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自転車のグリスの使い方って?

      2017/01/26

自転車のグリスの使い方って?

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
自転車を整備、メンテナンスしていく上でグリスや油ってとっても大事です。
「グリス?油?ルブリカント?何が違って、何をどこに使えば良いの?」
そう思っている人は少なくないでしょう。
今回はそんなグリスなどの油についての話をしていきましょう。

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そもそもにどうして自転車にはグリスが必要なの?①

まずそもそもの問題としてどうして自転車にはグリスなどの油が必要なのかを考えていきましょう。
整備や修理をする上で大事なことは原理です。やり方を丸覚えするだけでは効果は薄いですし、イレギュラーな修理に対応できません。
「油、グリスにはどういう効果があるからどういう場所に使うと良い」
というのが分かると、あれこれ便利なことが多いです。

油の役割で誰でもイメージしやすいのが、摩擦を減らすということです。つるつる滑らすということですね。
チェーンに使うルブリカント、ホイールのハブやBB、ヘッドの中などにあるベアリングにもグリスがたっぷり塗られていますね。駆動部分の摩擦を減らして部品の消耗を防ぐわけです。

そして、防サビの効果というのもイメージしやすいでしょう。
油の膜を張ることで金属が空気と接触するのを防いでくれます。
とにかく金属は裸のままでいるのが苦手なのです。

そもそもにどうして自転車にはグリスが必要なの?②

金属は裸で空気や水と接触すれば錆びるように、裸で別の種類の金属と接していると焼き付きや固着が起きます。ですから、油の膜でガードしてやるわけです。
金属というのはなかなか繊細なのです。

サビにせよ、焼き付きなどの固着にせよ。どちらも酸化還元反応などの化学反応です。金属は自由電子というのを持っていて、この自由電子が他の物質へと移動してしまいイオン化がうんたらこうたら、気付くと別の物質に変わってしまっているわけです。
鉄に発生するサビの場合は主に水H2Oと鉄Feがアレコレ反応して酸化鉄FeOになるそうです。
金属同士の固着、焼き付きなども詳しい化学式などは知りませんが、そういう化学反応が起きるようです。
焼き付きというと、発熱して溶けてくっつくようなイメージですが、サビなんかに似たような化学反応なんかの方が近い場合もあります。

そもそもにどうして自転車にはグリスが必要なの?③

もちろん、発熱して焼き付きが起きる場合もあります。有名なものだとステンレスのボルトを締める時に発生することが多いですね。
ステンレスは熱膨張率が高く、なおかつ熱伝導率が低い素材です。
ボルトを締め付けて行くと、ボルトとネジ山の間で摩擦が発生します。
熱伝導率が高い物質の場合、別のところに熱が逃げて放熱してくれますが、熱伝導率が低い物質の場合、摩擦面から熱が逃げにくく、すこぶる高温になります。
さらに熱膨張率が高いので、ネジ山の中で膨らんで二度と陽の目を見ることのない悲しい事態に至るというわけです。

ネジには必ずグリスを塗るというのは、
・摩擦を減らして発熱、摩耗を防ぐこと。
・金属が裸で他のものに触れ合わないように油の膜を着させてあげること。
この2つの理由です。
基本的には他の部品でも同じことが言えます。

自転車のグリスの種類と使い方①

そうは言いましても、自転車に使う油やグリスにもいろいろな種類があります。
チェーンに使う油は、チェーンオイルと呼んだり、チェーンルーブ、ルブリカントなどと呼びます。グリスとはあまり呼びません。
何が何だかよく分かりませんね。

自転車では、ルブリカント、オイルと呼ぶ場合には浸透性が求められる物が多いです。
チェーンの場合、油を塗りたいのは関節部分の内側です。
粘度の低いハンドクリームのようなグリスを塗っても、内側には届きません。ルブリカント、オイルのように液体、さらさら(もしくはビチョビチョ?)とした内側にしみこんでくれるものが嬉しいですよね。

逆にホイールのハブ(軸)の内側に塗るグリス等の場合、しょっちゅう気軽に分解して塗るというわけにはいきません。一度、グリスを塗ったらある程度の期間はキープしてくれないと困ります。
そうなると簡単には流れてしまわないハンドクリームのようなベタベタっとしたものが嬉しいです。

