自転車の後ろに荷物を乗せる良い方法はある?

自転車に荷物を乗せるとなると、一般的には前カゴのイメージですよね。

しかし、カゴのついていないロードバイクやクロスバイクに乗る人や、保育園や幼稚園に自転車送迎をするママさんにとって、後ろに荷物を積む場合は少なくないようです。

今回は、自転車の後ろに荷物を積むメリットやデメリットだけでなく、後ろに荷物を積む場合の商品もご紹介します。

自転車の荷物は、前?後ろ?

皆さんはツーリングをするとき、荷物を前と後ろのどちらに載せますか?
私は断然リヤ(後ろ)よりフロント(前)派です。

理由としては「なんとなくかっこよく見える」からです。
主観ですが、大きな荷物を自転車のフロントに積んでいると、いかにも「ツーリングをたしなむ人」に見えると思うんです。

長期ツーリングをしたことのない初心者だった私には、そんな人たちがすごくかっこよく見えたため、フロントに荷物を積んでいます。

また、かつて使っていたサイドバック用のキャリアは、日東のキャンピーみたいに丸ごとのキャリアでありませんでした。
フロントキャリアの一部に固定して、カンチブレーキ台座とフォークエンドの上のダボで固定する枠だったので、リヤキャリアより安く買えたというのも理由の1つです。

そんなちょっとした理由ですが、フロントに荷物を載せるようになってからは、ずっとフロントに荷物を積んでツーリングをしています。

自転車の荷物は後ろより前が良いのか

フロントサイドに荷物を積むメリットとしては、以下の2点です。

①荷物が視界に入るため、安心感がある。
②走行時に安定感がある。

②について、「前に荷物を載せるとハンドルが重くなるのでは?」と疑問に感じた方もいると思います。

たしかに、フロントに荷物を載せた状態でハンドルを曲げると重く感じます。
しかし、自転車は、自動車のようにタイヤの角度で曲がろうとするものではないです。

自転車のハンドルは、あくまでバランスをとるために動かすものであり、ハンドルが重いと感じるほど、大きく動かすことはあまりないのです。

最初はハンドルが重いと感じても、しばらく乗り続ければ、すぐに慣れてしまいます。
実際、私はフロントに荷物を載せて、舗装路はもちろん未舗装路でも、難なく乗ることが出来ました。

また、フロントサイドだと、下り坂を降りる時にも安定感があります。
後ろに荷物を載せたとき、慣性で外側に振られるような感覚があって、少し怖く感じました。

前に載せた場合は、下り坂でもあまりスピードが出ないうえ、サイドバックで重心が安定し、とても走り心地が良く感じました。

以上の理由から、私はフロントサイドが好みです。
ただ後ろに載せることにもメリットがあります。

後ろに荷物を積む場合もメリットは有る

後ろに荷物を積む場合のメリットは、以下の2点です。

①キャンピー自体の取り付けが、フロントよりも楽
②リヤキャリアはトップ部の荷台が使える

①について、私が用意したキャリアは、前後とも日東キャンピーでした。
フロントの取り外しには、ドロヨケも一緒に外す必要があるため、リヤのキャリアのほうが取り外しが簡単です。

②は特に大きなメリットです。
フロントと違って後ろに荷物を載せる場合、リヤのトップ部を荷台として使うことが出来るため、フロントのトップよりも大きい荷物を載せることが出来るのです。

ただ、後ろに荷物を載せる際のデメリットもいくつかあります。

リヤサイドバッグは自転車を漕ぐときの邪魔にならないよう、後輪中心部より後ろに取り付けられています。
そのため、どうしてもリヤ2サイドでの走行は、後ろの荷物が振られてしまいます。

また、左右の荷物の重さが異なる場合、前よりも後ろに積んだ時のほうが、ハンドルのブレが大きくなります。
さらに後ろに大きな荷物を積んだ場合、フレームヘッドにより負荷がかかってしまいます。

最悪の場合、フレームヘッドが折れてしまう危険性もあります。
そうした理由から、自転車に荷物を積むなら、やはり前に積んだ方が安心はできます。

販売されている後ろの荷物カゴについて

自転車を生活の移動手段としている家庭では、自転車の前のシートに小さい子どもを乗せ、荷物は後ろに乗せる方が多いと思います。
その際に必要なのが、荷物かごです。

荷物かごを選ぶときに重要な点は、「耐久性」と「使い回し」の2点です。
ここではその2つの観点から、パナソニックとブリヂストンそれぞれの純正品と、OGK社のかごを比較していきます。

