自転車に趣味で乗っている方で、長距離走行をしてみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
自転車で東京から富士山へ旅行に出発してはいかがですか?
富士山の五合目までなら自転車でも目指せます。
今回は、東京発のロングライドの注意点や、富士山の五合目を目指す場合のルートや持ち物をご紹介します。
東京発の自転車旅!ロングライドの注意点①
東京から富士山のある静岡までの自転車旅に向け、ロングライドの注意ポイントをご紹介しましょう。
走行前の確認は、まず予算計画を立てることです。
食費などの一日の経費を計算し、全日程でどのくらい予算が要るか確認をしましょう。
そして、走行中のトラブルで一番多いのが、タイヤのパンクやチェーンが切れることです。
ロングライドの場合は、目的地に到着する間に何度かパンクをすることがあります。
その為、ロングライドの際は、マルチツールセット(パンク修理とチェーン修理の両方が可能)を必ず持参しましょう。
マルチツールセットを持っていれば、パンク修理できる人はその場で作業できます。
また、携帯やスマホが繋がる場合は、自転車に詳しい人に電話で教えてもらいながら、修理することも可能です。
このとき充電がなくなると、とても困りますので、満充電で出かけるようにしましょう。
また、怪我や体調の悪化など、いつどこで何が起こるか分かりません。
万が一のときに電話が出来ないと困るので、モバイルバッテリーも用意すると良いですね。
また、GPS機能を常にを稼働させたままでいると、1日も電池が持たないので注意が必要です。
東京発の自転車旅!ロングライドの注意点②
東京から富士山まで自転車で行くとき、出発する時間帯は、夜明けがおすすめです。
ロングライドは、朝一番で走り始め、日暮れまで走るのが安全に走れます。
自転車の走行は、車道の左端なので、見通しの悪くなる夜は、事故に遭う確率が増えてます。
どうしても走らなければないない時は、必ず前後のライトをつけ、目立つ服装などで運転手にアピールしましょう。
スピードを重視する必要はありません。
まず、ゆっくりでも走り続けることです。
普段より速く走ると、体力の消耗が激しくなり、休憩が増えてしまい、余計に時間が掛かることがあります。
また、スピードが出ていたり、疲労が溜まっていると視野が狭くなって、急な自動車の飛び出しなどに対応できなくなります。
そのような危険性を高める走行より、少しずつ進み続ける方がロングライドには大切です。
万が一、身体に違和感や痛みが出たら、早めに休んでケアをしましょう。
コンビニ・スーパーなどが無く、食料・水分を補給できない田舎や山間地帯が続くことも度々あります。
気が付かないままルートを外れることもあります。
今はスマホのナビのお陰で、すぐにリルートできると思いますが、それでも迷うときは迷います。
そのときは、ルートと水や補給食の確認をしましょう。
迷ったときは、焦りから体力の消耗も想像以上に激しくなります。
落ち着いてルートや休める場所を探しましょう。
東京発のロングライドの必需品
東京から富士山を目指すのは、ロングライドになるので、持っていくべきものをご紹介します。
① モバイルバッテリー
現在地の確認をするときは、スマホを利用すると思います。
GPS機能を多用していると、驚くほど電池が消費します。
バッテリーによっては、スマホを4~5回フルチャージできるものがあります。
USB接続充電タイプのものなら、他のものも充電できて便利です。
② 針金
ホームセンターでも売っている普通の針金です。
応急処置をしたいときに役立ちます。
重量もほとんどないので、持っていて損はないでしょう。
③ マルチツールキット
困ったときに役立つ万能ツールです。
六角レンチ・六角ネジ回し・プラス・マイナスドライバー・パンク修理キット・チェーンカッター等、自転車修理に必要なツールが揃っています。
これ1つで、ロングライド中のある程度のトラブルに対応可能です。
④ ロック
ロードバイクなどの良い自転車は盗難確率が高くなります。
2つくらいは、カギをするようにしましょう。
チェーンロックに加え、他のロックとの併用など、数があると盗難の手間がかかる為、効果的です。
チェーンロックは、重量が気になるロングライドではツライかもしれませんが、頑丈なものが良いです。
自転車で富士山の五合目を目指す①
自転車愛好者なら「出かける際には、自転車を置いていくなんてできない」と思うことが多々あります。
富士山の登山であっても、変わらないという方もいます。
そして、どうせ登るのであれば、五合目からではなくて、最初から登りたい!という思いが湧き上がってきます。
東京から富士山麓まで到着したら、車が通ることができる五合目までなら、自転車でも普通に富士山に登ることができます。
どこの登山道にしても、車で行ける舗装路がある道ならば、自転車で登ることが可能です。
しかし、各コースにより勾配率が違いますので、よほど足と体力に自信がある方を除いては、コースの選択が重要になります。
自転車で富士山に登るルートとしては、表富士側の「富士山スカイライン」と北側斜面の「富士スバルライン」を登る方法の2つがあります。
どこをスタート地点にするかでも、全長・勾配が異なってきますが「富士スバルライン」のコースルートから登ることをオススメします。
自転車で富士山の五合目を目指す②
東京から富士山麓まで到着したら、まずはどこからスタートするかです。
各コースの概要を比較してみましょう。
「富士山スカイライン」平均勾配:7.3%
標高2,400mの新五合目を目指すと全長16.5km、標高差1,200mのヒルクライムです。
「富士スバルライン」平均勾配:5.1%
標高2,305mの五合目を目指すと全長25km、標高差1,270mのヒルクライムです。
平均勾配は「富士山スカイライン」と2%以上も違います。
勾配率が上がるにつれ、ペダルを踏む力も強くなり体力がもたなくなります。
自転車で富士山を登る場合は、距離は長いですが「富士スバルライン」ルートをオススメします。
快適に登る為には、最低限、変速ギアがついている自転車をオススメします。
車種は、クロスバイクかMTBがオススメなのです。
MTBの場合、東京から富士山まで来ているので、タイヤはスリックタイヤに変わっていると思います。
オンロードなので、ブロックタイヤを用意する必要はないので、安心してください。
富士山の五合目を目指す場合の持ち物
富士山に登る際の持ち物について紹介しましょう。
東京から富士山麓まで到着したら、自分で背負って山道を走行する為、必要最低限の荷物にしたいものです。
途中に売店・休憩所があるので、水分補給は途中でも可能です。
補給食は小腹が空き、途中でエネルギー不足にならない様に、軽食を持参すると良いでしょう。
持ち物は自転車でも、基本的には、富士山を徒歩で登山するときと変わりません。
富士山の五合目は、とても標高が高くなっているので、真夏でも上着は忘れずに持っていきましょう。
また、下るときの風が冷たいので、ウインドブレーカーも必須になります。
標高が上がると紫外線の量も増えていきますし、さえぎるものが全くありませんので、日焼け止めも持参するようにしましょう。
ロングライドを楽しもう
ロングライドは、目標も大切ですが、道中で目に映るものや、聞こえてくる音を楽しむことが大切です。
目的地に到着することはもちろん大切ですが、時には立ち止まって景色を楽しむと良いでしょう。
また、ロングライドを存分に楽しむためには、事前準備をしっかり行うことが必要です。
忘れ物のないよう、チェックリストを作っておくことをオススメします。