自転車に乗っていて、なんだか買った当初より乗り心地が悪くなってきたということはありませんか?
もしかしたら、自転車を分解して行うメンテナンスが必要なのかもしれません。
でも、分解するのに何が必要なのか?どこを分解すればいいのか?
初心者の方には、わからないことだらけですよね。
そこで今回は、自転車のどこを分解するのか、その際必要な道具を詳しくご紹介していきます!
自転車のどこを分解するの?主に何が必要?
自転車をメンテナンスするなら、そのままでも構いませんが、分解してからパーツをひとつひとつ丁寧に点検していけば、さらに異常を発見しやすくなります。
ですが、慣れていない間は、そもそも自転車の各部位がどうなっているのか、どのような名前が付いているのか、どの辺りを調べれば良いのか、などという点が分からないことが多いようです。
普段からこまめに点検しておきたい部分は、使っていくと擦り切れていき、汚れも付きやすい「ブレーキ」「タイヤ」「ギア」の周辺となっています。
具体的には、ブレーキとタイヤ関連が「フロント・リアブレーキ」「シフトレバー」「ブレーキケーブル」「ハブ」「タイヤ」、ギア関連が「フロント・リアディレイラー」「スプロケット」「チェーンホイール」「ペダル」「チェーン」を確かめてください。
道具については「レンチ」と「ドライバー」、洗浄に使う「クリーナー」、タイヤの空気を入れ直す「空気入れ」を最低でも用意してください。
後は作業に応じて、最適なものを揃えましょう。
これらを忘れずにメンテナンスしていれば、ひとまず自転車が不調になることはありません。
この他に関しては、工程が複雑だったり、特殊な工具や専門技術が必要となるため、専門店へ持って行き、プロに任せてしまいましょう。
自転車のブレーキを分解するには道具はいらない?
自転車のブレーキの分解には、基本的に道具を使う必要はありません。
しかし、ブレーキの種類や方法次第では、何かしらの工具を用いたほうがスムーズに作業が進んだり、ほぼ必須となる場合もあります。
まず、ブレーキは「Vブレーキ」「カンチブレーキ」「ディスクブレーキ」の3つに分類されています。
使われているパーツの形が異なるため、工具もそれぞれ変わってきます。
多くのブレーキは「Vブレーキ」となっています。
道具を用意するなら、六角レンチやワイヤーカッター、プラスとマイナスのドライバーなどを揃えると良いでしょう。
シフターやブレーキをコントロールするためのケーブルも、メンテナンスをしなければなりません。
自転車によってケーブルの太さが違うこともありますが、一般的に日常生活で使われる自転車は、どれも同じワイヤーなので、それほど気にしなくても大丈夫です。
工具がなくても取り外せますが、新しいものと取り替える際はワイヤーカッターを使います。
通常のニッパーでは、断面がノコギリの刃のように鋭くなってしまうため、怪我やパンクを引き起こす可能性があります。
1,500円ほどで手に入るので、早めに購入しておきましょう。
ハブを分解するには、ハブスパナが必要!
