こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
先日、釘を踏んでタイヤがパンクしたというお話がありました。最近はクギを踏むってなかなか聞かないですよね、昔は道路にはあれこれゴミが落ちていましたが。
はて、修理にいくらぐらいかかるのでしょうか、今日はそんなおはなしです。
釘でパンクしたタイヤの修理代
はてさて、まずは釘を踏んでタイヤがパンクした場合の修理代のざっくりしたお見積りからです。
どの程度の太さの釘かにもよりますが、大きい釘だと外のタイヤも一緒に交換しないといけませんね。ですので、案外良いお値段になってしまうことも多いです。
ママチャリ→4000円前後。工賃タイヤチューブ代込み。
スポーツ自転車→工賃1000円+チューブ1000円弱+タイヤ2000円程度~
というのがだいたいのお見積りです。
「何とか1000円くらいで直せませんか?」
という人もいるでしょう。
釘が太いと難しいでしょう。タイヤに開いた穴の大きさによりけりです。穴が大きい場合は、チューブが空気を入れるとはみ出てきたり、砂利などの異物がダイレクトにチューブに当たって、すぐパンクしてしまいます。
「タイヤブートで何とかなりませんか?」
ロードバイク乗りの人はそう思うかもしれませんが、タイヤブートはあくまで応急処置的なものなので、きちんとした修理、その後もずっと走るという場合にはオススメ出来ません。
釘やら軍手やら謎の落し物①
それにしても、釘を踏んでパンクって最近では珍しいですよね。本当、数年のうちに世の中いろいろ綺麗になりましたよね。昔はよく道路に釘とか軍手とか謎の部品とか「なんでこんなもの落ちてるの?」っていうものが落ちていたものですが。
余談ですが、道路に落ちていた謎の軍手は、トラックの運ちゃんが落とすものらしいです。給油口のキャップのパッキンが駄目になって、ガソリンが漏れてきて手が汚れるので軍手をかぶせるらしいのですが、それが落ちるとか何とか。真偽のほどは定かではありませんが。
じゃあ、釘はなんでだ?と聞かれると、全く謎です。そもそもクギって最近使う機会が減った気がしますね。接着剤なんかでも強いのが出来ましたし。錆びるから最近は安い家具なんかでも表面には使わないことが多いですよね。もちろん、今でも使う箇所には使っているんでしょうが、昔ほど見かけなくなったような気がします。軍手は割と今でも現役で、ちょっと田舎のドライブインとかに行けば転がってるイメージですが。
あとはガラス片。これは原因はポイ捨てですよね。昔はほんとしょっちゅう路側帯に缶とかビンとか落ちてましたよね。タバコの吸い殻もどこでも落ちてましたね。海外に行くと、今でも結構落ちてますが、今の日本では本当にゴミって落ちてないなぁとしみじみ思うことがあります。
釘やら軍手やら謎の落し物②
代わりに今の日本の路面で踏んでパンクするのが、謎の小さいホッチキスの芯のような金属。時々、落ちてるんですよね。あれ、一体何なんでしょうね。
どうしても、走っていれば何か異物を踏んでしまうこともあります。
ただ、クギくらい大きくて視認できる可能性のあるものは、出来るだけよれけれるように注意して路面を見ながら走れるとベターですね。
あとは、そういう落下物が自転車が走りそうな道の端にあるのを見付けた場合は、一番良いのは持って帰って捨てることですが、さすがにそこまでするのはちょっと大変でしょう。自転車の走るところよりも端っこまでどかしといてあげると、他の自転車乗りの人がパンクの悲しい思いをしなくて済みます。
特に舗装林道などの峠道のヒルクライムや、田舎のサイクリングロードでは石などが落ちていることは多いです。明らかに走行に危険な石などが落ちている場合には、少し端によせてあげるだけでも他の人が走りやすくなります。
同じ趣味を楽しむ人のためのちょっとした優しさですね。
釘などを踏まなくてもタイヤはパンクする①
釘などの異物を踏んでパンクした場合は、
「ちくしょー、運が悪いなぁー」
