こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
クロスバイクを買って通勤だけのつもりが、段々ハマってきた人って少なくないですよね。
「ちょっと今日は遠くまで行ってみようか」
そういうときに困るのがパンクです。
逆を言えば、パンクさえなければクロスバイクは最強?!
今回はクロスバイクのパンクについてのお話でございます。
OH!パンクでございます!
クロスバイクでもなんでも。
自転車を乗っていると、ある日突然にやってくるのがパンクでございます。
このパンクと言うやつ、割と不公平にやってきます。
3年乗っていてパンクしない人もいれば、1ヵ月くらいでパンクする人も。
というのも、自転車のタイヤとチューブと言うのは、さほど強いとは言えない構造でできています。
「えー、もっと強く造ってよー!」
僕もそう思います。
なぜこんな構造なのでしょう?
パンクしない時代もあった
自転車というものの歴史は、車輪の歴史の延長にあり、車輪の歴史とは非常に古いものであります。
古くは紀元前5千年前からあったとされます。
古代において車輪を発見したところは、さぞ強かったでしょう。
なんせ同じ力で2倍以上の荷物を運搬できたのですから。
「そんなに歴史が古いのに、なんで今の時代の自転車の車輪がパンクなんてするんだよ?!」
そう思いますよね。
実は、昔の車輪はパンクしませんでした。
石でできた車輪や、木でできた車輪がありました。
当然、木も石もパンクしませんよね。
しかし、車輪は進化していきます。
凸凹の道でもスムーズに進んで欲しい、上に乗っていて揺れないでほしい。
できれば軽い方がありがたい。
いろいろあります。
そういう試行錯誤の中で、今の形の車輪に空気を入れたタイヤを付けよう、という技術が出来上がりました。
空気は非常に優れた素材でした。
地球上、どこでも入手できて、なおかつ軽く、衝撃も吸収してくれる。
今でもサスペンションで優秀とされているのは、エアサスペンションですね。
乗り物に使う衝撃吸収材として、優れた特性を持っています。
コストも、空気を密閉する技術が、簡単に作れるようになった現代としては安いです。
なんせ空気はタダ同然ですから。
そんなわけで、僕らの乗るクロスバイクなどの自転車には空気が入っていて、パンクしてしまうことがあるわけです。
あー!おれのクロスバイクが!!
ママチャリだと、パンクを直すのは大変です。
ママチャリの歴史の話をしても良いですが、ここでは省きます。
とにかくママチャリはリーズナブルな値段ですし、近場を移動するには、とても優秀な乗り物です。
しかしパンク修理、ホイールを外すという話になると、特に今のママチャリは構造・仕組みが分かっていないとひと苦労です。
しかし、クロスバイクは違います。
クイックレリースと呼ばれるレバーを手で倒せば、簡単にホイールがはずせます。
そして、中のチューブも簡単に交換できます。
ママチャリとスポーツバイクの違いはいろいろありますが、パンクが簡単に直せるからクロスバイクに乗っているという人も少なからずいるほどに、非常に便利な構造をしています。
具体的にクロスバイクのパンクってどう直すの?①
はて、クロスバイクとママチャリの構造の違いやメリットは分かりました。
「でも、具体的にどうやってパンクを直せばいいの?」
という人は少なからずいるでしょう。
具体的なやり方はYouTubeでも見てもらうにせよ、簡単に文字で解説しましょう。
1.ホイールを外します
ホイールの外し方は、お店で直接聞けば教えてくれると思います。
ブレーキを解除し、後輪の場合はギアをインナートップかアウタートップにして、クイックレバーを手でオープンにして緩めると簡単に外れます。
2.タイヤレバーでタイヤを外します
テコの原理でタイヤを外します。
素手でも外せますが、レバーを使うと楽です。
素手で外すのは30回くらい着脱していると分かりますが、手が痛くなりますし、レバーを用意する方が楽です。
