎のママチャリ用ディスクブレーキ化キットなるアイテムを手に入れ、散々にいじりまわして進化した姿の写真を送ってきてくれました。

「すごいですねぇ、これ結構値段掛かってるでしょう?」
「うん、掛かった、安いロードバイク買えるくらい掛かってるかもしれないな」
「そうですよね。速くなりました?」
「もちろん!でも、安いロードよりはもちろん遅いよ!!」

結論としては、ドンキの自転車はそれなりに速くなるらしいですが、速いのが欲しい人は改造など考えずに、最初から買った方が良いようです。
ただ、A氏はそういう改造とか自体が好きな人なので、満足していたようです。
「オートバイ以上に自転車のカスタムって、自分の身体で違いが分かるからな!」
と言っていました。

A氏の言うことは、妙な説得力があるので面白いです。
それでも、A氏のような変人以外は、最初から普通に少し金額出してある程度のものを買うほうが良いみたいです。

なぜドンキの安い自転車は?

しかし、どうしてドンキの安い自転車は速くならないのでしょうか?
A氏の買った自転車の場合、ハ◯ーと書かれた黄色い小径の折りたたみ自転車でした。
まず、◯マーは自転車メーカーではありません。

確かに自◯車メーカーですが、自転車メーカーではありません。
世界のソニーが突然、唐揚げ弁当を発売してもあまり興味ありませんよね。(違った意味で興味ありますし、美味しそうではありますが)
もちはもち屋でしょう。

さらに言えば、折り畳みフレームじゃどうにもならないというのは、ある程度自転車に詳しい人なら分かることです。
自転車に詳しくない人でも、折り畳みの自動車なんていうのを想像してもらえば分かると思います。

強度的に怖いでしょう。
仮に強度をしっかり出すとすれば物凄く重くなるか、物凄く優秀な、それこそカーボンよりも進んだ未来の素材を使えば出来るかもしれませんが。

そうは言えども。
僕自身としてもA君の試みというのは、以前から一度は試してみたい興味ある問題でした。

「フレームが駄目でも、パーツをきちんとしたやつに変えれば何だかんだできちんと走るんじゃないか?」
という問題ですね。

お金がもったいないので、僕は実験しませんでしたが。
A氏は、それを実証してくれたと言っても良いかもしれません。

ドンキの安い自転車の内訳を考えてみる

そもそもにドンキの安い自転車に限ったことではないのですが、1万円の自転車って謎です。
だって、あんなに大きな重いものを中国辺りで作ったとして、日本に輸入して、各小売店に配送するのに、どんな割引を使ったって配送だけでも、安く見積もっても3,000円くらいのコストはかかるはずです。

もちろん、空気から出来ているわけもないので、鉄なり何なり仕入れなくちゃいけません。
材料費で考えたって、1,000円で材料を仕入れられるか疑問ですよね。

仮に1,000円だとしても、配送コストと原材料で4,000円。
そこに工場の人件費や、販売店の利益、配送中の傷での不良品など考えると、せめて定価で2万円くらいの売値にしないと、半分ボランティア状態で売り続けないといけなくなります。

どんなに薄利多売と言えど、店側が2割くらいは儲けがないと取り扱う意味がないはずです。

「それを言ったら、ドンキの商品なんて、ほとんどのものが謎プライスだよ」
と言われるかもしれませんが、小さいものであれば配送コストというのは削れます。

自転車の場合、さらに組み立て調整も最低限はしないといけません。
買って1か月で車輪がもげて事故して半身不随になったとなれば、企業として洒落になりませんから。

はて、一体どういうからくりがあるんでしょう?

極端に安い自転車はスピードを出せないように?①

実は、原材料のコストの問題は、工場のゴミの山から拾って来れば問題はないんです。
ゴミの山と言っても、本当にゴミというわけではありません。

正しく言えば、注文があって作ったものの結局売れなかったので、出荷する必要がなくて誰からも求められないままに、倉庫で眠っている完成品ですね。

実際、いち時期、○マーやチェ○キー、ジ○プと書かれた自転車が日本国内で2~3万円で売られていた時期ってありました。
ちょうど2000年代前半とかじゃないでしょうか。
僕もその頃、バイト代で買った覚えがあります。

初めてバイト代を貯めて、それを買ったときは嬉しかったですね。
「おお、僕もとうとうカッチョイイ自転車買ってしまったなぁ、風のように走れるかもしれないぞ。日本一周できちゃうかも!」
っていう具合ですね。

でも、数年の内にどんどん売れなくなりました。
ジャイアントというメーカーが、きちんとしたスポーツ車を4万円台で売り始めたからです。
「ちょっと高いけれど、カッコいい上に、きちんと走るらしいぞ」
「この前店で持ってみたけど、軽かったよ」
っていう具合ですね。

ルイガノなんかもそこに乗っかって、日本での販売で、当時ある程度の成功をおさめました。

極端に安い自転車はスピードを出せないように?②

自転車を安く売るというときに発生する問題は、やはり事故の問題です。
走行中に車輪だけ外れて、飛んで行った車輪が、おばあさんに直撃したなどとなれば、大問題です。

あくまで推測ですが。
当時2~3万円で売っていた自転車は、コスト的な問題もあったにせよ、意図的に速度が出ないように作ったんじゃないかと思います。
あるいは、意図的に1年も経たない内に壊れて走れなくなるように作ったかですね。

