あなたは自分のクロスバイクのグリップに満足していますか?
握りづらいから太さを変えたい・・・そう思っている方はいませんか?
ここでは、クロスバイクのオススメのグリップと、自分で出来るグリップの交換手順をご紹介します。
クロスバイクの標準装備、フラットバーハンドル
・フラットバーハンドル
よく、クロスバイクに標準装備されているフラットバーハンドルは、ブレーキもグリップの太さも握りやすく、レバーによる変速も行いやすいのが特徴です。
乗車時の姿勢は、ややアップライト気味なので空気抵抗は多めですが、視界が広く確保出来る姿勢を保てるので、市街地での操作に非常に適しています。
・パイプカット
このタイプのハンドルのカスタマイズとして、ポピュラーなのがパイプカットです。
ハンドルの長さを、乗る人のサイズに合わせ切断するというシンプルな方法で、パイプカッター、紙やすり、油性ペン、アーレンキー(六角棒レンチ)があれば可能です。
まず、ハンドルのネジをアーレンキーで緩め、ハンドルレバーとグリップをハンドルから外します。
次に、自転車に乗った状態のまま前ならえをしてみましょう。
そのまま手を下ろして、ハンドルに小指が当たった箇所から、握りこぶし一個分外側に油性ペンで印をつけます。
印に沿ってパイプカッターでパイプを切断し、紙やすりで断面を整え、外しておいたハンドルレバーとグリップを装着すれば完了です。
切断箇所が内側過ぎるとやり直しがきかないので、最初は少し長めにカットして調整していくか、ショップにお願いしてみても良いでしょう。
コンフォートグリップ、エルゴグリップとは
コンフォートグリップとは、バイクのハンドル部分の太さが幅広で、手の平を置きやすくし、グリップ時の感触も快適さを追及したタイプのもので、エルゴグリップやバーエンドバーなどがあります。
エルゴグリップとは、人間工学(エルゴノミクス)に基づき、自然に・快適に・無理のない操作を目指し開発されたグリップです。
一般的な筒状(断面が円形のもの)のグリップに比べ、手の平のグリップへの接触面が増すことにより、その部分にかかる力を、より分散しやすくなるため、グリップ時の疲労軽減に効果的です。
また、グリップの形状が手にフィットしやすいため、ハンドル操作の向上にもつながります。
長距離走行で手がしびれてしまう人は、試してみる価値があるかも知れません。
バーエンドバーは、ハンドルの両端にツノ状のバーがついたもので、一般的なハンドルが身体に対し手の甲が正面に来るのに対し、このタイプのハンドルは、親指が正面に来るタテ握りを実現しています。
実は、これが人間の身体の構造上自然な体勢であり、上り坂で力が入りやすいだけでなく、バランスを取るのにも優れているのです。
装着も、アーレンキーで簡単に行うことが出来、角度も自分に合わせ調整が可能です。
おすすめのクロスバイクのグリップ
・ERGON GS1グリップ 参考価格 ¥3,888
自社名からネーミングした「エルゴノミクスデザイン」、つまり人間工学に基づいたデザインされたバイクパーツを扱うドイツのERGON(エルゴン)社製のグリップです。
グリップ面は幅広で、接地面の増加により衝撃を分散し、グリップ時の手首の角度を適正に保つことで、疲労軽減にも効果を発揮します。
グリップ時の太さに、SとLの2種類があるので、自分に合ったものを選びましょう。
・ERGON GS1グリップ バイオレザー 参考価格 ¥7,776
GS1シリーズの機能性に加え、使う度に手に馴染む、ベジタブルタンニンのレザーで一体成型されたグリップは、素材へのこだわりを持つ方へおすすめです。
・ERGON GS3グリップ 参考価格 ¥5,788
滑り止め用のバーエンドを備え、長距離のライディングでは、グリップポジションを変えられます。
耐久性に優れたラバー素材を使用し、多少ラフなライディングにもしっかり対応します。
バーエンドの取付け角度も調整可能です。