3.タイヤが外れたらチューブも一緒に外します
チューブは引っ張れば出てきます。
時々、劣化してホイールやタイヤとくっ付いているときもありますが、引っ張れば出てきます。
空気を出し入れするバルブの部分で少し苦労するかもしれませんが、少し頭を使えば何とかなるかもしれません。
頭を使っても外れないという人は、直接自転車屋さんなどで教えてもらいましょう。
これで、タイヤとチューブが外れましたね。
具体的にクロスバイクのパンクってどう直すの?②
外すまでは、割と何とかなります。
問題は元に戻すところです。
基本的に逆の手順でやればいいですが、少しポイントを加えながら。
0.はめるタイヤとチューブに不良がないか確認します
当然ですが、釘のささったタイヤをそのままはめても、すぐにパンクします。
必ず、タイヤとチューブを確認しましょう。
1.タイヤを片側だけはめます
当然ですが、両方はめるとチューブを入れる隙がなくなってしまいます。
2.新品のチューブに少し空気を入れます
パンパンに入れると、後が大変です。
少しだけ入れて、タイヤが丸くなる程度で良いです。
3.チューブのバルブを差し込みます
タイヤをめくってチューブのバルブを、ホイールの穴に差し込みます。
差し込んだら、当然ですがチューブの中に入れてください。
4.チューブをタイヤの中にしまう
ホイールに乗せる前にタイヤの中に入れます。
5.チューブだけホイールの上に乗せる
タイヤとチューブを一緒にホイールにはめ込もうとすると、チューブだけはみ出ることが多いです。
チューブだけ、もにょもにょも揉んでホイールの上に乗せます。
6.タイヤをはめていきます
7.チューブがはみ出てないか見ます
タイヤとホイールの間からチューブがはみ出ていると、すぐにパンクします。
必ず、はみ出ていないかチェックしてください。
8.ぐいぐいとタイヤをはめます。
最後は割と力勝負です。
チューブがはみ出ていないか、必ず確認してください。
9.空気を入れたらクロスバイクのパンク修理は完成です
具体的にクロスバイクのパンクってどう直すの?③
「え?新品のチューブを用意しないといけないの?ママチャリみたいにシール貼っちゃダメなの?」
正直、クロスバイクの場合、シール(パッチ)で直しても大丈夫です。
ロードの場合は空気圧が高いので、パッチだと難しいです。
でも、基本的には、万全の体制を整えるということで、クロスバイクでもチューブごと変えるのが安心です。
30分後に空気が抜けるとか嫌ですからね。
そんなわけで、チューブはスペアを持っておくと良いです。
スペアのチューブだけじゃなく、タイヤレバー・携帯用空気入れ、この3つがパンク修理三種の神器です。
空気入れがないと当然ですけど、空気は入れられませんからね。
タイヤレバー無しで直せるのは、多分自転車屋さんくらいです。
一般の人には難しいでしょう。
修理したけれど、またパンクした。
そういうときは、ガムテープで穴をふさぐというのも、応急処置としては一応できますが、すぐに空気が漏れてきます。
パッチも持っておくと心強いです。
遠くまで行く人は、三種の神器は持っておく方が良いですね。
もちろん、パンクなんて滅多にしませんけど。
いざパンクしたときに、直せないと本当に困りますから。
通勤だけしか使わない人でも、パンク修理はできた方が楽だと思います。
まとめ「半年くらいしたらパンク修理を」
別に、パンク修理は絶対にできないといけないとは言いません。
それでも、年に1回くらいはパンクもあり得ます。
いちいち自転車屋さんに持っていくのは面倒臭いです。
簡単とは言いませんが、決して難しいことではないので、半年ほどクロスバイクを乗ったら、パンク修理も覚えてしまう方が良いと思います。
どうしてもパンク修理が苦手という人は、瞬間パンク修理材というボンベなんかも自転車屋さんで売っているので、1つ持っておくと便利かもしれませんね。