と思えるのですが、特に何も踏んでいなくてもパンクすることもあります。
・リム打ち
・タイヤ、チューブの経年劣化
・駐輪場などでのいたずら
この3つの可能性が大きいです。
リム打ちというのは、空気が少なかったり、段差にドンと乗り上げてしまうことで中のチューブが飛び出して、ホイールとタイヤに挟まれて穴があきます。
タイヤ、チューブ自体の不良というわけではないので、ママチャリの1000円パンク修理のようにチューブにパッチを貼って直すことも可能です。
ただ、スポーツ車の場合、高い空気圧を入れますし、チューブも細いので少々難しいです。上手く行っても剥がれてくるリスク、重くなってしまうといったデメリットもあります。
釘などを踏まなくてもタイヤはパンクする②
タイヤ、チューブの経年劣化などでももちろんパンクします。
特にチューブの経年劣化については、マメに空気をキチンと入れているかというのも大事です。特にママチャリの場合、空気圧が元々低く、さらに空気入れをきちんとしないという人も多いです。空気が少ないとタイヤの中でチューブがずれてこすれて、削れてしまいます。
空気はマメに入れてあげれば、リム打ちパンクも防げますし、チューブの劣化も防げるし、さらに走りも快適ですし。一石三鳥というものでございます。
タイヤの空気圧は非常に大切です。
走り味が全く変わります。
ヒルクライムなどでガシガシトルクをかけたい、前に進みたいという時は高圧が有利です。逆に下りの時には、少々低圧気味の方がグリップが上がりますし、振動もマイルドです。
チェーンの注油と空気入れは基本中の基本ですが、車体の性能を維持するために一番有効なメンテナンスです。
タイヤ、チューブの劣化以外には、ホイール側に原因があるパンクも時々あります。
リムテープというのが劣化していて、それがパンクの原因ということもありますね。
チューブ、タイヤの寿命の見方
経年劣化でのパンクを防ぐためには、駄目になるまでタイヤを使わず、駄目になるよりも先に早めに交換しておくのが重要ですね。
当然ですが、ママチャリで時々いますが、すり減って中のチューブが見える直前まで使うということは基本的にありえません。
それでは、実際、どういう目安で交換すれば良いのでしょう?
文では説明しにくいですし、口で説明するのも少々難しいので、自転車屋さんに点検に行くのが一番ですが。
セルフチェックとしては、タイヤを触ってみて丸かったタイヤの表面がすり減って平たくなっていると分かる場合は交換が必要です。初心者の人でも触って分かるほどのすり減り方の場合、急いで交換したほうが良い場合も多いでしょう。
距離を目安にする人もいます。3000kmくらいなどと言った具合で決めてしまうわけです。
ただ、走り方やタイヤの種類によってすり減り方の早さは全く違います。レースに使うようなグリップが強く、しなやかなタイヤは走りも速いですが擦り減るのも早いです。
ただ、時々、「レース用タイヤ=消耗が早い=弱い=パンクにも弱い」と勘違いしている人がもいますが、レース系のタイヤの方が耐パンク性が高いというのも多いです。
当然ですがレースでも耐パンク性は重要です。レースの途中でパンクをすれば負ける可能性が高まります。ですから、軽くて強い耐パンクベルトが中に入っているという物が多いです。すり減りについては、レースの場合は何試合も繰り返し使い続けるという用途ではありませんので強くはないです。
弱いと一口に言ってもいろいろあるんですね。
まとめ「人生いろいろ、パンクする日もあるのです」
釘を踏むパンクについての話から、チューブ、タイヤの消耗などパンクにまつわるあれこれを話してきました。
釘を踏むとがっかりしますよね、でも、人生いろいろです。釘を踏む日もあります。
大事なのは、ピンチの時でも冷静に笑顔で対処出来るかです。自分でパンク修理をするにせよ、自転車屋さんにお願いするにせよ。
パンクする日もありますが、きっと良いこともあります。自転車乗ってれば楽しいこともいっぱいありますよ。