スポーツ自転車の分解・清掃方法を知っておこう

スポーツ自転車は、ママチャリと比べて、頻繁で細かなメンテナンスが必要です。
汚れが付着した場合には、放っておくと劣化の原因になるため、清掃しなければなりません。

では、一体どのように清掃すればよいのでしょうか。

今回は、スポーツ自転車の分解・清掃方法についてご紹介します。

スポーツ自転車を清掃しよう

自転車のメンテナンスの基本は清掃です。
メンテナンスや調整をするときには、必ず洗浄から始めてください。

全ての清掃をするには、分解なども行うと、一日以上かかるかもしれません。

水分は、自転車本体や部品にサビを生じる原因になります。

また、泥や砂も自転車の部品の劣化を早めます。
泥や砂は粒子が細かいため、部品の間に入りやすく硬いので、自転車を傷つけてしまいます。

洗車してきれいにしてあげましょう。
そうすれば、自転車の寿命が長くなります。

洗車には、ウエス・スタンド・チェーン用潤滑油・クリーナー・ブラシなどが必要です。
ウエスの代わりに、古いTシャツなどを使うのも良いでしょう。

初心者は、潤滑油やクリーナー・ブラシなどは、安いセットを買えば十分です。

AZ自転車オールメンテナンス5点セットは、たくさん揃っていて2,000円しないので、とてもお得なセットです。

初心者には、このセットをおすすめします。

自転車のチェーン・スプロケットの清掃

自転車のチェーンの清掃についてご紹介します。

チェーンの清掃をすると、異音がなくなり、ペダルの回転もなめらかになります。
チェーンの隙間の汚れは、チェーン洗浄機のブラシを使うときれいになります。

チェーンの清掃は、専用の工具があれば簡単にでき、初心者には、PARKTOOLのものがおすすめです。

初心者でも、チェーンを簡単に洗うことができます。
付属のブラシでディレイラーもきれいにできます。

チェーンがきれいになっても、ギヤに小石や泥などがついていれば、チェーンもすぐに汚くなってしまいます。
そのため、チェーンとスプロケット洗浄は一緒のタイミングで行いましょう。

大まかに、スプロケットの汚れを落とします。
専用の洗浄液を使って、ブラシで汚れを落としましょう。

汚れが浮かんだら、ウエスで拭き取ってください。

スプロケットの隙間の汚れを落とします。
歯の間にパーツクリーナーを染み込ませたウエスをはさんで、スプロケットを回転させながら汚れを取りましょう。

そうすれば、スプロケットの歯の汚れもきれいになります。
分解する必要はないので、初心者でもチェーンとスプロケットの洗浄は簡単にできるでしょう。

自転車のホイールの清掃

自転車のホイールの清掃についてご紹介します。
前輪と後輪を専用の洗剤で洗います。

粗いブラシでタイヤの汚れを取り除きましょう。
タイヤの溝の泥にも気をつけてください。

できれば、前輪後輪を分解して洗うのをおすすめします。
リムのブレーキの当たる面は、ロードバイクを止めるのに大事な部品です。

当たる面に、シューの削りカスやオイルが付いていれば、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。
リムの当たる面は、ラバー砥石を使用して掃除すると、楽に掃除ができるでしょう。

ブレーキシューの削りカスが溜まれば、ブレーキの効きが悪くなります。
ホイールの掃除をすれば、ブレーキの効きが良くなり、自転車がキレイに見えるため、ぜひホイールの掃除をしてください。

ホイールの側面は、パーツクリーナーをつけたキレイなウエスで拭いて汚れを落としましょう。
パーツクリーナーをウエスに染み込ませて使用すれば、パーツクリーナーが周りに飛び散ることがありません。

合わせて知ろう!前輪の分解

自転車のホイールの清掃と一緒に、前輪の分解について知りましょう。

【前タイヤを外す方法】

ワイヤーの保護部品をずらし、フロントブレーキのキャリパーアームを押しこんで、ワイヤーのロックを外してください。

クイックリリースレバーを引き、クイックリリースレバーと反対の袋ナットが、一緒に回らないように回してください。

ホイール・クイックリリースを解除して、反対の袋ナットを緩めましょう。
緩めるだけで、離さなくてOKです。
完全に離したら、バネを失くしてしまうことがあります。

フロントフォークを持ち上げて、ホイールを外します。

【前タイヤの取り付け方法】

クイックリリースの位置に気をつけながら、タイヤをフレームにはめます。
ホイールをフロントフォークに取り付ける際、ホイールのハブ突起部分にしっかりと取り付けましょう。

本締めをします。
フロントホイールをはめたら、ナットを締めてレバーを倒しロックしましょう。

フロントホイールがはまったら、袋ナットとクイックリリースレバーを締め込んでください。
ブレーキ・クイックリリースもロックして、間隔を確認しましょう。

合わせて知ろう!後輪の分解

続いて、自転車の後輪の分解方法をご紹介します。

【後タイヤを外す方法】

チェーンを緩ませます。
ディレイラーで、チェーンの張りを一番小さいギヤに変えます。

ワイヤーをブレーキ・クイックリリースから外して、リアブレーキを解放してください。

ホイール・クイックリリースのレバーを起こして、レバーと反対の袋ナットを緩めましょう。
緩めるだけで、全て外さないようにしてください。

タイヤを両足で跨ぎ、サドルを持ってフレームを持ち上げて、タイヤを外しましょう。

【後タイヤの取り付け方法】

リアホイールをフレームのステム部に押し込み、チェーンをスプロケットにかけてください。

リアディレイラーのアーム部分を下に押し込みます。
すると、ホイールがフレームの位置にはまります。
チェーンのテンションを戻しながら、クイックリリースの軸を通しましょう。

ホイール・クイックリリースレバーと反対の袋ナットを締め込んだら、閉めて固定します。
タイヤの傾きを確認してください。
後輪は、レバーのみで着脱可能です。

リアブレーキのブレーキ・クイックリリースを元に戻しましょう。
ブレーキシューの幅が正しいか、チェックしてください。
ホイールが真っ直ぐであれば、ホイールを回して終わりです。

分解できれば、清掃がさらにキレイにできます。

ひどい汚れの場合は分解して清掃を

汚れがひどければ、自転車の全体を清掃しましょう。
泥だらけのロードバイクは、部品を分解して洗うようにして、徹底的に洗車をしましょう。

タイヤも部品ですので、本体から外して、普段は目に付かないようなところも洗うようにしましょう。
チェーンやディレイラーなどの汚れを落とし、サビや劣化を防ぎましょう。

特に、ボトムブラケットの周りは、分解すると掃除がしやすいでしょう。

屋内で行う場合は、レジャーシートなどを敷いて、床の汚れを防ぎましょう。
また、グリップやサドルが地面で擦れないよう、接地する部分に布を挟むことをおすすめします。

洗うときですが、サドルの周りは汚れが溜まりやすいところです。
サドルを外せば、きれいに汚れが落とせます。

このとき、フレーム内に水が入らないように注意しましょう。
水が入ると、錆びてシートピラーが固着してしまいます。

ロードバイクを洗ったら、水抜きを完璧にしてください。
ウエスでフレームを磨き上げて、水分がなくなれば、清掃の終了です。

一人では難しい作業もある

いかがでしたか?
初心者でも簡単だと思える作業がある一方で、少し難しいと感じた作業もあったのではないでしょうか。

自分一人では難しいと感じたら、無理に一人で全部行うことはせず、自転車に詳しい知り合いや専門店のスタッフさんに助けを求めましょう。