自転車で坂道を登るのにおすすめの車体は?

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。

「自転車で坂道を登るのが楽になるような、おすすめの車体はありませんか?」
そんなお話がありました。

そうですね。
坂はしんどいものですからね。
逆に坂がしんどくなくなったら、人間として問題ですからね。

それでも、やはり軽い車体は比較的、楽に登れます。
今回は、そんな坂道にオススメの自転車をみていきましょう。

坂道でおすすめの自転車?ギアの数?

さて、坂道を楽に登れるおすすめの自転車のお話ですが。
軽い自転車が楽というイメージがありますね。

やはり、坂を登る=重力に逆らって動く=重量が軽い方が楽というのは事実ですね。

軽いと言えば、ロードバイクです。
ロードバイクは、坂道が楽な自転車なのでしょうか。

ロードバイクは、それなりに速度を出して走るなら、一番楽です。
ただ、ゆっくり走るという意味では、あまり楽な自転車ではありません。

特に坂道の場合は、ロードバイクに付いているギアだと、ゆっくり登るには重いかもしれません。
ゆっくりな速度で楽に登るという意味では、軽いギアの付いている自転車の方が楽です。

軽いギアの付いている自転車と言えば、例えばクロスバイクですね。
クロスバイクも車種によっては、ロードバイクのようなギアを搭載しているものもありますが、多くのものがフロントトリプルで、軽いギアも付いています。

軽いギアをクルクル回せば速度は出ませんが、坂を登るときには楽です。
歩くのと同じくらいの速度かもしれませんが、するする楽に登っていけます。

マウンテンバイクもそうですね。
大きいギアが付いていることで、車体が重くても、坂を楽に登れます。

のんびりと楽に坂道を登るというなら、重量が軽い自転車よりも、ギアのたくさんついている自転車の方がおすすめです。

ロードバイクは坂道にはおすすめじゃないの?

「じゃあ、ロードバイクは坂道は駄目なの?」
いえ、決してそういうわけではありません。

速く登るという意味では、やはりロードバイクが一番です。
ロードバイクも軽いギアを付ければ、楽に登れます。

ただ、ロードバイクで軽いギアを付ける場合は、少々カスタムが必要です。

いくつか方法はあります。

フロントのチェーンリング、クランクの交換という方法。
思い切ってマウンテンバイク用のものにしてしまうというのも、アリかもしれません。

きちんと動作するかについては、ケースバイケースなので、実際に自転車屋さんで相談してみるのが良いです。

リアのギア(カセットスプロケット)の交換もアリです。
マウンテンバイク用のものなら、かなり軽いギアまであります。

ただ、マウンテンバイクのカセットスプロケットを使う場合は、変速機も一緒にマウンテンバイク用にしないといけなかったり、アレやコレやあります。

本当はロードバイク用のレバーでは、マウンテンバイク用のディレイラーを使うのは良くないです。
ただ、ロードバイク用のギアの限界よりも軽いギアが欲しい場合には、自転車屋さんで相談してみると良いでしょう。

もちろん、メーカー推奨外のカスタムになるので、お店によっては、あまり良い顔をしないこともあります。

メーカー推奨外のカスタムだというデメリットを理解した上で、どうしても軽いギアが欲しいということを伝えてみましょう。

それでも断るのであれば、何か理由があるのかもしれません。

きちんと話し合って理由を教えてもらう、どうして軽いギアが欲しいのかを伝える。
自転車屋さんも人間ですので、きちんと話し合えば、お互いに分かり合えるでしょう。

ロードバイクは速く走るための道具というのが、どうしても根っこにあります。

ゆっくり走るというカスタムの場合、ちょっと独特の工夫が必要なときもあります。
坂を速く、楽に登りたい人には、ロードバイクがおすすめです。

坂道におすすめの自転車メーカー?