自転車のグリスの種類と使い方②

シマノのホイールなどにはシマノの緑色のグリス、通称デュラグリスが入っています。デュラグリスは非常に粘度が高くベタベタなグリスです、納豆のように糸を引くほどです。一部の人はシマノの納豆グリスなんて呼んだりするほどです。

ホイールハブのベアリングに使う場合、グリスの粘度が高い方がメンテナンス頻度を下げることが出来ます。
しかし、あまりに粘度が高いと回転性能にとってはマイナスだとも言われます。
ですから、一部の人はシマノのグリスを洗い流して、別のグリスに入れ替えるという人もいます。
しかし、世界一の自転車メーカーであるシマノが様々なことを考慮した結果、意図的に粘度の高いグリスを使っているわけです。
個人的には、メーカーの純正のまま使うのがオススメです。
もちろん、自分で責任を持って使う分には自由です。

具体的にいつ?どこ?グリスの使い方①

グリス、オイルを使う意味、目的、違いについては何となく分かって頂けたでしょうか。
それでは、具体的に日々のメンテナンスではどういうところにグリスを使えば良いのかみて行きましょう。

<チェーン>
まずはチェーンですね。
チェーンはすでに話に出て来ましたが、浸透性のあるルブリカントを使います。
ルブリカントの中にも、粘性によって違いがあります。
チェーン用のルブリカントは浸透性を高めるために何かしらの溶剤に油を溶かして液体状にしているというイメージです。液体状なので内側まで入り込んでくれて、溶剤が乾いて油が内側に残るという仕組みです。
さらさらっとしたもの、乾きやすいタイプのもの、メーカーによって表記は違いますがドライタイプなどと呼ばれるものです。汚れが付きにくく、回転性能を高めてくれるものが多いです。
ベチャっとしたウェットタイプは、奥までしっかり潤滑しやすいです。
ドライよりもさらさらなワックスタイプなどもありますね。

ルブリカントはベチャベチャといっぱい付けている方が、摩擦抵抗を減らしてくれるようなイメージがありますが、実際には過剰なオイル、グリスはそれ自身が回転抵抗となるため、ペダリングが重くなるというのが一般的です。
メーカーによっても違うので一概には言えませんが、回転抵抗を減らしてくれるタイプのものは継続期間が短くなりやすい傾向にあり、頻繁に注油する必要があります。

具体的にいつ?どこ?グリスの使い方②

<ネジ>
固着を防止するためネジには必ずグリスを塗布します。
メス側、ネジを入れる方の材質によっては通常のグリスじゃなく、専用のクリームなどを使う場合もあります。
チタンのフレームのBBなどですね。ただし、チタンフレームでもボトルホルダー部分は通常のグリスで良い場合もあります。
特殊なフレームの場合は必ず購入した店のメカニックさんに確認して下さい。

<ネジの頭>
ネジの頭の部分に錆止めのために少量、チェーンオイルなどを塗る人もいます。ほんの少量で良いので付けておくだけで、錆止めの効果はあります。摩擦などは特にないので、どんな油でも特に問題はないでしょう。皮膜さえ出来れば良いので、ごく少量で十分です。

<ワイヤー?>
ブレーキやシフトなどのワイヤーの動きを滑らかにするためにグリスを使う人も中にはいますが、個人のこだわりの範囲ですので、必須というわけではありません。
ワイヤーにグリスを塗ると埃を呼ぶというデメリットもあります。

<ベアリング周辺>
ベアリングのグリスアップに関しては、ショップでする場合が多いでしょう。ご自身でする人はそれぞれにこだわりもあるでしょうから、好きなグリスを使えば良いでしょう。

まとめ『日々のメンテナンスにはグリスよりルブリカント?』

ざっくりですが自転車のグリスのお話でした。
日々のメンテナンスで使う油と言えば、やはりチェーンオイルですね。
ベアリングのグリスアップなどは少々専門的です。ただ、ネジの付け外しくらいはほとんどの人がすると思いますので、やはりグリスも一つは持っておくと良いでしょう。特別、こだわりが無ければシマノのデュラグリスが手に入りやすいですし、とりあえず間違いないでしょう。

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