ロードバイクに乗っている人と言えば、比較的長身細身のイメージがあると思います。
そのイメージからか、低身長に悩む方は「自分に合うロードバイクは無さそう」と思いがちです。
しかし、実際には小さい人向けのロードバイクもたくさんあります。
そこで今回は、低身長の方のロードバイクの選び方や、おすすめのロードバイクについてご紹介します。
小さい人向けのロードバイクってあるの?
身長が小さいと高いところに手が届かなかったり、映画館に行けば前の席に座っている人の頭が邪魔でよく見えなかったり、写真を撮る時はほぼ毎回前列に立たされたりと、あまり良いことがありません。
これは、ロードバイクにも同じことが言えます。
あまりにも小柄の場合、しっくりくるサイズのフレームが見つからないのです。
他の人は、デザインやパーツの組み合わせなどをこだわっているのに、背の低い人に向けたフレームでは、あまり幅広い工夫が凝らせません。
これは、とても悔しいことです。
ですが、サイズが小さいものでも格好良いフレームはたくさんあります。
無理矢理大きめのサイズを使っても、乗り心地が良くなるわけではなく、性能を十分に発揮することも出来ません。
近年は、小柄な人や女性向けのロードバイクも増えてきました。
昔は女性がスポーツタイプの自転車を中心に売っている店に行くのは珍しいこととされており、販売している自転車も男性用のものがほとんどでした。
つまり、小さいサイズの自転車を探し出すことは、非常に難しいことだったのです。
身長に悩む小さい人はサイズ選びが重要
ロードバイクを選ぶポイントのひとつは「サイズ」ですが、海外のブランドの場合、アメリカやヨーロッパの男性の身長が基準となっています。
つまり、大きめのサイズが多く、背の小さい人や女性でも乗れるサイズが見つからないことも珍しくありません。
サイズが合わないものでも、乗ろうとすればひとまず乗れますが、性能を十分に引き出すことは出来ません。
ただし、どれくらいの身長がそれぞれのサイズと合うのかは、メーカーによって異なります。
また、フレームの形も大きく関わるので、カタログなどを読んで判断するのではなく、実際に乗ってみなければ分からないでしょう。
最近は女性でも乗りやすいものや、最初から女性向けとして造っているモデルを置いているメーカーが増えてきました。
女性用として特化されているものばかりなので、サイズがいまいちピンとこないようなら、女性向けのモデルから選びましょう。
初めての人でも使いやすいように、サブブレーキを取り付けていたり、ハンドルの長さが短くなっているモデルもあります。
どんなに些細なことでも、気になったことや疑問に思ったことは、店員さんに質問してみて下さい。
アンカーの低身長向けロードバイク
ブリヂストンが世界に誇るブランド「アンカー」は、フレームやパーツの色や大きさなど、自分好みに選ぶことが出来るオーダーシステムが特徴です。
背の小さい日本人向けのモデルが多く、その中には145cmという低身長から対応しているものも存在します。
サポートやアフターケアに関しても充実しているので、不安感を抱いている人でも、安心して購入することが出来るでしょう。
今回は、特におすすめのものをご紹介したいと思います。
・RFA5W SPORT
男性用のモデルである「RFA5W」を女性でも扱いやすいように造り直し、乗り心地の良さに力を入れています。
この他に「EX」というモデルもあります。
色は、ブラックを始めとする4種類のレーシングカラーか、33色の中から好きな色を選ぶことが出来ます。
「EX」は、レギュラーカラーの3つしか選択肢がありません。
豊富な色を使いたいのなら「EX」以外にしましょう。
・RL8W EQUIPE
フレームをフルカーボンにすることで、とにかく快適さを重視しています。
ライトブルーを含めた4種類のレーシングカラーと、その他の33色の中から好きな色を組み合わせることができます。
そのため、他の人とは違う、自分だけのロードバイクを生み出すことが出来るのです。
小さい人もOKなメリダのロードバイク
台湾のブランドである「メリダ」は、あらゆるメーカーからフレーム製作の技術やコツを学び取り、自作のモデルに活かしてきました。
性能面を落とすことなく、出来る限りコストパフォーマンスを突き詰めていき、安く販売するように心掛けています。
低身長の人でも、乗りやすいモデルが多いところが特徴です。
その中でも「RIDE3100」は、小柄な人のために開発されたといっても良いモデルです。
エンデュランスと呼ばれる長時間走行をしても、疲れにくいタイプのモデルを製作の手本としています。
短くて小さいフレームに、低めに取り付けられたトップチューブのおかげで乗りやすく、小さな力でもすぐに動力源として、各部品に伝えてくれます。
また素材には、カーボンが使われているので、金属よりも揺れを緩和しやすく、重さもそこまでありません。
フレームのサイズの都合上、ボトルケージはひとつしか付けられませんが、それほど気にすることではないでしょう。
小さめのロードバイクを探している人には、是非おすすめしたいモデルです。
低身長でもOKなWilier Triestinaのロード
低身長でも乗りやすいモデルを販売している外国のメーカーのひとつが「ウィリエール・トリエスティーナ」です。
チーム・コロンビアにバイクを提供しているイタリアのメーカーで、長いので「ウィリエール」と呼ばれています。
十字架を思わせるマークと筆記体のロゴをダウンチューブにプリントしており、色と相まってとても目立ち、それでいて、バランスの取れた仕上がりとなっています。
その中でも「ルナアルミ」は、女性用のモデルとして開発されたもので、全体的に小さく造られています。
最も小さいXXSは、150cm未満の人でも楽に乗れるくらいのコンパクトサイズです。
ベースとなっているのは「モンテグラッパ」というモデルですが、派手な色合いのモンテグラッパとは異なり、ルナは黒を基調とした薄い青と白を使った、爽やかな印象を受ける見た目をしています。
パーツの品質はどれも高く、コストパフォーマンスも優れています。
「ルナカーボン」は、アルミからフルカーボンに変更したモデルで、カラーリングもフレームの形も全て異なります。
特にトップチューブの高さは全然違うため、購入時には必ず試乗をして下さい。
他にもある!小さい人向けのロードバイク
ベルギーに本社のある「リドレー」は、低身長の人や小柄な女性でも、乗りやすいロードバイクを製作してほしいという要望に応えたメーカーです。
日本人にも合う、小さいサイズのオリジナルジオメトリーモデルを編み出しました。
長時間乗っていても疲れが溜まりにくいので、初心者でも安心して乗ることが出来ます。
「トレック」からは、長時間走行による揺れを限界まで抑え込むことに特化させた『SILQUE SL』が存在します。
サドルの下側は独立して動くことで路面からの衝撃を減らしてくれるため、まるで滑らかな絹の上を走っているような、スムーズな走りを行えるでしょう。
ブレーキや変速も簡単に出来るように調整されているので、気軽に走りたい人におすすめです。
「スコット」のスピードスターシリーズの中にも、他のモデルを参考にして開発された女性用のものがあります。
変速機には、シマノの105という高品質のパーツが組み込まれているので、ギアの切り替えをすんなり済ませることが出来ます。
格好良さとスピードを両立させたいのなら、是非こちらを使いましょう。
身長を理由に諦めないで
ロードバイクで一番多く取り扱われているのは、平均身長向けのサイズです。
しかし、今回ご紹介させていただいたように、低身長向けのロードバイクはたくさんあります。
身長が低いことを理由に、ロードバイクに乗ることを諦めないでください。
あなたに合う1台がきっと見つかるはずです。