自転車のブレーキの修理、調整方法!誰が行うのかも考える

自転車を止める唯一の手段であるブレーキは、いざというときに効かなかったでは済みませんし、故障してしまったら修理をしないことには乗ることができません。

自転車のブレーキはそこまで構造が複雑では無く簡単な修理で直ることもありますので、やり方を知っておけば故障の際に慌てなくて済みます。

今回はそんな自転車のブレーキについて、故障やトラブルの原因と対処法についてお伝えします。

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自転車ブレーキの制動の仕組み

自転車のブレーキはホイールの外周であるリムに制動を掛け直接車輪の回転を止める「リムブレーキ」と、車輪中央のハブに制動の機構を組み込む「ハブブレーキ」に分かれます。

両ブレーキの基本的な制動方法はほぼ変わらず、修理の参考にもなるため、まずは制動の仕組みからお伝えします。

ブレーキレバーとブレーキ本体のアームがワイヤーで繋がれており、レバーを引くとワイヤーがアームを動かします。

左右のアームにはブレーキシューというゴムが付いていて、回転する車輪を挟み付けて回転を緩める(止める)という仕組みです。

この仕組みからお分かりかと思いますが、ブレーキを構成するのは、「レバー」「ワイヤー」「アーム(本体)」「ブレーキシュー(パッド)」となりますので、故障の原因はほぼこれらのどこかにあります。

後ほど詳しくお伝えしますが、特にワイヤーやブレーキシューというのは消耗品のため、故障というよりも摩耗が進んでブレーキングがスムーズにいかなくなることもあります。

また、レバーやアームの動きが悪くなってもオイルを注油することでよみがえることもあるので、故障したと思ったらまずは上記の一連の流れがスムーズかどうかを確認してみましょう。

自転車のブレーキレバーとワイヤーの調整修理

自転車のブレーキですが、しっかり修理調整をする必要がありますので、不具合があった場合はお店に修理を依頼するのが基本です。

ただ最低限のことを自分で行い、それが問題の解決に繋がることもありますから、ここではブレーキを構成するパーツ別に簡単に行えるメンテナンスをご紹介します。

●レバー

握ったり離したりした際に動きが鈍い、戻りが悪い場合は潤滑が切れてスムーズに動かなくなっている可能性があります。

その際はチェーンなどに使用するオイルをレバーの可動部やパーツ同士が擦れている付近に数滴注し、レバーを何回か握ってなじませると動きが良くなることがあります。

それでも動きが悪い場合は他のパーツに原因があるか、レバー自体の故障も考えられるため、一旦保留し次のパーツの点検をします。

●ワイヤー

ブレーキワイヤーは、金属のインナーワイヤーを樹脂やプラスチック製のアウターで覆う構造になっています。

インナーワイヤーは金属製ですからサビ付くことがありますし、細い線が何本も束ねられている構造なので時間が経つとほつれてきます。

基本的にそういう状態では動きが悪くなる一方ですし、最悪の場合切れてしまうこともありますから交換になります。

また、アウターも切れたり硬化して割れたりすることがあり、そこから内部に雨水や泥が入り込むとインナーを劣化させますので、これも交換になります。

自転車のブレーキシューとブレーキアームの調整修理

引き続き自転車のブレーキで簡単に行える点検とメンテナンスをご紹介します。

●ブレーキシュー(パッド)

ブレーキシューはホイールやディスクと常に摩耗しあう関係のため、表面のゴムがすり減ってきますし、摩擦熱で溶けたゴムのカスが再度固着するので、表面がツルツルしてきます。

そうなるとブレーキの効きが悪くなったり、制動前に時間が掛かるようになります。

また表面の溝に金属片や小石などの異物が噛み込んだり、油が付着していることもありますので、表面を点検し清掃や異物の取り除きを行ってください。

なおブレーキシューは表面に溝が刻まれていますが、これが深さ1mmまで来たら交換の目安とされています。

●アーム(本体)

