自転車で日本一周!どのくらいの期間と費用がかかる?

自転車で日本一周。かっこいい!憧れもあるけど、実際のところ移動距離は何キロになるの、期間はどのくらいかかるの、費用もかかりますよね、何を準備したらいいの!?考えてみればわからないことだらけ。今回は自転車で日本一周するとしたら、というお話です。

自転車で日本一周ってどのくらいの距離なの

日本一周ってどこを通ってどのくらいの距離なのか。そもそもそこですよね。どうやら人それぞれらしいです、アバウトですが。個人の定義によるので、沖縄から北海道までとか、47都道府県全部回ってくるとか、各地の名所を必ず巡るとか。いろいろあります。距離はそういった回る場所や回り方にもよりますが、よく言われているのは9000~12000kmです。さて、日本一周の定義は少しふわっとしていますが、最短距離を9000kmと仮定して、いろいろ気になることを見ていきましょう。

自転車で日本一周、気になる期間、費用①

最短距離9000kmの設定で考えていきましょう。頑張って1日あたり100km進むとします。単純計算でいけば90日の期間、最短3ヶ月と考えられます。あくまで単純計算の最短期間ですので、これより少し延長されるくらいと考えたほうが良いでしょう。実際に日本一周をしてきた方のブログなどを見てみますと、半年くらいかかった方もいるようです。中には本当にゆっくりいろんなところを堪能して一年弱かかった方も。移動距離も1日あたり100kmの方もいれば、そのくらいを予定していたけれど結局平均40kmくらいしか走ってなかった日もたくさんあった、などの声も聞こえてきます。予定はあくまで予定。おおよその計画を立てるのもいいですが、少し余裕をもたせておくことも必要かもしれません。ちなみに自転車での日本一周、かかった期間は平均で8ヶ月のようです。このくらいは見ておいた方がいいですね。

自転車で日本一周、気になる期間、費用②

これも本当に人によりますし回り方にもよりますが、おおよそで考えていきます。飲食代が1日1,000円~3,000円だとします。お風呂代は1回200円~800円、自転車の修理代や医療費も考えなければなりません。単純に飲食代金の平均とお風呂は2日に1回と考え、余裕を持たせたところで、3ヶ月の最短期間でも20万円~27万円くらいはかかるでしょう。
自動車や電車、バイクなどで日本一周するのとは違い身体を酷使する方法です。疲労、そしてケガのリスクがありますので、旅先での医療費などかかることも考えておかねばなりません。旅先なのでもちろん初診料もかかってしまいます。お風呂代も季節によってはかかるでしょう。また、車体の修理も考えておかなければいけません。出来る修理は備えておきたいですが、旅先であることを考えると意外に不便なことも多いので、予算は多くとっておきましょう。

自転車で日本一周、気になる期間、費用③

自転車での移動のメリットで一番大きいことはお金がかからないことです。基本、テントで野宿とすれば費用はさらに安く抑えられます。かかる期間も1日あたりどれだけ走れるか、自分の頑張り次第ですし、費用も身の置き方ひとつで抑えることができます。
ただ、気候や天候に左右されます。体力も使う移動方法ですので、達成するにはそれなりの準備や覚悟が必要になります。
天候に左右されるところで一番は「宿泊」でしょう。テントを用意しても、その日の天候次第で無理な場合も多くなります。それでも出来るだけ安く抑えたい、そういった場合、ユースホステルなら1泊3,000円程度、最近ではネットカフェやまんが喫茶の利用も考えられるでしょう。店舗によりますが、1時間当たりで300円~500円、5~6時間で1,500円程のパック料金などもあります。急な雨などで外で宿泊するのが無理な場合はこういったところを利用するようにしましょう。ただでさえ体力を奪われるので、無理せず屋根のある場所で休むことも大切です。

自転車で日本一周、準備しておきたいもの

さて、日本一周をするにあたって、最低限準備しておきたいものをお話ししていきましょう。
まずはもちろん自転車本体。そして、旅に出る際はフロントライトとテールライトがしっかり準備されているか確認しましょう。夜間の走行になった時、あまり街灯のない地域を走行する時、必要なものです。そして、リアキャリア(またはフロントキャリア)です。もちろんこれにつけるリアバッグ(またはフロントバッグ)も準備しましょう。価格が少し高くなっても、容量があって防水性のあるものが良いと思います。
そして野宿用のキャンプグッズ。一人で出かけるなら一人用のテントなど。天候などに問題がなければこれがあるだけで随分宿泊費が抑えられます。そして、キャンプグッズを用意しておけば、自炊が出来ます。毎日でなくてもこれでも食費が軽減できます。簡単な調理用具程度は持って行きましょう。
また、せっかくの日本一周です。旅の思い出に、カメラやPC、スマホなどのガジェットも準備しましょう。備忘録としてでも、SNSにアップするのでも、出かけた先々の情報を得るにも必要なものです。あとは衣服類です。
他に事前準備として大切なことはゆうちょ銀行の口座を用意しておくことです。都市部に住んでいると大手銀行のATMなどどこにでもありますが、地方に行くとなかなか見当たらない、ということもあります。人口が1000人を下回るようなところですと銀行等はありません。そんな時でも郵便局ならあります。こういったことも想定して、ゆうちょ銀行の口座を用意しておくことをおすすめします。
それから、自転車保険の登録も済ませておきましょう。あらゆところで自転車に乗る方の事故を踏まえ保険加入の呼びかけを行っても、事故に遭ってしまった際に加入している方はそれほど多くありません。加害者にも被害者にもなる可能性がある限り、保険の加入は絶対に済ませておくべきです。日本一周の前に登録をしておきましょう。

日本一周、どんな回り方をする?

回り方などで距離や期間も人それぞれ、とお話ししましたが、ちょっとしたコツもあります。それは時計回りで行くか、反時計回りで行くか、ということです。道交法で、自転車は左側通行となっています。時計回りにするとずっと海沿いを走ることができるのです。山側で高さのある壁と並行しているよりも閉塞感がなく気持ちよい走りが出来るでしょう。あとはみなさんやっていることだと思いますが、出かける前に地図で自分の走行するルートをある程度なぞっておきましょう。もちろん経由したいところも考えながら計画するのは大事なことです。思い付きで「あそこも寄りたい、ここも寄りたい」などと行き当たりばったりの走行をしていると、走りづらいうえに、時間も費用も体力も消耗してしまいます。事前の計画をしっかりしておきましょう。

まとめ、自転車での日本一周を存分に楽しみましょう

日本各地を巡って、絶景スポット、それぞれの郷土料理、疲れた体には温泉など、様々な楽しみが詰まっている日本一周の旅。ガイドにも載っていない穴場スポットを探し、より季節を感じる時間を過ごす、考えただけでもワクワクします。その時間がよりよきものとなるように、万全の準備をしてお出かけください。良い旅を!