「坂道におすすめの自転車メーカーなんかはあるの?」
そんな疑問を持つ人もいるでしょう。

どこそこの自転車メーカーだから、坂道が速いということは特にありません。

ただ、軽量モデル・エンデュランスモデル・エアロモデルのように種類分けしているメーカーの場合は、上り坂は軽量モデルが楽です。

下りでは、エンデュランスモデルが楽ですね。
エアロは下りが速いです。

楽なのと速いのは、少々別の話ですね。

軽量モデルとエンデュランスモデルというのは、何とも曖昧で分かりにくい言葉なのですが。
安定感の問題です。

ひらひらふわふわかな感じか、じっくりどっしりな感じかというイメージが分かりやすいでしょうか。
いや、さらに分かりにくいですね。

一番分かりやすいのは、ホイールベースの違いです。
前後のホイールの距離ですね。

ホイールベースが長いと、安定感があります。
ホイールベースが短いと、不安定になります。

不安定というと響きは悪いですが、ひらひらと進みやすいです。
重量的な問題も、いくらか違います。

しかし、どちらかというと、重量的な差は同じ値段帯であれば、そこまで気にしなくても良いでしょう。

どちらかというと、ホイールベースなどのジオメトリーの違いによる走り味ですね。
実際に乗った際に感じる走りの違い、ひらひらかじっくりか。

一般的には登りではひらひら、下りではじっくりした乗り味の方が、楽だと感じやすいと言われます。
ただ、やっぱり個人差があります。

登りが得意な人でも、ホイールベースの長い車種が好きという人も中にはいます。

軽量?エンデュランス?どっちの自転車が良い?①

「初心者の場合は、軽量モデルとエンデュランスモデルは、どっちがおすすめなの?」
まあ、どちらでも大丈夫です。

軽量モデルというと乗りにくいイメージがありますが、昔ながらの自転車=軽量モデルの車種と、思ってもらって大丈夫です。

シンプルなクセのない自転車。
1台目としては、そういうクセのない車種を乗るというのが良いという考え方もあります。

逆に、初心者は下りの坂道でも楽で、安定感のあるエンデュランスモデルを乗る方が、安心だと考える人もいます。

軽量?エンデュランス?どっちの自転車が良い?②

実際、エンデュランスモデルの方が長距離乗ったあと、肩なんかはコリにくいです。
上半身が楽ですね。

足の疲れに関しては、同程度かなと僕は感じます。
エンジンが付いているわけじゃないですからね。
やはり、進んだぶん、足は使っています。

足と違って上半身については不安定な車体の方がバランスを取ったり、車体をコントロール、また、振動の伝わり方など影響を受けます。

ですから、上半身の疲労については、エンデュランスモデルの方が、楽な傾向にあると考えて良いでしょう。

王道的なロードバイク=軽量モデル
上半身が疲れにくい=エンデュランスモデル
エアロっぽくて近未来な形=エアロモデル

そういう認識で良いでしょう。

同じ値段であれば、当然ですが、軽量モデルが一番軽いものが買えます。
軽い自転車が欲しい人には、おすすめです。

普通のロードバイクから初めている人は、王道的なロードバイクである軽量モデルの方が、しっくりくるかもしれません。

私はツーリングやランドナーなどから自転車を始めているので、エンデュランスモデルのロードバイクの感じは結構好きです。

坂道をひたすら登るヒルクライムレースなんかも、エンデュランスモデルのロードバイクで出ます。

表彰台狙いなどでは無い限り、エンデュランス系のロードバイクだから、ヒルクライムは全く駄目などということはありません。

ただ、あくまで王道的なロードバイクは、シンプルな形状の軽量モデルの方です。

メーカーによって違う場合もありますので、具体的に悩んでいる車種があるときには、販売店やメーカーに問い合わせるのが間違いないでしょう。

まとめ「どう坂道を走るのか?」

坂道におすすめな自転車について考えてみました。

のんびりな速度で坂を登る場合には、軽いギアのある車体の方が楽です。
速く登るなら、車体の軽いロードバイクですね。

ロードバイクは同程度の値段でも、車種によっても、走りの性格が変わる場合があります。

その人が、どんな風に坂道を走りたいかによって、おすすめの車体も変わります。