アームが曲がっていたり歪んでいたりすると、ブレーキシューがしっかりとリムやディスクを挟むことができません。

もしそういった不具合がある場合はもう修理してもらうしかありませんので、なるべく早めに自転車屋に持って行きましょう。

アームの動きが鈍いと感じる場合はレバー同様に潤滑不足が考えられますので、可動部にオイルを注して動きを確認してみてください。

その際ですが、ブレーキシューにオイルが付着してはまずいので、ブレーキシューをビニールでくるむなどマスキングをしてから行ってください。

自転車のブレーキワイヤーは調整が必要

自転車のブレーキはワイヤーが引っ張られることでアームが動くという仕組みなですから、ワイヤーが伸びて張りが弱くなるとブレーキの効きが甘くなったり、レバーの引き代が大きくなり、ハンドルにくっついてしまうこともあります。

そのためワイヤーの張り調整が必要です。

アジャスターボルトが付いている機種ではそれで調整も可能ですが、付いていなければ直接ワイヤーを引っ張るために工具も必要になります。

その場合は簡単にはメンテナンスはできませんから、自転車屋に点検修理をお願いしてください。

アジャスターボルトでの調整はワイヤーを張ることも緩めることもできるので、微調整で済むような場合は積極的に活用したいところです。

アジャスターは手で回せるつまみで、自転車にまたがってつまみを上から見た際にハンドル側に回すと張りが緩んでブレーキの効きが弱くなり、自分の体のほうに回すと張りが強くなってブレーキの効きがよくなります。

ブレーキシューと車輪の間隔は1.5~2mm程度が良いとされていますので、目安として調整を行ってください。

ママチャリブレーキの調整修理費用

自転車のブレーキですが、ママチャリではオイルの注油以外の点検、修理に関しては自転車屋に任せるのが賢明です。

ママチャリは自力でメンテナンスをしながら乗るという概念があまりないため、ブレーキに限らずメンテナンスが簡単にはできないようになっています。

前項でお伝えしたアジャスターボルトも付いていない機種が多いですし、後輪ブレーキは構造が複雑で、加えてワイヤー以外の消耗品の交換ができないため、ちょっとした不具合でも修理をするか交換するしかありません。

お店に任せる場合は工賃が気になりますが、相場としてはレバーやワイヤーなどの効きの調整が500円前後、ブレーキシューの交換で500円、ワイヤー交換が1本700~800円前後というところです。

また、後輪ブレーキの修理や交換は種類にもよりますが、2,000円前後のお店が多い印象です。

いずれにしても目の玉が飛び出てしまうほどの工賃にはならないと考えてよいでしょう。

スポーツサイクルはブレーキ調整や簡単な修理を自力で行う!

前項ではママチャリのブレーキの調整、修理についてはお店に任せるのが賢明とお伝えしましたが、スポーツ系の自転車はある程度までは自力で行えるようになりたいところです。

スポーツサイクルはメンテナンスをして性能を維持しながら走りそのものを楽しむものですから、メンテナンスがしやすい仕様にもなっています。

レバーやブレーキ本体に問題があり、分解まで必要な修理は別として、レバーの引きやワイヤーの張り調整、消耗品の交換などはそこまでハードルは高くありません。

ボルト留めされている箇所もほぼ六角レンチ1本で緩めたり外したりできますし、ワイヤー交換時には「ワイヤーカッター」という工具が必要ですが、これはシフトワイヤーの交換にも使用できますので、活躍の場は多いです。

そしてスポーツサイクルはお店での修理費用が総じて高額になり、先ほどお伝えしたママチャリの2~3倍はします。

それほど頻繁に修理や交換をするわけではないとしても、馬鹿にならない金額にはなりますから、経済面で見ても自力で行うのがベストではないでしょうか。

ブレーキの調整修理はできるところまで行い後はプロに任せる

自転車のブレーキは構成しているパーツと制動の仕組みを知ると、メンテナンスできる箇所が分かるので、調整、修理がスムーズにいくはずです。

ただし、メンテナンス性の観点から見ると、ママチャリは自力でできることが限られてしまうので自転車屋に任せ、比較的メンテナンスがしやすいスポーツ系は自力で行うのが良いでしょう。

ブレーキは自分の命を託しているものでもありますので、しっかり調整して、いざというときのために備えておいてください。