ブルホーンハンドルとブレーキレバーをkhsで揃えてみよう

ブルホーンハンドルは、先が牛の角のように上に突き出ている形状の物で、前傾姿勢での運転に適しています。

完成車に装備されていることは少ないため、カスタマイズすることになりますが、おそらくシフターやブレーキレバーなども交換になります。

そこで今回は、ブルホーンの定番ともいえる車種を持つkhsを参考に、ブルホーンへのカスタムをご紹介したいと思います。

khsのブルホーンハンドルの定番車に習う~ブレーキレバーとシフター

khsの折り畳み式自転車のF-20RCは、khs定番のブルホーンを採用しているミニベロの人気モデルです。

折り畳み式とはいえ、スペックにコストカットした様子はなく、クロモリフレームにカーボンフォーク、コンポはシマノ・ティアグラのほぼフルセットです。(シフター除く)

キャリパーブレーキを使っており、ドロップハンドルであれば、デュアルコントロールレバーを採用するところですが、ブルホーンのため、ブレーキレバーとシフターは別になっています。

カスタマイズして、stiレバーを取り付けられないことはないですが、ワイヤーの取り回しがきつくなり、ブレーキの引きが重くなるので、ベストな組み合わせとは言えません。

後ほどご紹介しますが、khsはF-20シリーズが有名で売り上げ実績も高いので、パーツの品揃えでもブルホーンやブレーキレバーの品揃えが豊富になっています。

面白いぞ!khs

khsは、1974年にアメリカで設立された自転車メーカーです。

海外ではMTBの評価が高かったのですが、日本参入と同時に折り畳み式が飛ぶように売れて、専門メーカーと勘違いされることもあったようです。

残念ながら、それ以上の歴史は分かりませんが、とにかく品揃えが面白く独創性が受けて、40年以上続いているのだと思います。

他のメーカーでは、ほとんど見られない、2人で運転することが可能なタンデムサイクルの販売など、とにかく他とは一線を画す異彩を放つメーカーです。

今回のテーマであるブルホーンハンドルは、カタログを見る限り7種類ありますが、ドロップハンドルは2種類しかありません。

ドロップ全盛期に、この品揃えはかなり独創的で、こだわりを感じさせます。

また、色々なメーカーと代理店契約をしているのか、カタログにはとにかく多くの自転車用パーツが並んでいます。

特に「マイクロシフト」と言うメーカーのコンポを扱っており、自社のロードバイクはエントリーモデルまで、ほぼシマノのコンポで統一しているのに、他メーカーのコンポを扱っているのが不思議です。

なお、先ほどのF20シリーズのシフターはマイクロシフト社製ですが、ブレーキレバーは不明です。

シフターとブレーキレバーを別にする意味

では、ここからは、ハンドルをブルホーンバーにするカスタマイズについて、ご紹介していきましょう。

まず、ドロップハンドルが主のロードバイクですが、どんな人がブルホーンバーに交換しているかと言うと、stiレバーの基本ポジションであるブラケットでは、ブレーキが掛けにくいような人です。

下ハンを握ればブレーキは掛けやすくなりますが、そもそもほとんど下ハンを握らない、いわゆるドロップハンドルに恩恵を感じないと言う人が、ブルホーンや水平なフラットバーに交換することが多いです。

そのため、ほとんどの人がブルホーン化する場合には、「バーエンドコントローラー」というシフターとブレーキレバーを使用します。

ブルホーンバーは基本的に先端を握るので、ブレーキレバーとシフターも、そこに取り付けます。

ブレーキレバーには、ハンドルのフラットな部分に取り付けるタイプもありますが、それだと当初のブレーキの扱いやすさと言う目的から外れてしまうので、先端タイプをおすすめします。

ちなみに、先ほどご紹介したkhsのF-20も先端に付いています。

クロスバイクをブルホーン化

クロスバイクはフラットバーハンドルにVブレーキ、ロードバイク譲りの大きな径のホイールに、少し太めのタイヤを装備しています。

クロスバイクをブルホーン化する最大のメリットは、乗車姿勢でしょう。

ロードバイクに乗る人は分かると思いますが、ハンドルの水平な部分を持つと、基本的にアップライドな乗車姿勢になります。

フラットバーハンドルは水平部分しかないので、いつもアップライドな乗車姿勢ですから、慣れてくると物足りなさを感じるようになります。

そこで、前傾姿勢が取れるブルホーンハンドルが候補に挙がってくるわけですね。

さらにロードバイクは、一体型レバーが主流なので、ブルホーン化にはブレーキレバーとシフターを別途用意する必要がありました。

ですが、クロスバイクは元からブレーキレバーとシフターが別なので、そのまま流用できます。

特にブレーキに関しては、MTBがディスクブレーキ全盛になってきた今、Vブレーキがほぼクロスバイクだけに使用されるブレーキになっているので、ブレーキバーもVブレーキ対応のままにしておいた方が良いです。

また、khsのハンドルはブレーキワイヤーを内蔵できるので、取り回しがスッキリします。

クロスバイクをkhsのハンドルとブレーキレバーでブルホーン化する

クロスバイクのブルホーン化で、一番注意しなければならないのはクランプ径で、ハンドルの中央の太さです。

ここが、ステムというハンドルとヘッドチューブを繋ぐパーツの直径と合わないと、ハンドルを固定できません。

クロスバイクのフラットバーは少し細めの25.4mmが多いです。
ブルホーンは31.8mmのクランプ径のものが多いので、そちらを選択した場合は、ステムも交換する必要があります。

ちなみにkhsのカタログにあるブルホーンハンドルは、クランプ径が細いサイズが多いので、カスタマイズにはおすすめです。

また、デュアルコントロールレバーに対応したハンドルバーもあるので、どうしてもstiレバーを使いたい人にも良いかもしれません。

さらに、さすがにブルホーンのkhsだけあって、ブレーキレバーも専用のものが取り揃えられているので、合わせてカスタムしてみてはどうでしょうか。

ちなみに、先ほども少しお話しましたが、完成車以外で今回ご紹介しているパーツは、khsが代理店契約をしているメーカーのものですので、あしからず。

khsのロードバイクも見てみよう

独創的な品揃えのkhsですが、老舗自転車メーカーですから、ロードバイクも見ておかなくてはいけませんね。

しかし、こちらもやはり特殊と言うか、面白いラインナップです。

まず、フレームの素材ですが、アルミ・クロモリ・カーボンの3種類が揃っています。

特にクロモリが多いのは、他のメーカーには無い特徴で、これはメーカーの主力になっているミニベロや折り畳み式がクロモリフレーム中心だからでしょうか。

フレームのスタイルは昔ながらのホリゾンタルスタイルがほとんどで、今主流になりつつあるスローピングスタイルは、わずかしかありません。

また、ブルホーンハンドルをメーカー全体で推している割には、ロードバイクにはブルホーンハンドル車はありません。

ブレーキレバーやシフターも取り扱っているのですから、1台くらいあっても良いと思うのですが。

ブルホーンハンドルとkhsをもっと極めたい!

今回は、ブルホーンハンドルを見てきました。

最初は正直、少しマイナーな印象がありましたが、ひと通り見てきた上でも、やはりマイナーですね。

しかし、フラットハンドルでは物足りなく、ドロップハンドルほど本格志向じゃなければ、積極的に換装しても良いものだと思いました。

また、khsというメーカーの面白さにも驚かされました。
今後また、ぜひ追求してみたいメーカーですね。