みなさん、自転車はどこに止めてますか。またどこを走ってますか。道路を走行している人や駐輪場に止めてる方からしてみれば当たり前のことかと思います。でもなかなか減らない路上駐輪。以前に比べればだいぶ改善されてきたとはいえ、駐輪場の不足感はまだまだ否めないです。だからと言って路駐はいけません。今日は初歩的なことですが、自転車に乗るときに最初に教わるマナーの「走る場所」と「止める場所」について、歩道を走行して良いのか、などをお話しします。
そもそも、自転車は車両です。今でも歩道を走っていませんか?
自転車はもっとも身近で、練習すれば年齢や性別を問わずに乗ることが可能な乗り物です。
みなさんも、小さい頃に補助輪をつけて乗った記憶があると思います。
定期的に交通安全教室などを開いたりして、自転車の正しい乗り方などを生徒に教えたりしている学校も多いと思います。
「便利だけど、危険でもある」ということを伝えるのは、なかなか難しいですが、実際に自転車に乗っている人が、被害者ではなく加害者になる事故も多く起きているのも事実です。
意外と忘れがちなことですが、ここで改めて思い出してください。
自転車は道路交通法では「車両」と定義されています。
ということは、車道を走ることが義務付けられています。
歩道を走行して良いわけではないです。
更に左車線の左側を走ることになっているんです。
だから、これを守らないと道路交通法違反になってお巡りさんに捕まります。
大抵は注意されて終わりますが、中学生や高校生、悪質な乗り方だと判断されたり、特に二人乗りは止められ、注意されて保護者と学校に通知されます。
お酒を飲んだ後に自転車に乗ったら、飲酒運転で捕まります。
自転車なら大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが絶対ダメです。
駐輪に関しても、しっかりルールを守って頂きたいです。
内容については後半にお伝えします。
自転車で歩道を走っていても、注意されます
そもそも「歩道」とは、
「歩行者の通行の用に供するために、縁石線または柵、その他にこちらに類する工作物によって区画された道路の部分をいう」
と道路交通法で規定されています。
要するに、「歩く人のための道路であって、車両が通行していい道路ではない」ということです。
しかし、自転車が歩道を走行することは減りません。
最近では、「自転車歩行者道」という歩行者と自転車が通行していい歩道も整備されてきましたが、普及はまだまだされていないです。
新しい道路を作るところだったり、サイクリングコースの一部として併用するような場合は、自転車歩行者道や自転車専用道などが設置され道路も整備されることが多いようです。
しかし、すでに整備されている車道や歩道に対して、新しく自転車レーンを設けるといったことについては、まだまだ整備がいき届いていないのが現状だと思います。
駐輪場の整備としては、施設などでは設けていますが、その他の場所にはまだそこまで多くはないですね。
なんで、自転車で歩道を走っちゃいけないの?
普段から自転車に乗っていて、買い物や通勤・通学に利用されている方の中には、車道を走行したら危険で、自動車に轢かれそうと感じる方もいるかもしれません。
そのため車道が危ないから歩道を走っている。という方もいらっしゃると思います。
しかし、よく考えて欲しいのですが、このように車道を走行して危険を感じることもあるということは、自転車が歩道を走行すれば、今度は歩行者が同じ思いをするわけです。
そうなることで、自転車と歩行者の事故が発生してしまうことがあります。
加害者になる可能性が出てくるということです。
そこまでの危険性を犯してまでルール違反しますか?
自転車は気軽な乗り物ですが、決して凶器にならないなんてことはありません。
自動車と同様に、自転車だって凶器になることもあります。
道路は皆さんのものであり、個人のものではないです。
年齢も性別も関係なく利用する公共施設です。
弱者優先の施設であることを忘れないでくださいね。
次は、駐輪場についてお話します。
自転車を止める駐輪場がないんだけど・・・
ただいま、夏真っ盛りです。
各地で夏休み行事が催されています。
花火大会に関しては、夏そのものを象徴する行事なのではないでしょうか。
自転車で気軽に出かけて、大輪の花火を楽しみたいと感じる方もいると思います。
最近では、イベント会場を設営する主催者側もいろいろと考慮してくださっています。
歩道や車道を閉鎖して屋台を出している会場もあります。
一昔前は、イベント会場に駐車場も駐輪場もまったく確保されてなくて、路上駐車のオンパレードで周辺住民の方々が非常に迷惑している。
なんてことが多かったですが、近頃のイベントでは駐車場も駐輪場も場所を確保してくださるイベントが結構増えているように思います。
それでも、自転車・自動車の路上駐車がゼロになることはありません。
イベント警備が路駐をしている人や路上駐車しようとした人に注意をすると嫌な顔をする人などがいます。
また人によっては、警備員を脅してくる人もいたりします。
しかし全ての人が花火大会を楽しむためには、ルールは出来る限り守って頂きたいですね。
会場の近くに駐輪場がないなら指定された駐輪場に自転車を止めて、歩いて会場に向かえば良いと思います。
せっかく駐輪場を用意してくださっているので歩きましょう。
そうすることで皆さんが嫌な思いをせずに楽しめるはずです。
自転車歩行者道や駐輪場がもっと増えればいいのに
先ほど少々お話をしましたが「自転車歩行者道」ですが、ものすごく安全に配慮されて整備されている道路だと個人的には思っています。
自転車に乗っている人が、車道を敬遠する最大の理由は、自動車に轢かれそうになるからという恐怖からが、一番の理由だと思います。
誰もが、「自動車に轢かれて怪我をしたい」とは思わないので、轢かれるのを防ぐために、縁石で区分けされた歩道を走りたくなる気持ちも分かります。
しかし、自転車で歩道を走行すると、今度は歩行者の人たちが怖い思いをして歩けなくなます。
そのため、道路の整備が進み始めていて自転車歩行者道や自転車専用道も増えています。
特に交通量の多い道路には、だいぶ整備が進んでいる気がします。
誰にでも安全に、安心して通行できる道路が増えてきているのは、嬉しい限りですね。
しかし、駐輪場に関しては、もっと増えて頂けると、もっと自転車を使う人達も安心できる環境になるので、駐輪場が増えることを祈るばかりです。
駅前の再開発とかで、駐輪場も増えている
駅は昔からあり、その後に住宅街ができました。
法整備が行われる前に大きなショッピングセンターができ、駐輪場が未整備ということが日常的になっていました。
最寄り駅まで自転車で行きたいのに駐輪場がないことや、スーパーに行っても駐輪場がないなどがありました。
しかし最近は、新しく設立された駅や駅の再開発で、地下を有効活用した駐輪場ができて、他にも大きなショッピングモールには、駐車場だけでなく駐輪場が整備されているところが増えてきています。
これも一重に、自転車に長く携わっている人たちのおかげだと思っています。ありがたい話ですね。
今後は、歩道をむやみに走行せずに、自転車のマナーをしっかり守ることで自転車に乗る方が、より住みやすい環境になることを今後も祈ります。
まとめ 交通ルールを守って楽しい自転車ライフを
自転車は、人が生まれて最初に接する「車両」です。
誰にとっても身近な乗り物。だからこそ、交通ルールを守って、正しい乗り方、止め方が必要なんだと思います。
それを守っていくためには、自転車を楽しみたいと思っている私たち自身が交通ルールを守ることが大切なんだと思います。
「ルールさえ守っていれば、事故に遭うことはない」とは言いませんが、だからと言って無視していいものではないと思います。
みんなが使う道路です。ルールを守って快適な自転車ライフを満喫したいですね。