ロードバイクの整備やブレーキ調整について教えて!

ロードバイクをお持ちの方、ご自分で整備はされていますか?
頻繁に乗っていて、ご自分で定期的に整備されている方は多くいらっしゃると思います。

一方で、買ったばかりだったり、たまにしか乗らなかったりして整備をしていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんなロードバイクの整備やブレーキの調整についてご紹介します。

ロードバイクの整備をしよう

ロードバイクは、購入後に整備をせずに乗り続けると、速度が出にくい・駆動部から変な音がする・なんとなく走りづらい等の小さな異常が発生します。

また、ロードバイクが汚れていると、その汚れが不具合の原因につながることがあります。
整備には、修理・交換のほかに、洗車などのメンテナンスの意味も含まれています。

フレーム全体、チェーンやスプロケット、リムのブレーキ接触面などの汚れをチェックしましょう。
ホコリなどのゴミは、走っていれば、天候に関係なく付着します。

雨の日は走ってないから汚れていないだろう。という過信はしないようにしましょう。

メンテナンスは、使用直後に洗浄できれば一番良いですが、時間も限られています。
軽い掃除でも、毎回習慣的に実行すれば、多くの不具合が発生するのを避けられるはずです。

新品にちかい状態の性能を維持させるには、日ごろからのメンテナンスが重要です。
専門工具が必要になる修理より、簡単に用意できる道具を使って、簡単に効果が得られるメンテナンスを行ないましょう。

ロードバイク初心者でもできる整備

ロードバイクの整備は、道具さえあれば初心者でも簡単にできます。

《タイヤに空気を注入》

タイヤのバルブは、ママチャリとロードバイクで異なります。
そのバルブに合った空気入れを用意しましょう。

また、適正空気圧があるので、タイヤ側面に書いてある数字を参考に空気を入れましょう。

《洗車》

フレーム・チェーン・ブレーキ接触部分などの汚れを拭きとる作業は日常的に行いましょう。
これらの作業は、それほど難易度は高くありません。

注意が必要なのは、雨天時に走行した後始末で、車体に残った水は面倒でも直ぐに拭き取ることが大事です。
放置していると、フレームや駆動部が錆びて大変な事になります。

《注油》

自転車専用オイルをチェーンなどの駆動部分に必要量だけ注油します。
注油することで磨耗を軽減できるので、パーツの寿命が伸びます。

《タイヤ交換と修理作業》

磨耗からタイヤを交換する機会や、パンクしてチューブ交換する可能性もあります。

パンク修理以外にも、タイヤの着脱、チューブ交換も合わせて習得していれば、ロングライドで不意にパンクにも対処できます。

タイヤ交換が出来れば、一人で旅に出るのも楽になります。
この作業は、時間と手間がかかる場合もあるので、自転車店に頼むのも1つの手段です。

ブレーキの整備も自分でできる?

