チューブを選ぶにあたって、まずは自転車のチューブサイズは、原則としてタイヤサイズと同じものを選びましょう。
自転車の種類やインチではなく、タイヤに書いてある数字を参考にしてみましょう。
そうすれば、どのサイズを選べばよいか分かります。
さて、自転車のチューブサイズの見方が分かったら、さらに詳しくチューブについて知っていきましょう!
チューブのバルブの種類とサイズ
自転車のチューブのバルブの種類とサイズをご紹介していきます。
まず、バルブの種類です。
英式バルブは、軽快車に使われるもので、一番馴染みのあるものになります。
一般的に自転車の空気入れの形は?と言われたら、このタイプです。
高空気圧を入れられないし、空気を入れてからの空気圧の微調整も不可能です。
空気圧も測れません。
日本のメーカーのパナレーサーは、
「タイヤメーカーは、タイヤの指定空気圧を守るよう注意していますが、空気圧を測れない英式バルブは、その理屈から外れています。なので、英式バルブを米式バルブに変換できる小物を製造し、空気圧をチェックできるようにします」と言っています。
バルブの中には、バルブコアが入っていますが1年くらいで破れてしまいます。
破れたら空気が漏れるので、定期的に交換してください。
また、虫ゴムの圧力を乗り越えて空気を入れる必要があります。
その圧力は1.5気圧くらいなので、ポンプを押すのに力が必要です。
キャップは必ずつけておかないと、虫ゴムが空気に触れて劣化します。
少しのことでチューブの寿命を延ばすことができます。
バルブの太さは、米式=英式、米式>仏式、英式>仏式となります。
チューブのバルブの種類とサイズ 続き
自転車のチューブのバルブの種類とサイズの続きを書いていきます。
仏式バルブは、スポーツ車用のバルブです。
ロードバイクは100%これが付いています。
高空気圧に耐えます。
筒の部分にネジがあるものとないものがあり、チューブラータイヤの仏式バルブは、ネジ山がありません。
ヴィットリアのチューブも同じです。
やや細いのと、空気入れのパッキンとの摩擦が少なくなるので、空気入れによっては入れられないことがあります。
これは相性の問題です。
ヒラメのポンプヘッドは、この問題に対応しているので人気です。
根元をナットで固定しますが、指で軽く締め付けるくらいです。
工具で締めると、チューブが破れることがあります。
チューブラータイヤ・チューブレスタイヤのバルブも、仏式です。
背の高いリム対応のロングバルブもあります。
ロングはmmで表します。
バルブアダプターで長くすることもできます。
また、空気圧を測ることができます。
米式バルブはマウンテンバイクの一部や、BMXに使われます。
バイクや車と同じなので、ガソリンスタンドなどの空気入れで空気を入れることが可能です。
空気漏れもほとんどありません。
空気を入れてからの空気圧の微調整ができます。
リム側にバルブを通す穴が必要ですが、英式と米式は同じ大きさで、仏式はひと回り小さいです。
英式/米式のリムに仏式を入れるなら、スペーサーを使うと可能になります。
逆はできないので、穴を広げる必要があります。
自転車の種類別・チューブサイズ(太さ)
自転車の種類別・チューブサイズについてです。
中で膨らむのでタイヤの太さと完全に合わせる必要はありませんが、原則としては、タイヤサイズと同じものにしましょう。
下記は目安にしてください。
マウンテンバイク→
・タイヤの太さ26x1.0 チューブの太さ①26x1.0 チューブの太さ②26x1.25
・タイヤの太さ26x1.25 チューブの太さ①26x1.25
・タイヤの太さ26x1.5 チューブの太さ①26x1.5
・タイヤの太さ26x1.75 チューブの太さ①26x1.625-2.10 チューブの太さ②26x1.5・タイヤの太さ26x1.8 チューブの太さ①26x1.625-2.10
ロードバイク・クロスバイク→
・タイヤの太さ700x18c チューブの太さ700x18/20c
・タイヤの太さ700x20c チューブの太さ700x18/20c
・タイヤの太さ700x23c チューブの太さ700x23/25c
・タイヤの太さ700x25c チューブの太さ700x23/25c
・タイヤの太さ700x28c チューブの太さ700x28c
タイヤより太いチューブを入れるのは、ゴムが余るので難しいです。
でも、ゴムの伸びが少ないのでパンクしにくくなるということで、わざとそういう組み合わせにする人もいます。
