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リカンベントと言ったら坂道が苦手と思っていませんか?

2017.3.30

リカンベントという自転車をご存知ですか。

日本では、見かけることが少ないかも知れません。
しかし、このリカンベントは世界最高速度記録を持つ、速い自転車でもあるんです。

リカンベントを知っている人は、坂道に弱い自転車ですよね、と言うかもしれません。

でも、実はそうでもないんです。
リカンベントについて解説します。

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こんな形のリカンベントは坂道を登れるの?

自転車の種類のひとつに、リカンベントというものがあります。

日本ではあまり見かけないので、どのような性能を持っているのかは詳しく知られていませんが、とても速度の出る自転車です。

リカンベントの特徴は、乗るときの姿勢です。
上半身を起こしたままでも、前傾姿勢でもありません。

何と仰向けに寝そべった状態で乗るのです。
ちなみにうつ伏せで乗る「プローン」というものもあります。

上を向いて寝転がったら、ペダルを足で蹴るように漕ぎます。
慣れないうちはバランスが取りにくいかもしれませんが、コツを掴めばスムーズに進めます。

そしてもうひとつ、空気抵抗が非常に少ないという点が挙げられます。
普通に乗るだけでも、時速40~50kmほどの速度が出せる上に、それを維持させやすいのです。

現時点での最高速度は130kmという記録があり、場所によっては、自動車と大差のない走りを見せることができます。

そんなリカンベントは、坂道を苦手としています。

ペダルに体重を掛けられないため、ギアを軽く設定して、ひたすら漕いでいくしかないのです。
これではスピードが出せず、坂道ならロードバイクに負けてしまうでしょう。

リカンベントの弱点は坂道だけじゃない

リカンベントは坂道に弱いのですが、実は漕ぎ出しも苦手としています。

体重が掛けられないので、スピードが出るまでにある程度の時間を要するため、信号の多い町中では使いにくいのです。

この点が、リカンベントが広まらない理由ではないかと言われています。

なお、ロードバイクとリカンベントを両方とも開発しているメーカーはなく、かつて製作していたところも、現在は開発を中止しており、カタログに記載されることもなくなりました。

リカンベントを手掛けるメーカーは、アメリカやヨーロッパなど、海外に多く見られます。
その中でも特に多いのは、オランダや台湾です。

日本にもいくつかあるものの、上述した理由のせいか、それほど知られていないようです。

ひと口にリカンベントと言っても、種類は様々です。

例えば、乗るときの姿勢も、全てのタイプが仰向けになるものではありません。
ハンドルやタイヤのサイズなど、細かい部分も選べるほどのバリエーションが存在します。

乗りこなすにはコツが必要ですが、スピードを出して走りたいという人は、ぜひ使ってみてください。

リカンベントの選びかた

リカンベントは坂道と漕ぎ出しは不得意ですが、その他の性能はとても優秀です。

今回は、そんなリカンベントの選び方をお伝えしたいと思います。

まずは「車高」です。

車高が高いほど空気抵抗は大きくなりますが、タイヤのサイズは大きめなので、スピードは出しやすくなっています。

ローレーサーと呼ばれるタイプは、地面に付くか付かないかといった、ギリギリの高さに調整されています。
速さを求める人におすすめしますが、自動車の死角に入りやすいので、くれぐれも事故には気を付けてください。

初めてリカンベントに乗るという人は、後輪には大きいタイヤを、前輪にはやや小さいタイヤを取り付けたタイプが良いでしょう。

車高も高すぎず、しかし低すぎない最適な高さとなっています。

もうひとつは「ハンドル」です。

ハンドルは大まかに分けると、両サイドにレバーのようなものが付いている「アンダーシートステアリング」と、スポーツカーのようなハンドルの「オーバーシートステアリング」のどちらかになります。

前者は操作にコツがいるものの、大きく動かす必要があります。
後者は回すのではなく、左右に振って操作します。

どちらもコツを掴めば、スムーズにコントロールできるので、使いやすそうな方を選んでください。

リカンベントは楽しい!

リカンベントは何もしなくても、ただ乗っているだけで楽しいと言われています。

ロードバイクは余裕がなければ、景色を眺める余裕がうまれません。
疲れが溜まってくると、運転することのみに意識が向いてしまい、気が付けば地面と進行方向しか見ていなかった、ということが珍しくありません。

ですが、リカンベントなら仰向けになっているので、自然と青空が視界に飛び込んできます。

そして、同時にふわふわと宙に浮かんでいるかのような感覚を味わうことができます。
あまりにも心地良いので、「魔法の絨毯」と呼ぶ人もいるようです。

また、ロードバイクと違い、疲れにくいという利点があります。

それこそ、水分補給を行わないで50kmくらいなら、ハンガーノックを起こすことなく、余裕で走りきることができるでしょう。

とはいえ、全力を出しすぎると、さすがに限界を迎えるので、無理はしないでください。

難点は、坂道を上り下りすることが苦手であるという点と、車高がもともと低めなので、種類によっては死角に潜り込むこととなり、自動車に気が付かれない可能性があります。

車道の通行は、くれぐれも注意してください。

リカンベントは向かい風も苦にならない

仰向けになったままで乗るという、一風変わった自転車であるリカンベントは、スピードを出すことに長けています。

疲れにくくもあるので、慣れてくると食料と水分を補給しなくても、50kmは走れると言われています。

疲労感が蓄積しにくいという点と、その快適さからずっと乗っていたいという欲求が、湧き起こるという点が大きいのかと思われます。

長距離走行を苦痛だと思わなくなるため、目的地までの距離がだいぶ離れていたとしても、うんざりするどころか、長く乗れることを喜ぶ人もいるのではないでしょうか。

また、空気抵抗をほぼ受けないため、向かい風でも気にならないというメリットもあります。
風の強い日でも、押し流されて前になかなか進めないといった事態は少ないでしょう。

一見するとメリットばかりですが、乗車時の姿勢からペダルに体重が掛からず、坂道の走行や急発進はあまり得意ではありません。

そのため、信号で停止することが多い町中は、やや苦労するかもしれません。

リカンベントは坂道が苦手なわけじゃない?!

リカンベントは坂道に弱いというのは、日本でも海外でも共通の認識とされています。
ただし、これは一長一短とも言えるでしょう。

例えば、坂の傾斜によっては疲れを感じにくいリカンベントの方が、ロードバイクよりもスムーズに上れるかもしれません。

そのぶんスピードは出ませんが、疲れないというのは非常に大きなメリットです。
とはいえ、きつすぎるとスリップを繰り返してしまい、その場で止まってしまうことでしょう。

体力も必要以上に使わなければならないので、ひと目見て急傾斜だと分かる坂は、ロードバイクが適しています。

ですが、それほどの坂道は、山の中などに行かない限りはないかと思われます。

この他にデメリットといえば、車体が大きめなので保管場所や持ち運びに手間が掛かることや、姿勢が独特なので通行人はほぼ確実に、こちらに視線を向けてくるでしょう。

時には好奇心や興味本位で話しかけてくるかもしれません。
気恥ずかしさを感じる場合は、慣れるまで人の多い場所は避けることをおすすめします。

リカンベントはラクで楽しい?!

いかかでしたか?
リカンベントに興味を持っていただけたでしょうか。

日本では、その性能を生かして走れる場所が少ないので、なかなか見かけることも少ないですが、速さやスタイルに興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

リカンベントで走ってみれば、普通のロードバイクと違った景色が見られることでしょう。

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