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自転車を電車で運ぶ、憧れの「輪行」に出かける時のお約束

2016.5.22

「輪行」― なんだか心がワクワクする言葉の響きですよね。
学生の頃に初めてこの言葉と出会った時、いつかは自分も大きな輪行袋を抱えて日本全国を気ままに旅してみたい、そんなことを想いました。
近頃では自転車ブームに伴い、輪行といってもロードバイクではなく、カンタンに持ち運びが可能な折り畳み式自転車を大きなバッグに詰めて出掛け、旅先で気軽にポタリングを楽しむ人も多いと聞きます。
今回は、新たな旅のスタイルとして若い人たちからも注目を集めている輪行について、自転車を電車で運ぶ際の規則やマナーについてまとめてみました。

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自転車を電車で運ぶ時、持ち込みには規則があります

多くの鉄道会社で自転車の車内持ち込みは原則として無料です。ただし、持ち込む際には規則があり、この規定に沿った形でないと改札を通ることができません。
規則は鉄道各社で若干の違いはありますがほぼ同じです。ここでは、最も代表的な例としてJR東日本の旅客営業規則の無料手回り品の規定を基に自転車の持ち込み方を説明しましょう。
まず、JR東日本旅客営業規則の〈無料手回り品〉の規定では、「列車の運行に支障がないと認められる時に限り、3辺の最大の和が250㎝以内、重量30㎏以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる」としています。
そして持ち込みに際しては、「自転車を解体して専用の袋に収納したもの、または折り畳み式自転車を折り畳み専用の袋に収納したもの」と規定しています。
要するに、電車に乗る時は自転車の持ち込みはタダですが、朝夕のラッシュ時など混雑時はご遠慮願う、ということなので断られることもあります。そして、持ち込む時は、他の乗客の方々のジャマにならないように専用の袋に入れて配慮しないといけません、ということです。
折り畳んでも分解しても、やはり自転車は大荷物なんですよね。運ぶ時に皆さんのジャマになってしまいます。そこに持ってきて泥だらけのタイヤや油まみれのチェーンやスプロケットが剥き出しじゃ、それは困るというものです。
皆さん、輪行に出かける際はしっかりと守りましょう。

※JR東日本の無料手回り品に関する詳細は、JR東日本の公式Webサイト内の「▶駅・鉄道/旅行・観光▶きっぷ案内▶きっぷあれこれ」をご覧ください。

自転車を電車で運ぶ時、どこに乗るかもマナーがあります

さて、持ち込みの規定を守ったからといって、どこに乗ってもいいというわけではありません。
通路の真ん中に輪行袋をドーンと無造作に置いたり、座席に座ってその脇に置き3人分くらい占領するなど、そんな行為はもってのほかです。
輪行の大荷物を持った人は、ハッキリ言ってオジャマ虫なんです。人様にご迷惑をかけないように乗らなければいけないんですね、やっぱり。
ということで、どこに乗ったらいいんでしょう?
一番のおすすめは、先頭車両の運転室の仕切りの後ろもしくは最後尾の同様の位置で、できれば転倒防止の手摺や把手に輪行袋を固定することが望ましいです。ロードバイクなど、軽いといっても10㎏前後はあります。電車が揺れた拍子に倒れたりしたら、大変迷惑ですから気を付けましょう。さらに座席には座らずに自転車の横に立っていればもっと良いでしょう。
もしこの場所が空いていない場合は、なるべく空いている車両の出入り口の脇の座席に沿って置くか、その車両の一番前か後ろの奥まった場所など、乗り降りのジャマにならない場所に置くようにしましょう。

自転車を電車で運ぶ、その前に揃えておきたいモノ

さぁ、いよいよ輪行に向けた準備です。
必要なモノはもちろん、あると便利なモノなどいろいろ紹介しましょう。

●輪行袋または、それに準ずる専用のバック(袋でもOK)
JR東日本をはじめほとんどの鉄道会社の規定では、「専用の袋」とあるだけで自転車を運ぶ時の袋はメーカーが販売している既成の輪行袋である必要はありません。ただし、ビニール袋のようなカンタンに破れてしまうようなものはNGです。既成の輪行袋を使用しない場合は、それに準ずるしっかりと密閉できる厚手の素材できたバッグのようなものである必要があります。とはいえ、厚手の素材だからといって、ブルーシートやテント地のようなもので「ただ包んだだけ」というのもNGとなる可能性が大きいでしょう。

●その他に揃えるモノ
・携帯用工具
・リア用エンド金具/フロントエンド金具
・マジックテープまたはストラップ(電車内の手摺や把手に輪行袋を固定するときに使います)
・フレームカバー
・スプロケットカバー
・チェーンフック&チェーンカバー
・軍手
・ハンドクリーナー(自転車の収納作業で汚れたままの手は電車内で嫌われます)
これらは重要なパーツを保護したり、組み立てや分解の際にあった方が便利なものです。いざという時に役立ちますので、ぜひそろえておいてほしいものです。

出発前に、輪行袋へ自転車の収納と組み立てを練習しよう

輪行袋へ自転車の収納する際にどのくらいの時間がかかるのか。また、取り出して組み立てる作業はどのくらいの時間がかかるのか。出発前にあらかじめシミュレーションをして確認をしておきましょう。
折り畳み式自転車の場合は、適当なサイズのバッグを見つけてきて折り畳んだ自転車を入れるだけなのであまり必要はないかと思いますが、その他のスポーツバイクの場合は必ずやっておいた方が安全です。
普段、メンテナンスでホイールやペダルなどの着脱はしていても、分解した自転車を輪行袋に手際よく入れるにはやはり練習が必要です。慣れていないと思いのほか時間がかかるものです。場所などもどのくらいのスペースが確保できるか駅によって違います。他の駅利用者の邪魔にならないように、省スペースで手際よく出来るように心得ながら練習をしておくといいかもしれませんね。
しっかりと練習をして所用時間が分かっていれば電車の出発時間に合わせ、何分前までに駅に到着しなければならないかといったことが計算できます。ぶっつけ本番のような状態で出かけると手間取って電車に乗り遅れるようなことになるので注意しましょう。また、素早く作業ができるようにしておけば、目的地でもそれだけ長く楽しめます。
そして、もう一つ出発前に確認しておくことは、輪行袋を肩にかけて運ぶ時の感覚です。10㎏未満の軽量なものと12㎏を超えるものでは、駅の外からホームまで輪行袋を担ぐ距離によって肩にかかる負担が大きく違ってきます。あらかじめ確認しておき、移動の時に無理のないように時間などを調整してください。

まとめ、輪行は電車内での気配りとマナーを大切に

目的地での楽しいひと時のために、電車での移動時も気持ち良く旅の気分を満喫したいもの。つまらないことで揉めたりしたら、せっかくの楽しい旅が台無しというものです。
実は数年前から輪行袋の持ち込み規則の順守が、以前より厳格になってきています。路線によっては輪行でのマナーについて、啓発のためのポスターなどを掲出し、マナー向上のキャンペーンをしていた時期もあったといいます。
地方のローカル線では、ママチャリを車内に持ち込んでも大丈夫、というような、おおらかなところもあります。
ですが、首都圏やその近郊で多くの人たちが利用する電車では、自転車を車内に持ち込んで運ぶという行為は、周りの人たち迷惑になることもあります。自転車ブームの陰で、ついこのくらいはといった一部の人たちの行動で輪行が制限れるようなことは悲しいことです。
マナーをしっかり守って輪行を楽しみましょう。

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