自転車のホイールの組み方って?おすすめのホイールは?

自転車・・・特に街乗り自転車に乗っている方で、ホイールやその組み方について、あまりご存じではない方は多いかもしれません。

しかし、ホイールを交換することで、持っている自転車のイメージを大きく変えることができるため、ホイール交換はドレスアップとしてもおすすめなのです。

今回は、ホイールの組み方やおすすめホイールをご紹介します。

基本的な自転車のホイールの組み方①

自転車のホイールは「6本組」という組み方が一般的です。

海外などでは「3cross」と言ったりしますが、6本組と3crossは、全く同じものになります。

スポークの長さは、何本目のスポークを交差させるかによって変わり、重量や強度などが違ってきます。

「4本組」や「8本組」という組み方もあり、どれがいいかというと、これは好みの問題です。

ハブのホール数は、32hというのがスタンダードです。

32hの場合は、6本組がもっとも使われていて、その他にも、28hも6本組で組みます。

24hや16hになると4本組、36hになると8本組になることが多いです。

クロスを大きくするほど、スポークは長くなりますので、8本組はスポークが長い分だけ重量が増えます。

その分、柔らかめのテンションで組むことによって、ショックをより多く吸収してくれるホイールが作れます。

長距離のサイクリングには、おすすめの組み方です。

ちなみに、競輪のようなトラック競技の場合には、36hの8本組が一般的です。

基本的な自転車のホイールの組み方②

自転車のホイールの組み方は、何通りもあるというのは、初めて知るとけっこう驚きます。

近年では、以前に比べ、リムとスポークの強度が増しているので、スポークの本数や組数が少なくなっています。

リムとスポークの強度が増したことによって、スポークを強く引っ張ることができるようになりました。

ホイールの組み方には、まだ種類があって、ラジアル組というクロスしない組み方もあります。

この場合は、スポークをハブからリムに放射線状に真っ直ぐ繋ぎ、スポークテンションを強く組みます。

強度は、クロスさせていないので落ちますが、スポークが短くなる分、重さは軽くなります。

また、見た目もずいぶん変わってきますし、乗り心地も変わってきます。

振動が真っ直ぐハブに伝わってくるので、硬い乗り心地になります。

ラジアル組は、スポークテンションが高いので、ニップルの負荷が高まりますので、破損するケースも出てきます。

ニップルだけではなく、ハブも破損するケースがあるので、ラジアル組をするときは注意が必要です。

また、ラジアル組に対して、タンジェント組という上をクロスさせる組み方があります。

その他のホイールの組み方

ホイールのタンジェント組には、イタリアン組という組み方があります。

スポーツ自転車に多い組み方です。

フランジという、ホイールの中心部に金具があります。

そこから、内から外に向かって通っているスポークで、最も上にあるスポークを進行方向に対して、左右とも後ろ方向に向かわせる組み方です。

イタリアン組と似たような組み方で、JIS組みという組み方があります。

JIS組のJISとは、日本工業規格のことを指します。

チェーンの付いている方のスポークの組み方が、イタリアン組と同じ組み方で、チェーンの付いていない方が、反対向きになっている組み方です。

つまり、左側の前輪・後輪スポークが進行方向の前側に向けられています。

そして、特に名前が付いているわけではないのですが、シマノがディスクブレーキを発表したときに、マニュアルで定めた組み方があります。

後がJIS組みで、前が逆イタリアン組になっている組み方です。

自転車の完組ホイールの選び方

自転車のホイールは、自分で組んでみるのも面白いのですが、組み方が難しいケースもありますので、完組を購入するのもおすすめです。

完組ホイールはとても種類が多く、なかなか選びきれません。

大きく分けて「軽量ホイール」と「エアロホイール」という2種類があります。

見た目がすっきりしているのが軽量ホイール、ボリュームのある見た目をしているのがエアロホイールです。

軽量ホイールは、文字通り軽いので、ヒルクライムに適しています。

軽いというのは、特にデメリットはありません。

サイクリングのときにも軽い漕ぎ出しで、いろんなシーンに対応してくれるホイールです。

アルミリムやカーボンリムなど、素材によって価格はそれぞれで、手に入れやすいですし扱いやすいホイールです。

エアロホイールは、重量が増えてしまう場合がありますが、平たい道を高速で走るのに向いています。

直進の安定感も上がるので、安心して乗れます。

エアロホイールの構造上、剛性が上がります。

カーボンリムなどのものは、軽量であり万能なモデルとなります。

メーカーは有名どころでもある、シマノ・ボントレガー・カンパニョーロ・フルクラムのホイールがおすすめです。

どこがいいか分からない方は、デザインで選ぶのもいいかもしれませんね。

ロードバイクのオススメホイール①

自転車のおすすめホイールを、いくつかピックアップします。

独自のホイールの組み方を開発したシマノのホイールをご紹介します。

・SHIMANO WH-6800

アルミ製のチューブレスタイプで、前輪と後輪を合わせた総重量が1,640gという軽さが特徴のホイールです。

純正のものから取り換えると、軽さの変化を感じることができると思います。

レースでは、後半になればきつくなってきますが、このような軽いホイールであれば、ラストスパートでも力が発揮できることでしょう。

また、価格も3万円台で購入できますので、コストパフォーマンスの良いホイールです。

・SHIMANO WH-R501-30

街乗りに使う分にはこれで十分だと思います。

重さが2,000gありますので、ロードバイク歴が長いと重く感じるかもしれません。

前輪後輪合わせて、15,000円以下で購入できますので、ホイールを初めて購入するという方におすすめです。

見た目もかっこいいホイールです。

・SHIMANO WH-RS21-FRL

WH-R501-30が、物足りなくなったときにおすすめです。

6,000円ほど高くなりますが、2,000g以下になるので、平均速度や加速が上がります。

色はシルバーとブラックの2種類で、人気はブラックです。

ロードバイクのオススメホイール②

自転車のおすすめホイールは他にもあります。

SHIMANOの組み方をしたホイールです。

・SHIMANO WH-9000-C35-CL-FR

シマノの最上級グレードのホイールで、重量は驚異的な軽さで、なんと1,488gです。

最上級なので、値段は高めで、エントリーモデルのロードバイクが買えるほどの商品です。

抜群のパフォーマンスを発揮できるので、本格的なロードレースやヒルクライムに参戦しようとしているならば、自信を持っておすすめできるホイールです。

デザインもシンプルでかっこいいです。

・SHIMANO WH-RS81-C24

1,500gほどの重さのホイールですので、非常に軽いホイールです。

グレードアップするので、加速力も上がり、効果を実感することができると思います。

スポーク数が少ないのが特徴で、路面からの振動が少なく、乗り心地が格段に上がりことでしょう。

価格に関してはシマノの中で中間といったところですので、初心者の方よりは中級車の方におすすめのホイールです。

シマノだけの紹介になりましたが、他のメーカーもおすすめですよ!

ホイールの組み方も変えれば、自転車に乗った感覚が、また違ったものになると思います。

ホイール選びについて

ホイールは、自転車の交換できるパーツの中でも効果を実感しやすいものです。

そのため、ホイールは妥協せず、しっかりと選ぶことをおすすめします。

また、ロードレース・ヒルクライム・街乗りなど、使うシーンや乗る人の実力によって、どのホイールがいいのかは変わってきます。

何に使うのか、自分の実力はどのくらいなのか。ということを考えてから、ホイールを選ぶと良いですね。