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自転車のスプロケットって注油しないといけないの?

      2016/11/25

自転車のスプロケットって注油しないといけないの?

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
チェーンに油をささないといけないというのは、みなさん知ってる人も多いです。ただ、問題は「カセットスプロケット、ギアの方にも油はささないといけないのですか?」ということです。
どうなんでしょうね。その他、油ってどこまでさして良いのか?どこにさすとまずいのか?
今回はそんな話をしていきましょう。

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自転車のスプロケットには注油が必要?①

さて、今回はマニアックな話題です。正直、この手の話題は苦手です。といのも、人によってやり方が違うことがあるので、厳密な正解というのがないからです。
一つの見解として書いていきますので、ご自身のやり方、本で読んだ方法、どこそこの誰それさんが言ったやり方と違うという点があっても御了承下さいませ。

端的に言いますと、カセットスプロケット(後ろのギアの歯の部分)への注油は原則として不要です。カセットスプロケット自体にはチェーンの連結部分のように可動部が無いからです。
ただ、現実にはチェーンへ注油した分の余剰のオイルがスプロケットにも付着します。その程度のオイルで十分だろうというのが私の見解です。私はその方法でメンテナンスしてきて、特別問題を抱えたことはありません。

ただ、クロスバイクなどではカセットスプロケットが錆びるといったことが時々あります。雨ざらしで外に置いておかないといけない場合にはスプロケットにもにもほんの少し注油してあげるのも良いでしょう。

自転車のスプロケットには注油が必要?②

しかし、中にはスプロケットにも注油、コーティングが必要だと考える人もいます。これも間違ってはいません。
ロードバイクより、短距離のトラック競技の人に多いですね。短距離の場合、いかに小さな要素でも勝敗に直接関わることもあります。本当に0.1秒でも速くしたいですからね。そういう中で駆動系のスムーズさというのは少しでも良くしたいと思うでしょう。トラック競技はそういう点でシビアです。
逆にロードバイクの場合、0.1秒でも速くというのも大事ですが、長いレースの途中での機材トラブルを減らすなどの方に重点があります。

コーティングしないかするかで言えば、もちろんコーティングをした方がいくらかは有利なのかもしれません。ただ、ロードバイクでは、その恩恵を感じる人はあまり多くないようで、一般的にはスプロケットの注油、コーティングまでする人は少ないです。

そもそも自転車にとって注油とは?①

そもそも注油とはどこにすれば良いのでしょうか。
そもそもどういう狙いを持って注油するのでしょうか。
これを理解すると自転車のメンテナンスは上手くなります。

<摩耗を防ぐ>
まず、チェーンの場合、関節部分、動く箇所がたくさんありますね。動く場所には油をさします。油をさすことで、動いた際に擦り減ることを出来る限り防ぎます。
これはチェーンに限らず、動く場所、こすれる場所全てに言えます。

<錆止め>
次に、錆び止めを狙っての注油があります。
これは、ハンドル周りのボルトの頭に軽くチェーンオイルを一滴だけ付けてあげると錆びにくいなどですね。クロスバイクのカセットスプロケットに軽く油をさすという場合も、こちらの目的が大きいです。もちろん、チェーンとこすれる際に摩耗するのを防ぐという効果もいくらかあります。

そもそも自転車にとって注油とは?②

<金属同士の固着を防ぐ>
それから、金属同士の固着の防止のために油を使います。詳しいことはよく分かりませんが、金属は自由電子をもっていて、違う種類の金属が隣り合うとくっついちゃうことがあるようですね。
また、ステンレスのネジで多い焼きつき(ネジが外れなくなってしまう)は、摩擦によりステンレスが熱膨張してしまって発生します。
もちろん、他の原因もありますが、とにかく金属同士が隣に直接くっつき合っているのは危険な状態なんですね。

我々の目には見えなくとも、金属と金属の間にうっすらした油の膜が少しでもあるだけで、トラブルを防げる可能性はグッと上がります。

過度な注油は自転車に良くない?①

「油って凄いですね!何でもかんでも油を塗っとけば間違いないんですね?!」
と思いますよね。
これが世に言う『何でもかんでも556現象』です。
機械とかの動きが悪くなったら何でもかんでも556を注油しとけば間違いない!というやつですね。でも、当然ですが解決するとは限りません。
そう、何でもかんでも油をさしとけば良いように思う人も多いのですが、現実問題としてそれじゃ上手くいかないのです。

まず、油には種類があります。
先ほど出てきたKURE-556は使う用途によっては便利ですが、自転車の場合はあまり出番がありません。もちろん、KUREが悪いわけでも、556が駄目というわけでもないです。例えばチェーンにKUREを注油するなら、KUREのチェーン専用のルブリカントが出ているのでそちらを使うべきです。
粘度だったり浸透性だったり。(粘度と言うとべたべたかサラサラかですね。浸透性はネジの間にでもするする染み渡ってくれるかどうかですね。)
油と一口に言ってもいろいろ性格があるんです。

適した油を適した箇所に使いましょう。どの油をどこにどういう用途で使えば良いか分からない場合は、メーカーホームページを開くと、ある程度、使用用途などを解説してくれています。直接問い合わせても良いかもしれません。

どこのメーカーが良いというのに関しては好みの問題です。
自転車の場合、フィニッシュライン、ワコーズ、シマノの純正オイル、グリス辺りが人気でしょうか。

過度な注油は自転車に良くない?②

種類だけじゃなく、量も塗り過ぎは良くないです。チェーンにベタベタに油を塗って、そのまま使っていくと、チェーンが真っ黒になります。余分な油は拭きとってあげないと、どんどん汚れを吸着してしまいます。「オイルが汚れを呼ぶ」とか言いますね。

この「汚れを呼ぶ」というのは重要なポイントです。
仮にチェーンに強力なベタベタのグリスを塗りこんでしまえば、確かになかなか油切れにはならないかもしれませんが、どんどん埃がくっついてしまいます。
また、ベタベタのグリスではチェーンの隙間までは届いてくれません。チェーンの注油に使う場合には浸透性潤滑性という要素が大事です。

逆に、ネジの頭を油膜で覆って錆止めしたいという場合には、浸透性は必要ありません。埃を呼びにくいサラッとしたオイルをほんのすこし付けておけば十分です。

また、サラサラとベタベタだとサラサラの方が早く流れてしまいます。ベタベタの油が必要なところに、サラサラの油をさしてはいけません。ベタベタの上にサラサラをさすと、ベタベタが一緒に溶けて流れだしてしまいます。
チェーンオイルがホイールのハブの中に流れこむと、中のベタベタのグリスが流れ出て駄目になってしまいます。
サラサラベタベタとちょっと紛らわしいですが。
サラサラの油、例えばチェーンオイルをチェーン以外の箇所に使うなどの場合は注意しないといけません。

また、注油の前には綺麗に掃除しておくことをオススメします。
ゴミがついたまま走ると、そのゴミが研磨剤(磨き砂)のようにチェーンなどを削ってしまいます。ゴミたちは油にくっついているので、パーツクリーナーで古くなった油ごとしっかり流して、乾かして、新しい油をさすというのが一番です。

まとめ「注油の原理を理解する」

油についてあれこれお話して来ました。
油のこと何となく分かりましたか?まあ、詳しい油の組成なんかは分かる必要はありませんが、どういうところにはどういう油を使うか、そこで油がどういう働きをしてくれるか。そういう原理を理解できると、自転車の整備は楽になります。
まあ、基本的にはチェーンの洗浄注油とフレーム拭きの二つだけして、あとは定期的にお店に点検に持っていけば問題ないです。

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