もちろん、これはあくまで推測の域に過ぎませんが、速度が出なければ、最悪車輪が外れたとしても大事故にはなりません。
仮に消費者からの個人的なクレームが来ても、社会問題までは、なりにくかったのだと思います。

時代背景的なものも、あったように思います。
ここ数年で「消費者センターに訴えるぞ」というフレーズは、物凄く広まったように思います。

サラ金規制が厳しくなったり、食中毒などの企業の倫理が問われる事件が多発した中で、消費者の力を拡大することで、企業に倫理・責任を負わせるという流れもあったでしょう。

ただ、厳しくなる前の当時でも、人命に関わる大事故を起こすと、社会問題にならざるを得ません。
あの頃、ノーブレーキのピストバイクをナイキが大きく宣伝して、社会的に非難されたことからも分かります。

いかにかっこよくても人命、特に周囲を巻き込む事故の可能性のある製品については、社会的に否定されます。
危険ですからね。

意図的にスピードを出せないように作っていたかの真偽は不明ですが、結果としては速度が出ていなかったおかげで、社会問題とまでならなかったんじゃないかと思います。

余談ですが、A氏がしていた改造、ディスクブレーキ対応じゃないフレームにディスクブレーキを無理やり付けると、フレームが折れる可能性があります。

ディスクブレーキと普通のクロスバイクなんかに付いているリムブレーキ(ホイールの外周でストップを掛けるもの)では、力のかかる箇所、大きさが全く違います。
想定外の力がフレームにかかるわけです。
そうは言えど、ママチャリ程度の速度、ストップであれば何とかなるかもしれませんが。

安い自転車を無理やり速くするのは

何にせよ、予測していた以上に突然ブームが終わってしまい、工場には出荷待ちの安い自転車が積まれたままになったのでしょう。
工場側としては、お代はもらっているから良いとは言えど、捨てるのに困るわけです。

そこへ、ちょうどディスカウントストアが「タダで引き取りますよ」と言えば、「本当ですか、ぜひ引き取ってください」という話になるわけですね。

この話は、別段真新しい話ではありません。

アパレル業界が分かりやすいですね。
まず、その年のトレンドの服を作ります。
でも、型落ちすると意味がなくなるから、シーズン半ばを過ぎると処分のために安売りします。
それでも、残ってしまいます。

じゃあ、タダで配るかと言うと、それは絶対にしませんね。
タダで配るより、燃やす方が企業的には遥かに良いのです。

というのも、タダで配ってしまえば単純に消費者は新しい服が一着増えます。
流行に敏感な人は別として、服はボロボロになったから買い替えるというのが一般的でしょう。

着れる服があれば、少し前の流行くらいなら我慢して着る。
そうなると、需要が落ちます。

それに対して焼いてしまえば、勿体ないように見えますが、需要は消えません。
さらに言えば、シーズンが過ぎて1年すればタダでもらえるようなブランドを、お金を出して買おうとは思いませんよね。

なので、しっかりしたブランドほど、目先の金銭的利益よりもブランドイメージを重視します。

さほど、ブランドイメージを大事にしないところであれば、引き取ってくれて、値引きして売ります。
ですが、決してタダで流したりはしないという小売は、ありがたい存在なんですね。

ましてや、処分するのにもお金のかかる自転車の場合なおさらです。

ドンキは消費者としては安くて良いってこと?

企業側の都合は置いとくにして、本来の値段より遥かに安く手に入るなら、消費者としては嬉しいことなのか?という問題ですね。
これは価値観によります。

ママチャリと全く同じ使い方をするというのであれば、確かに嬉しい買い物になるかもしれません。
A氏のようにイジって遊んで、仕事帰りにのんびり河原に缶コーヒーと煙草を、たしなみに行くだけの乗り物として扱うというのも悪くないでしょう。
ロマンがあって、良い乗り方だとさえ思います。

ただ、リーズナブルで良く走ってくれる自転車が欲しいという人には、あまり良い話ではないと思います。
ジャイアントなどのしっかりしたメーカーの低価格帯を買った方が、トータルで考えればメリットが大きいです。

自転車愛好家としてみれば、安い自転車から始めて、「ああ、やっぱり駄目だった」と後悔して、
「でも、自転車って楽しいな、良いやつ買ってみようかな」という人が増えるという意味では、嬉しい話ではあります。

ただ、地球規模で考えれば、鉄などの資源を使って作っているものを、明らかに安すぎる価格でみんなが使うようになると、当然、資源は枯渇してしまいます。

いくら資源を使ってもお金はほとんど減らないわけですから、みんな好き放題資源を使い続けてしまいますからね。
地球が壊れてしまうでしょう。

そうは言っても、今の不景気の時代、地球の平和よりも明日の生活という人は少なくないでしょう。
人類全体の問題より、自分自身が明日生きるための行動です。
決して安易に否定は出来ない、難しい問題です。

まとめ「ママチャリとして使うならドンキの自転車も」

何だか地球がどうのこうのと、ドンキホーテからえらく大きい話にまでなってしまいました。
まあ、その辺については『じてんしゃライター』として書くべき領分ではないので、誰か偉い文章家や思想家の先生に任せるとしましょう。

平たく結論だけ書けば、ドンキの安い自転車はママチャリの代わりに買うなら良いにせよ、ママチャリだって1万円くらいはするので、決してすごくお買い得というわけではありません。

ましてや、ちょっと良い自転車が欲しいという人には、オススメは出来ないと僕は思います。

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