ロードバイクのチェーン交換しようかな。
でも交換するには早すぎる?
交換時期の目安について、はっきりと把握していない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、チェーンの伸びによる影響や、交換目安、交換方法などをご紹介します!
ロードバイクのチェーンが伸びるって何?影響はある?
ロードバイクなどのトラブルのひとつに「チェーンの伸び」というものがありますが、具体的にはどのような状態を指すのでしょうか。
基本的に、チェーンは硬い金属で作られているため、多少の衝撃ではびくともしません。
では、なぜ伸びてしまうのかというと、チェーンを繋いでいる部分の周辺が、徐々に削り取られていくからなのです。
伸びたチェーンには隙間が空いてしまい、耐久性も落ちてしまいます。
本来の性能を発揮させるには、こまめにメンテナンスを行い、交換時期が来たら新しいものと取り替えなければなりません。
チェーンが伸びると、変速も上手くできなくなります。
スポーツ自転車の変速機は「外装変速」というタイプが多いのですが、これはサイドに取り付けられているギアへとチェーンを移動させやすくするために、わざとフレームやホイールから外れさせた造りになっています。
速度を切り替えるとチェーンは強く押し込まれることになるのですが、もしも伸びていれば、この瞬間に掛かる負荷が通常よりも増すので、反応が鈍くなる可能性があります。
対策としては新調することが最も確実なので、早めに新品のチェーンを購入しましょう。
伸びたロードバイクのチェーンはどのようになるの?
ロードバイクのチェーンは一定の距離を走ると交換時期を迎えますが、劣化や破損などメンテナンスでは改善されないトラブルが発生したときも、新しいものと交換しなければなりません。
特に多いのは「伸び」です。
古いチェーンと新品のチェーンを横方向に思い切り引っ張ってみると、手応えの違いがはっきりと分かります。
伸びたチェーンは硬さが失われているため、変速をしてもスムーズに動くことができません。
チェーンは100個を超える数のプレートがリンクと呼ばれる部分によって繋がれており、ペダリングを行うと30~40個ほどのリンクへと、ペダルを踏み込んだ瞬間に発生したエネルギーが伝わります。
リンクの遊びが大きいほど、消費する時間と体力は増えていきます。
これを放置していると、徐々にチェーンとギアが噛み合わなくなっていき、擦り切れるペースが早まります。
特に、もともと擦り切れやすい造りをしているカセットスプロケットは、寿命を大幅に縮めることになるでしょう。
すると歯の上をチェーンが滑っていったり、ギアにチェーンが絡み付いてしまい、フレームに挟まってしまう可能性があります。
早期発見と速やかな対処が重要なので、普段からメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
ロードバイクのチェーンの交換時期は?
ロードバイクに慣れていない頃は、チェーンの交換時期が判断できず、戸惑ってしまうことも多いかと思われます。
目安としては5,000kmほど走ったら取り替えるようにしましょう。
場合によっては、3,000~4,000kmくらいが良いとも言われています。
ただし、これはあくまでも目安であり、普段の使い方やどんな道を通ったのかによって、劣化するペースなどは変わってきます。
例えば、ヒルクライムなどに挑戦したり、日常生活でも坂道を走り抜けることが多ければ、平地よりも多く負荷が掛かるので、予想以上に早く交換することになるかもしれません。
また平地が中心でも、スピードを上げて漕いでいれば、やはり、そのぶんチェーンに加わるエネルギーは強くなります。
「チェーンチェッカー」という工具があれば、どれくらい伸びたのかを調べられるので、はっきりとしたタイミングを知りたいという人は購入してください。
変速段数が10速なら0.75%、それ以上は0.5%という結果が見られたら、新しいものと取り替えましょう。
チェーンの交換時期がきたら、交換してみよう!準備するものは?
ロードバイクのチェーンは道具さえあれば、素人でも取り替えることができるので、交換時期の見極めが付いたらさっそくチャレンジしてみましょう。
用意するものは「新しいチェーン」「チェーンカッター」「軍手」「ウエス(いらない布切れ)」「敷き物(ビニールシートなど汚れても構わないもの)」の5つになります。
作業に取り掛かる前に、準備としてやっておかなければならないことがあります。
それが「チェーンの洗浄」です。
お店で販売されているチェーンには、錆止めとして粘り気の強いオイルがあらかじめ塗り付けられており、性能としては問題ないものの、ゴミが付着しやすいという難点を抱えています。
これでは走ったあとの掃除にも手間が掛かるため、洗浄液を使って洗い落としてしまいましょう。
方法は簡単です。
チェーンの入っている袋にパーツクリーナーやディグリーザーを流し込み、そのままチェーン全体に馴染ませて、袋の上から揉み洗いを行いましょう。
そして5分ほど置いておき、時間が経ったらチェーンを取り出して、綺麗な雑巾やいらない布切れなどで拭き上げれば、オイルを取り除けます。
チェーンの交換時期がきたら、交換してみよう!交換方法①
ロードバイクのチェーンの交換時期が来たら、すぐに新しいものと取り替えてください。
それほど難しい作業ではありません。
まずは新品のチェーンに塗り付けられているオイルを洗い流し、メンテナンス専用の台にロードバイクを取り付けて、汚れないようにビニールシートなどを敷いたら準備完了となります。
最初にチェーンカッターをリンクピンの窪みに当てて、ハンドルを回転させます。
フレームの汚れを防ぐため、前側のギアに適当な布切れを挟むのを忘れないでください。
続いて、ピンを押し出して、チェーンを切ります。
このピンはもう使えないので処分してください。
なお、チェーンを外す際は勢いが付いているので、汚れが飛び散ったり、手を怪我する可能性があります。
くれぐれも注意しながら、ゆっくりと外しましょう。
次はチェーンの長さを揃えます。
大抵は新品の方が長くなっているので、古いものと比較して、チェーンカッターで余分なところを切り落とします。
切るのは、アウターとインナーが繋がっている下側の部分です。
インナーとインナーを繋ぐことはできないので気を付けてください。
チェーンの交換時期がきたら、交換してみよう!交換方法②
ロードバイクのチェーンは、交換時期を迎えたら古いものを取り外して、新しいものを付ける必要があります。
新しいチェーンはリアディレイラーの方から通していきます。
このとき、ケージの外側ではなく中を通すようにしてください。
通したら両端のクリップに空いている穴を重ねて、アンプルピンを差し込みます。
チェーンの向きが、インナーになっているかどうかの確認も忘れないでください。
そうしたらアンプルピンの位置にチェーンカッターを取り付けて、コネクティングピンのてっぺんとアウターリンクが同じところに来るまで、押し込んでいきましょう。
コネクティングピンには段差が刻み込まれており、途中でそれに引っ掛かって止まります。
ですが、そこでやめず、どんどん力を込めてハンドルを回していってください。
すると反対側からピンが突き出てくるため、ペンチなどの適当な工具で折ってしまいましょう。
あとはピンを色々いじって、滑らかに動くようにしてください。
最終確認は、きちんと繋がっているのかどうか、実際に乗って走ってみると良いでしょう。
何も問題がなければ、作業終了です。
正しい交換時期を把握しておこう!
今回は、ロードバイクのチェーンの交換時期について詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
チェーンの交換時期がきているのに、そのまま乗り続けていると、さまざまな影響が出てくることがわかりましたね。
正しい交換時期の目安を把握し、チェーンに無理のないよう、長く快適に乗り続けましょう!