ブレーキの点検・整備作業は実に単純です。

ブレーキワイヤーの緩みは、締め直して解決できる場合がほとんどです。
ブレーキシューの消耗交換も、携帯工具の六角レンチで可能です。

両方とも、初心者でも出来る作業です。

自転車工具セットに六角レンチとドライバーが入っていれば、最低限のメンテナンスは可能です。

レバーやブレーキの交換作業は簡単とは言えません。
ワイヤー交換もメンテナンスで必要な工程となり得ますが、一定水準以上の知識と経験が求められます。

初心者で行うのが困難な作業は、自転車屋さんに頼るほうが安心できます。
初心者でも簡単に出来るのは、ブレーキの調整と、ブレーキシューの交換です。

難易度が高いのは、レバーやブレーキ、ワイヤーの交換です。
交換する整備技術がなくても、異常を感知することは、初心者であっても出来るはずです。

バイクの異常を感知することが、不測の事態を避けるにつながります。

ロードバイクのブレーキの調整方法

ブレーキ調整における3つの整備ポイント

①パーツ固定の確認する

最初にチェックするのは、ブレーキ部品が固定されているかです。
フレームに取り付けられたネジが緩んでいないかを確認します。

制動のたび負荷が加わるため、度重なるブレーキで緩んでしまいます。
レンチを差し込むことで確認し、緩みがないよう締めておきましょう。

バイクの異常を感知したら直ちに対処するために、携帯工具は常備しましょう。

②ブレーキワイヤーを調整する

次にブレーキレバーの遊びが適切かを調べます。
ブレーキワイヤーが伸びて緩むと、結果としてブレーキレバーの遊びが大きくなりすぎます。

使い続けるうちにブレーキレバーは伸び、やがて操作に支障をきたすので、特に注意して調べましょう。

ブレーキレバーの遊びを調整する方法は、ブレーキに付いてるアジャスターを手で回すだけです。
これだけで、ブレーキワイヤーの緩みを簡単に修正できるので、覚えておきましょう。

③ブレーキアーチを調整する

最後にブレーキアーチ部分、ブレーキパッドとリムの接触部分を確認です。

路面からの振動がブレーキアーチに加わることで、ブレーキパッドとリムの間隔が左右で差がでてくることがあります。

この状態は、ブレーキアーチにある穴とレンチで修正することができます。
右回転で右側ブレーキパッドが開き、逆に左回転で左側が開きます。

微調整で左右対称になるように調整します。

ブレーキシューの定期的な交換も忘れずに

半年に1回は、ブレーキシューの交換が必要です。
ブレーキシューは磨耗する部品ですが、制動には絶対必要となります。
溝が消えてからでは遅いので、身の安全のためにも、半年ごとに定期交換するのが良いでしょう。

悪天候時の走行やコースによって、急激に摩耗するので、少し溝が残っている程度では安心できません。

カートリッジ式キャリパーブレーキなら、交換作業は簡単に出来ます。

ブレーキレバーでアーチが作動、ブレーキシューでリムを挟み、制動をかけるのがブレーキの仕組みです。
繰り返しの制動で摩耗したプレーキシューは、ドライバーで簡単に交換できます。

ロードバイクのブレーキシューは、適切な角度と隙間で正しく整備することが重要です。

シマノ・105以上のグレードのブレーキは、カートリッジ式を採用しています。
これはブレーキシューと、それを固定するカートリッジで構成されます。

工具を用いてカートリッジを外さずに、ブレーキシューを交換することも可能です。
105以下のグレードは、カートリッジ式ではなく、一体化されているので、調整や交換が不便に感じられます。

この部分のバージョンアップは、簡単にできます。

初期状態が105やSORAでも、アルテグラに交換すれば、ブレーキシューの差し替えで済みます。

上位グレードほど、制動性は向上しているので、交換する機会には、性能の高いパーツを選択することをおすすめします。

難しい整備は自転車屋さんに頼もう

難しい自転車の整備は、自転車屋さんに整備依頼をすることも出来ます。

とくに、ホイールの振れ取りやハンドル交換などの、整備をしっかりとしておきたいところはお願いしましょう。

ブレーキ交換も、初めて行なうのであれば、自転車屋さんに一度お願いしましょう。
初めてやることは、意外と時間がかかったり上手くいかないことが多いです。

1時間くらい挑戦して、上手くいかないようだったら、素直に自転車屋さんに持っていくほうが良いです。

スピードの出るロードバイクでは、調整がとても重要になってきます。
スピードが出ているとき、ペダルの具合が悪くなった・ブレーキの効きが悪いなどの状況にならないようにしましょう。

自分で出来ることの線引きをきちんと行い、任せるべきところは任せましょう。

ロードバイクの整備技術は、少しずつ上げていけば大丈夫です。

工賃はかかるが、お店に頼めば安心

自転車の様々な整備についてご紹介させていただきました。

自分でどこまで整備できるかは、人それぞれです。
空気入れだけで手いっぱいという方もいれば、ロードバイクを分解し全体洗浄まで自分でできる方もいらっしゃるかと思います。

どんな方であれ、自分で難しいと感じた整備は自転車屋さんに頼みましょう。
自転車屋さんに頼めば、手早く確実に整備をしてくれるでしょう。