反対に、タイヤより細めのチューブは簡単に入れることができます。
どちらにしても、緊急時でなければおすすめしません。
メーカー別・自転車チューブサイズ(長さ)
メーカー別・自転車チューブサイズについてご紹介します。
チューブの長さは違います。
自転車は、科学技術を取り入れたカーボンフレームやシマノの冷間鍛造技術があると思えば、ゆるい規格のものもあります。
各モデル1本しか計測していないので、同じメーカーでも誤差はあるはずですが、メーカーのチューブの長さは以下になります。
・パナレーサー985mm(半分)1970mm(1周)
・ミシュラン1020mm(半分)2040mm(1周)
・ヴィットリア977mm(半分)1954mm(1周)
・シュワルベ995mm(半分)1990mm(1周)
になります。
一番短いヴィットリアと、一番長いミシュランとでは86mmも異なります。
タイヤにはめるとき、チューブに軽く空気を入れますが、その程度によっても長さは変わります。
気温でも多少の差が出るでしょう。
チューブをタイヤに入れないで空気を入れると、入れただけ長くなります。
自転車屋さんなどのプロなら、ヴィットリアは短めで、パナレーサーやミシュランは長いということを知っているはずです。
チューブが長いからといって、折りたたんで入れるのは、絶対にしないでください。
バーストしてしまいます。
全体的に上手いこと入れましょう。
長いと思ったら、チューブを実測して上記の長さくらいであれば、正常品なので問題ないです。
チューブ選びのポイント
自転車のチューブ選びのポイントです。
チューブ選びのポイントは色々あるので、使っているタイヤのメーカーと合わせてみたり、コスパ重視で安い物をどんどん使うのも良いです。
はじめに買ったチューブが、サイズなどに問題無ければ、そのブランドを使い続けるのもアリです。
チューブのようなメーカー毎の性能差が、さほど大きくないものは、気になることが少ないということは、ポイントになるでしょう。
ただ、実店舗で買うなら、商品の回転が早いところで買うことは大切です。
前に、古い小さな自転車屋さんで購入したチューブが、初めて膨らましたときに空気が抜けてしまいました。
稀な事例だと思いますが、自転車屋さんによっては、いつから置いてあるのかわからないような商品がある可能性があるので、購入するときは気をつけましょう。
チューブを選んだら、次はロングライドに適した耐久性のあるタイヤを選びましょう。
自転車を長く乗る人におすすめなチューブ3選
自転車を長く乗る人に、おすすめなチューブをご紹介します。
チューブは、ブチルチューブとラテックスチューブに分かれます。
ブチルチューブは、普通のサイズの黒いゴムチューブで一番使われるチューブです。
空気圧の減りは、1週間ほどで1barくらいなので、メンテナンスが楽です。
R-AIRのような、ブチルとラテックスの間のようなチューブもあります。
ラテックスチューブは、ラテックスゴムでやわからい高性能チューブです。
レースに出場するロードバイクに効果を発揮します。
空気圧が減りやすいため、乗る前には空気圧を必ず確認しましょう。
ロングライドは、空気が抜けづらいことが重要なので、ブチルチューブがおすすめです。
定番は、AIR COMPです。
ミシュランのブチルチューブです。
値段も高くないので、これを買っておけば間違いないでしょう。
パナレーサーR-AIRは、軽量で柔らかい、ブチルとラテックスの中間のようなチューブでこちらも定番です。
値段は高いのですが、日本ブランドという信頼感があります。
対応タイヤ幅が18C-23C、または23C-28Cなので、最近定着している25Cタイヤの場合、別チューブの用意が必要です。
シュワルベチューブ15SVは、値段も安く、軽量なチューブです。
対応タイヤ幅が18Cから28Cと、他のチューブよりも使い回しが効くのもメリットです。
予備チューブとしておすすめです。
初心者必見!自転車のチューブのサイズや種類を知ろう! まとめ
いかがだったでしょうか?
チューブは基本的に見えないところにあるのものですが、チューブがないと走ることがままなりません。
そんなチューブにこだわりを持って選ぶのも良いと思います。
まずは、サイズを間違えないようにして、チューブを選びましょう。
どうしても、サイズが分からないという場合は、自転車を持ってお店に行き、店員さんに聞いてみましょう。