まずは「耐久性」です。

パナソニックやブリヂストンの純正品は、スチールの表面を塗装しているため、使ううちに塗装が剥がれ、中の金属が錆びることがあります。
一方、OGK製は樹脂素材なので錆びることなく、外観をキレイに保つことができます。

次に「使い回し」です。
子どもが成長したとき、後ろに付けていた荷物かごを前に移動し、荷物入れとして使い回せると大変便利です。

パナソニックやブリヂストンの自転車は、かごの使い回しが可能です。
ただ、前後兼用の荷物かごは純正品のみですので、注意しましょう。

一方、OGK製は使い回しができず、前かごを別に買う必要があります。

以上のような特徴があります。

OGK製は、かごという変形しやすい部分がキレイに保てるので、長く使いたい方におすすめです。
純正の安心感が好きな方、かごの使い回しをしたい方は、パナソニックやブリヂストンの純正品がおすすめです。

パニアバッグで自転車の後輪に荷物をかけよう!

皆さんは「パニアバッグ」をご存知でしょうか。
パニアバッグとは、サイドバッグのことで、後輪の両脇に取り付けて、大容量の荷物を入れられるバッグのことです。

パニアバッグには、以下の4点のメリットがあります。

①抜群の安定感

パニアバッグの場合は、重い荷物を入れても安定しますし、取り付けるパニアバッグによって、大きな荷物を入れることもできます。
ただ、片方だけ重くなるとバランスを崩すため、注意しましょう。

②スポーツ自転車にも取り付けOK

パニアバッグは、後輪にキャリアを搭載できる自転車に装着可能です。
そのため、クロスバイクのようなスポーツ自転車にも取り付けでき、さらに大きな荷物を運ぶこともできます。
ただし、軽い自転車は横風に煽られやすくなるため、風の強い日は取り外し、ショルダーバッグなどに変更しましょう。

③ファッションアイテムになる

パニアバッグは、自転車をおしゃれにするアイテムとしても大活躍します。
例えば、クラシックなクロモリフレームの自転車に革製のパニアバッグを付ければ、よりビンテージ感を出すことができます。

④ロングスカートの巻き込み防止の効果あり

ロングスカートの裾が、後輪のタイヤに触れて汚れたり、タイヤに巻き込まれたりすることを防ぐことができます。
そのため、後ろにドレスガードが取り付けなくても、キャリアとパニアバッグを取り付ければ、スカートを守ることができます。

ママさん必見!自転車通園での荷物問題を解決!

自転車で子どもを送り迎えするとき、荷物はどこに置くか悩んでいる方は多いと思います。
そんな「荷物問題」を解決する荷物の置き方を3つご紹介します。

1つ目は「リュックを使う」ことです。

リュックなら、荷物が落ちる心配はありません。
また、防水タイプなら雨の日も安心で、大きめのリュックなら、2人分の子どもの荷物も入れることが出来ます。

ただ、リュックを背負うと、後ろの子どもが窮屈になる可能性があります。
かわいいリュックを買うなどして、子どもが嫌がらない工夫をしましょう。

2つ目は「子どもに荷物を持たせる」ことです。

子どもが嫌がる可能性もありますが、これが1番バランス面では安心です。
ちゃんと持ってほしいことをきちんと説明し、荷物を持ってもらいましょう。

3つ目は「S字フックを使う」ことです。

インテリアでも人気のS字フックですが、自転車の荷物掛けとしても使えます。
ただ、重い荷物をひっかけると曲がってしまうことがあります。
曲がるのを防ぐために、太めの耐久性のあるフックを選びましょう。

特におすすめなのは、ベビーカー用のS字フックです。
ハンドルに着ける部分がしっかりしていて耐久性があり、なおかつデザインがおしゃれでおすすめです。

ハンドルだけではなく、後ろに荷物をかけることができます。
この場合には、S字フックよりも輪っかタイプのフックの方が、荷物が落ちる心配が減るためおすすめです。

最優先は子供の安全

幼稚園や保育園への自転車送迎は、荷物が多いですよね。
帰りにスーパーに寄って、更に荷物が増えることも。

たくさんの荷物を運びたいという気持ちはわかりますが、重い荷物やアンバランスな状態での走行は事故に繋がってしまいます。

子供の安全を最優先に考えて、走行するようにしてください。