グリップ時の太さもSとLの2サイズを揃えてます。
クロスバイクのグリップの太さを変える為に必要な道具
バイクショップには、ほぼすべてエアツールが設置してあり、それを使用してグリップを交換するのが一般的となっています。
エアツールを持っている人は、ホースの先をエアガンに換えれば、簡単にグリップの交換が出来ます。エアツールを持ってない人は、グリップの再利用を考えなければカッターで切って外すことも出来ます。
クロスバイクを購入してから、時間の経たないうちに純正グリップを交換したくなり、グリップを切らずに外したいけど、エアツールを持ってないという方は、速乾性のパーツクリーナーとマイナスドライバーを用意しましょう。
まず、グリップとハンドルバー(スロットル)の隙間にマイナスドライバーを差し込み、速乾性のパーツクリーナーを噴射します。
これを、ぐるりと1周吹きつければ、グリップの太さに関わらず、大概のものは外れます。
この時は、必ず速乾性のものを使用しましょう。速乾性でないものは、グリップの内側が溶けてしまうこともあります。
また、グリップ内部の劣化や変色を招く、5-56のような金属用潤滑剤も使ってはいけません。
セパハンなどドロップしたハンドルは、装着時にグリップとハンドルの間に、接着性の良さから、プロも使用するコニシG-17のような接着剤を塗っておくと良いでしょう。
自分で太さの違うグリップに交換:手順①
2010年モデルのエスケープR2を例に説明します。
R2のノーマルグリップは、その太さといい、長時間グリップしても疲れにくいように設計されていますが、一年もすると、表層の剥離による接着面の露出により、ベトベトしてきますので交換が必要です。
エスケープのハンドルには、バーエンドバーが取りつけてあります。
グリップ交換には、このバーエンドバーをいったん外しておく必要があります。
このバーエンドバーは、ノーマルで装着されていることはなく、後付けされたものですので、自分のクロスバイクにこれがないからと心配することはありません。
まず、アーレンキー(六角棒レンチ)でバーエンドバーのボルトを緩めて外します。
次に、グリップのあたりに穴が開いており、この奥にグリップを固定するイモネジが仕込まれています。
R2のグリップは、手前側と正面側の2か所にグリップを抜くための固定ネジがありますので、アーレンキーを差し入れて左に回し、中のイモネジを緩めるとグリップの固定が解除されますので、そのままグリップを抜けばOKです。
自分で太さの違うグリップに交換:手順②
エスケープR2のノーマルグリップと同じタイプで、太さ135mmの1512に交換します。
グリップを差し込み、バーエンドを仮配置して位置調整グリップを差し込み、固定する前にバーエンドバー分の位置をとっておくのを忘れずにしましょう。
ハンドルバーに挿しこみやすくするために、あらかじめ新しいグリップのイモネジをアーレンキーで緩めておきましょう。
ハンドルバーには、イモネジで止められていた部分が傷ついて錆となっていたので、これが取付位置の目安となっていました。
バーエンドバーを最初で外していた方は、ここでグリップの締め付け前に一緒にバーエンドバーもハンドルバーに挿しこんで、固定位置を微調整しておくと楽ですよ。
グリップの位置が問題無いなら、アーレンキーで固定します。
純正グリップとイモネジの位置が違うはずなので、空いてるスペースにバーエンドバーを取り付けることになります。
バーエンドバーのない方は、同梱されていたエンドキャップをはめれば交換終了です。
グリップ交換の作業は意外と簡単
グリップは、長さも太さもいろいろですね。自分に合ったグリップを見つけ、お気に入りのクロスバイクに取り付けたいものです。
グリップ交換の作業は意外と簡単ですので、ご自分で試してみてはいかがでしょうか。
不安な方は、自転車屋さんに依頼すると良いですよ。