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マンガとは違う!?実際のインターハイ自転車競技のルールって?

      2016/11/25

マンガとは違う!?実際のインターハイ自転車競技のルールって?

自転車関係のマンガ作品は多々ありますが、今現在で一番知名度を得ているのは『弱虫ペダル』だと思います。この作品はインターハイを舞台の中心にした自転車レースのマンガですが、あくまで物語を楽しませるフィクションの中でのルールです。では実際のインターハイの自転車競技とはどんなものでしょうか?調べてみました。

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高校生のスポーツの祭典『インターハイ』とは?

通称インターハイとは「Inter-High School Championships」の略で、日本語名ですと全国高等学校総合体育大会と呼ばれる、高校生たちの熱い青春をかけたスポーツの祭典です。全国高等学校体育連盟が主催となり、毎年8月を中心に開催されるスポーツの総合競技大会なのです。1963年より2003年までは各都道府県が持ち回りで開催されておりましたが、2004年からは都道府県のみならず主会場の近隣の都道府県を合わせた地方単位での開催がされているようです。開催競技の数は30種類を超え、まさに高校生たちのオリンピックとも言える規模の大会です。例えば陸上競技と一括りにされてしまえばそれまでなのですが、当然その中で短距離走・長距離・ハンマー投げectと細かく分かれているのでその種目の数は半端ではありません。

インターハイ自転車競技の種目とルール①

自転車競技の中でも当然ながらいろんな種目、ルールがあります。ちょっと見てみましょう。まずおおまかに「トラック競技」と「ロード」の二つに分けられる様です。トラック競技では、
・1kmタイム・トライアル
・スプリント
・ポイント・レース
・4km速度競走
・3kmインディヴィデュアル・パーシュート
・ケイリン
・スクラッチ
・4kmチーム・パーシュート
・チーム・スプリント
ロードでは「個人ロードレース」の種目があります。まず3日間の間にトラック競技を行い、最終日四日目にロードレースを行い、この四日間の成績を総合して総合優勝高校を決定し、併せてそのほかの各種目の優勝者も表彰されます。過去にはさらなる短距離競争やチームでのロードタイムトライアルなどもあったそうです。『弱虫ペダル』のイメージだとチームでのステージレースがありそうなものですが、実際にはないのですね。

インターハイ自転車競技の種目とルール②

次に規定(レギュレーション)の関して。使用機材も種目ごとにしっかりと細かく規定があり、そのレギュレーションが厳密に決められています。ロードバイクのレースに詳しい人ならお分かりだと思いますが、UCI規定を適用した本格的な規定が定められています。当然ですが自転車競技は自身の実力だけでなく、機材も超重要な競技なのでしっかりとした規定は必要ですね。ルール無用じゃ意味がありませんからね。このUCIとは、正式には国際自転車競技連合と言い、フランス語でUnion Cycliste Internationaleと呼ばれその略称が『UCI』というわけです。自転車競技の最高峰決定機関と言える団体です。インターハイでもこのUCI規定が用いられていることに、その大会の格式が分かると思います。例えばハンドルバーを使用できる種目が決まっていたりとかなり細かくいろいろなことが決められているのですね。細かいことは膨大な文量になってしまうので割愛します。実際に使っている機材を写真なんかで見ていると、ホントに本格的でトラック用に特化したバイク使っていますし、ディスクブレーキも装備してプロ顔負けな感じです。機材の規定がUCI基準なのに加え、さらにプロのレースのようにアットランダムに選出した選手のチェックなんてすることもあります。さすがにドーピング検査のように尿を採取まではしないみたいですが、ちゃんと規定に準じた機材を使用しているかどうかを細かくチェックされるみたいです。

マンガ『弱虫ペダル』のインターハイ自転車競技ルールは?①

上述したとおり、実際のインターハイは最初の3日間でトラック種目を行い、最終日となる4日目にロードを実施する日程です。『弱虫ペダル』のインターハイロードレースルールは3日間開催で、この3日間でタイムが一番良かった選手の所属高校が優勝というルール。まずこのステージレース形式が実際にはないですね。2日目以降のスタートは前日の着順スタート形式で、前日のタイムが良かった者から順にスタートするというもの。しかし実際のステージレースでは全選手が同時スタートでそれまでの記録はスタート順に直接の関係はないです。最終日のゴールに一着でゴールしても、前日までのタイムとの総合記録が良くなければ優勝とはなりません。ここら辺はマンガの演出上の問題でしょう。最初にゴールした選手が優勝の方が盛り上がるからですね。最終日に一着でなくても総合タイムで優勝じゃなんとも爽快感にかけてしまいますね。また劇中でも決定的な特別ルールであることが明言されています。

マンガ『弱虫ペダル』のインターハイ自転車競技ルールは?②

実際ののステージレースであれば、総合優勝の他にポイント賞、山岳賞、新人賞などの様々な称号がありますが、『弱虫ペダル』には総合優勝しかないです。一応、スプリントポイントや山岳ポイントは設定されているのですが、それが総合優勝に絡むポイントではないです。実際のレースではスプリントポイント、山岳ポイントを取るのはポイントやボーナスタイムを得るという意味合いがあるのですが、この作品にはそういった意味はなく、ライバルとのバトルの見せ場という場面の為の演出効果が大きいですね。

マンガ『弱虫ペダル』のインターハイ自転車競技ルールは?③

ルールが現実と違う為、その戦略も作品独自のものとなっているようです。実際のレースでは基本的に「逃げ集団」と「大集団」の追いかけっこといえます。大集団の方が人数が多く、空気抵抗が少ない為楽に走れますが、ではなぜ逃げるのかといえば、大集団にプレッシャーをかけるためです。大抵の場合、各チームが一人ずつ逃げの選手を出し合って逃げ集団をつくります。ここに自分のチームの選手がいれば、必死に追う必要はなくなります、その逃げ役のチームの人が逃げ切れればいいですね。これが『逃げ』の作戦です。しかしこの作品ではこの『逃げ』は見られません。最初のスプリントがこの『逃げ』に近いかもしれません、しかもスプリントポイントを経過後とスプリンターが自発的に大集団に戻っていきます。本来ならそのまま逃げの体制に入る場面ですが。

マンガ『弱虫ペダル』のインターハイ自転車競技ルールは?④

この作品は常にチーム対抗戦な展開です。実際のレースではチーム全員で固まって進むことはまずありません。大集団の中ではレースの展開上、固まることはありますが、1レースの中でずっとチームごとの集団を作ることはないでしょう。チーム対抗のような展開のが単純で分かりやすく、盛り上げられるなどの漫画的手法で見せやすいからなどの理由があるからだと思いますが。色々と長々と『弱虫ペダル』のインターハイルールに関して書いてきましたが実際のルールとは全くの別物です。しかし、それはこの作品の批判ではないことをお分かり頂きたいです。近年の自転車ブームの火付け役の一つであり、実際に面白い作品であることには間違いありません。現実とは違うというだけで、その面白さ、功績は素晴らしい自転車マンガであると思います。未読の方はぜひ読んでもらいたいですね。

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