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自転車は車道を走るもの?事故の危険性は?

      2016/11/25

自転車は車道を走るもの?事故の危険性は?

2015年の6月に道路交通法が改正されてから自転車による交通違反の取り締まりは厳しいものとなりました。その違反項目に関して多くの意見をネットなどでも見かけるようになりましたが、いまいち徹底されていないようにも感じます。そのひとつとして挙げられるのが「自転車の走行は車道?歩道はダメなの?」ってところです。今回はここに焦点を当ててお話ししていきたいと思います。

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自転車の走行は車道?歩道?その歴史

実はもともとは、自転車は車道を走るのが当たり前でした。昭和40年代には車が急激に普及し、車と自転車の事故が増加したことから、自転車の歩道での走行が認められるようになったのです。これは暫定的な措置でしたが、結果的に自転車の歩道での通行が定着してしまいました。その結果、今度は歩行者と自転車との接触事故が増加してしまったのです。死亡事故や高度な障害が残る事故も起きてしまい、多額な損害賠償が発生する事案も少なくありません。そこで自転車の走行は車道が原則、としっかり決められたわけです。例外的に歩道を走行できるケースもあります。それは、
・「自転車通行可」の道路標識または「普通自転車通行指定部分」の道路標示がある歩道を通るとき
・運転者が13歳未満もしくは70歳以上、または身体に障害を負っている場合
・安全のためやむを得ない場合
以上の場合は例外的に歩道での走行が認められるのです。「安全のためやむを得ない場合」というのがいささか広義的で気になるところですが、自転車道路交通法研究会のHPによりますと、
・路上駐車車両が多く、かつ右側に避けるのが困難な場合。
・自動車の交通量が著しく多く、かつ車道が狭い場合。
・煽り運転、幅寄せなどの危険運転や、理由もなくクラクションを鳴らすなど、自動車を用いた暴行行為を行う者がいる場合。
とのことです。
客観性も必要であるとの注釈もあります。原則、自転車の走行は「車道である」ということなのです。

自転車の歩道での事故

道路交通法が改正されたのはもちろんそれなりのデータに基づいているわけで、昭和40年代に自転車が歩道での走行を認められるようになってから、歩道での事故が多発したのです。この危険度というのは、歩行者だけでなく、自転車に乗る側からしても非常に高く、それというのも、歩道を通行する自転車が車から認知されにくいためなのです。事故の発生場所は「交差点」が断然多いのですが、実際、歩道を通行している自転車に気づかず、飛び出して来た自転車と交差点で接触する例が多く報告されているようです。つい歩道の方が安全そうに思うかもしれませんが、車から認知されやすい車道を走行しましょう。
ちなみにリサーチバンクによる自転車に関する調査によりますと、交通ルールの認知において「原則として車道の左側通行をしなければならない」は8割超えの周知率だそうです。歩道に関わるところですと、「歩道を通行する際には車道寄りを徐行」が47.8%、「歩道でのベル使用は禁止」は37.3%の周知率で少し低いですね。
歩道における事故を考えた時、このルールの周知率というのは非常に大切です。例えば「ベルを鳴らす」時は概ね「自転車が通るからどいてください」の意味が大きいでしょう。歩道は歩行者が優先なのです。また歩道を走行している自転車で「車道寄りに徐行」を注意して守っている人はなかなか見かけません。こういった歩行者と自転車に乗る人の認識の違いからうまれる事故も多くあります。それぞれの立場で思いやることも大切ですが、ルールをしっかり把握しておくことは何より優先されるべきことです。

自転車の車道での事故

原則通り、自転車が車道を走行する。その場合に注意しなければいけないことは「左側通行」ということです。改正前は路側帯など右側走行も許可されていたため、どうも馴染めずいまだに大丈夫だと思っている方がいるようです。自転車事故のおよそ半分を占める出会い頭衝突の原因のひとつです。ちなみに自転車事故の割合は事故全体の2割で、これは先進国では非常に最悪なレベルなのだそうです。
さて、車道での事故の話です。例えば駐車場を出入りする車、車が来る方向には注意を払いますが、逆走(右側通行)してくる自転車には注意が向きにくいので、衝突の危険性が高まってしまいます。そんな自動車との事故、自転車が逆走していて衝突事故が起こった場合を考えてみます。自転車は道路交通法上で車両の一種と位置づけられています。歩道と車道の区別があるところでは、“車道通行が原則”になっているわけです。したがって、車道の左端に沿って通行しなければなりません。車道の右側通行をした場合は、法律違反なのです。もしその状況で、車と衝突事故が起こった場合、自転車を運転している側にも過失が出てきます。車と自転車で事故が起こった場合、自転車のほうが弱者にはなりますが、自転車が逆走(ルール違反)をしているので、自転車にも過失が出て責任を負わなければならないのです。

子供の自転車事故

自転車は今のころ免許制もなく(地域による)ハードルの低い交通手段です。事故を考えた時、やはり気になるのは子供の自転車事故です。被害者になるだけでなく、加害者になることも心配です。公道を運転し始める頃にはたくさんの注意を払わなければいけませんが、大人よりも視野が狭いためその危険性は高まります。まず被害者にならないために、ヘルメットやプロテクターの装着は必須です。そして最初は一緒に出掛けたり、子供の目線で自転車のリスクについて把握し、根気よく教えていくことが大切です。
最近の自転車事故では子供が年配者に被害を負わせてしまうケースが発生しています。一般的には14歳未満の子供は責任能力が存在しない状態とみなされ、家族の監督責任となります。
平成26年中の交通事故の発生状況で、自転車事故のうち約17%が15歳以下の事故で、未成年の自転車事故の割合は約31%とのことです。
被害者にも加害者にもなりうることをきちんと把握し、子供の目線でちゃんとルールを教えること、そしていざという時のために保険への加入も考えておきましょう。子供にとっては楽しい乗り物である自転車です。乗るな、とはなかなか言えません。しかし社会の状況も考えながら、近所の道路環境がどのようなものか、どこまでだったら出かけていいと話すか、複雑な交通ルールをきちんとわかりやすく説明することは保護者として大事な責任なのです。そして万が一を考えることも大切です。子供が自転車に乗るようになったら保険の加入を検討しましょう。

まとめ、自転車は車道走行、事故について考える

「今までは大丈夫だったのに」「不便になった」「細かくてよくわからない」という声もたびたび聞かれる道路交通法ですが、よく調べてみるとそんなに複雑なことでもありません。また、事故などの原因や社会の現状も踏まえてできた交通ルールです。まずはしっかりと覚えて、ルールを遵守することを心がけましょう。またルールに付随して、思いやりの気持ちやマナーを徹底することも非常に大切です。道交法の改正で違反項目に挙げられているいくつかはただのマナーの話です。社会に出る際には自分自身の立ち位置もしっかり見極めて他人に迷惑をかける行動は慎みたいものです。
そして、ルールを遵守することももちろんですが、一日も早く交通環境がしっかり整えられることも期待したいですね。

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