自転車の前後に取り付けられているハブは、タイヤを支えるための軸の役割を果たします。
分解する際には「ハブスパナ」と呼ばれる、やや薄めに作られている専用のスパナを使わなければなりません。
100円ショップやネット通販を利用すれば購入できるので、事前に用意しておけば、いつでもメンテナンスを始められます。
ハブの中には、タイヤを回転させやすくするベアリングが組み込まれているので、点検だけではなく交換も済ませるなら、新しいものを買っておきましょう。
また、グリスの塗り直しも忘れないでください。
タイヤに関しては、スポーツタイプの自転車なら、クイックリリースレバーを使えば取り外せるので、特に工具は必要ありません。
主なメンテナンスの内容は、空気の補充とパンクの有無なので、「空気入れ」と「パンク修理キット」を揃えてください。
なお、空気入れは種類があるので、間違えないように気を付けてください。
複数に対応しているものもあるので、分からないときは、それを選びましょう。
パンク修理キットは必須というわけではありませんが、用意しておくと、いざという時に役立ちます。
スプロケットを分解する際は専用のものを
自転車のパーツのひとつであるディレイラーは、速度を切り替えるために使用されます。
シフトレバーを動かすことでケーブルが引っ張られていき、ディレイラーが作動する仕組みになっています。
フロントとリアの両方に取り付けられており、装着と分解には、プラスドライバーと六角レンチを使います。
交換する場合は、メーカーのサイトやカタログを確認して、種類とサイズに合ったパーツも用意してください。
スプロケットもディレイラーと同様に、変速を担っていますが、こちらは主に後輪側を引き受けています。
スプロケットは使うたびに歯が削れていくため、やがて、ペダルを踏み込んだ瞬間にチェーンが外れてしまいます。
これを「歯飛び」といい、こうなる前にタイミングを見計らって、取り替えなければなりません。
分解には「スプロケット外し」と呼ばれる、専用の工具を使う必要があります。
また、スプロケットはギアの比率や変速段数などが違うので、それぞれに合うものを使ってください。
こちらも、メーカーが開設しているサイトで調べられます。
モンキーレンチは自転車分解に便利な道具
自転車のペダルを回転させるためのメインパーツが、「ギアクランク」です。
中に入っている「ボトムブラケット」というパーツが回ることでチェーンが動き、前へと進む仕組みです。
スプロケットと似ていますが、こちらは前輪のギアの歯数を決めるためのものとなっています。
使用し続けると歯が削れるので、限界が来たらチェーンホイールそのものを取り替えることになります。
そのためには、自転車を分解しなければなりません。
用意するものは「コッタレス抜き」「モンキーレンチ」「ボトムブラケット外し」の3つです。
特にモンキーレンチは、ペダルの取り外しにも使います。
ペダルにも、使用限度というものは存在します。
漕ぎにくくなってきたと感じたら、恐らく使いすぎて擦り切れている可能性があります。
そうなったら取り外してグリスを塗るか、新品のペダルと取り替えてください。
ここで、モンキーレンチの出番となります。
ホームセンターなどへ行けば手に入りますし、その他のパーツのメンテナンスにも使えるので、あらかじめ買っておくことをおすすめします。
自転車旅に出るならチェーンカッターを持参しよう!
自転車のパーツの中で、比較的メンテナンスの頻度が高くなるものは、「チェーン」ではないのでしょうか。
チェーンは使っていくと徐々に弛んできて、錆び付いてきたり、擦り切れてきたりという状態になります。
それにともない、だんだんペダルが漕ぎにくくなっていきます。
そんなときは「チェーンカッター」を使い、古いチェーンを切り離して、新しいものと取り替える必要があります。
チェーンを外すには、この方法しかないため、自転車に乗って遠出をするなら、なるべく持参していきましょう。
スポーツサイクルに使用されるチェーンは、グレードこそ付けられていますが、性能にはそれほど大差がありません。
そのため、どのチェーンを取り付けようと、走行に支障が出ることはないでしょう。
おすすめはシマノ製のものです。
また、チェーンの点検や分解を行うなら、「チェーンクリーナー」で洗浄も済ませてください。
これは、チェーン以外の汚れも落とせるので、ひとつは用意しておくと、とても便利です。
チェーンを効率良く回転させるために「チェーンルブ」も揃えておきましょう。
最低でもこれだけあれば、快適に走るためのメンテナンスは行えます。
自転車はしっかりメンテナンスをして、長く乗ろう!
今回は、自転車を分解してメンテナンスする際に必要なものをご紹介しました。
役に立つ情報はありましたか?
自転車をより長く快適に乗る秘訣は、しっかりとしたメンテナンスにあり!ですね。
専用の道具を購入するのは出費になりますが、自転車自体が壊れてしまったら、もっと大きな出費に繋がります。
面倒かもしれませんが、怠ることなくメンテナンスをしましょう!