自転車×オシャレで女子力アップ、多彩なスナップをシェア

最近流行りのインスタグラムをはじめブログやSNSでシェアされるスナップには、自転車女子ではなく、自転車をファッションアイテムとしてチョイスするオシャレ女子が増えています。
若い女性に自転車がブームといわれる中で、ファッションの一部として自転車をどのように活用しているのかちょっと興味が湧いてきませんか。
そこで今回は、ファッションにおける自転車の現状や海外のオシャレ女子の自転車ファッション事情などについてちょっとまとめてみました。

以前は、自転車女子といえば女子中高生でしたが…

自転車女子が注目される以前から、六本木や麻布、青山といったトレンドに敏感な街では、可愛いミニベロやスポーティなクロスバイクに乗るオシャレな女性たちがいることはいました。多くはアパレル関係やモデルなど、ファッション業界に関連する高感度女子で、外人の女性などが街角で気軽にスポーツバイクに乗る姿を見て、いち早くそのファッション性に気づいた人たちです。
しかしそれ以外は、ちょっと前まで自転車に乗って楽しく街の中を走る女子といえば、ママチャリのオバチャンを除き、郊外や地方の街で制服を着て通学をする女子中高生がメインでした。彼女たちの自転車の多くは実用的なママチャリもしくはシティサイクルと呼ばれるものがメインで、学校での制限などもありスポーツバイクや小径や折り畳み式のミニベロなどのファッションバイクにはあまり乗っていませんでした。
ところが最近では、地方の田舎街でもカジュアルなデニムのパンツ姿などでスポーツバイクに乗る女性の姿を結構見かけるようになりました。彼女たちは、自転車女子というよりも自分のファッションスタイルに合わせて自転車をチョイスしている雰囲気で、自転車に対する女性のイメージが確実に変わってきていると感じさせます。

自転車×オシャレ、多彩なスナップをシェアする女子が急増

ブログをフェイスブックなどのSNSでシェアすることはもちろん、ツイッターやインスタグラムなど最近は様々なメディアでお気に入りのスナップやレポート写真をシェアする女性が当たり前になってきています。そうした中で、カジュアルなファッションに合わせたオシャレなミニベロやスポーツバイクのコーデを披露する女性が近頃目立って増えてきています。
人気アニメ「弱虫ペダル」の影響で女性の間で自転車に対する注目度が上がってきていることはもちろんですが、最近ではオシャレなミニベロや折り畳み式の自転車など、ファッションアイテムとしてチョイスできる自転車が増えたことも大きく影響しているかと思われます。
また、それに伴いファッション雑誌でも自転車とコラボした記事やシリーズ連載なども登場し、トレンドに拍車をかける要因になっています。
以前は、自転車関連のスナップで女性が登場するものといえば、自転車女子の方が自分の自転車やファッション、イベントのレポートなどを紹介する写真をブログやSNSにアップすることが殆んどでしたが、その傾向はかなり変化しています。

自転車×ファッションのスナップを紹介するブログやサイトも

自転車をファッションに合わせてコーデするオシャレ女子のスナップをまとめたブログやサイトもいろいろ登場しています。
登場している彼女たちは、サイクルウェアの自転車女子ではなく、デニムのパンツやショートパンツ、キュロット、中にはフレアスカートなど、様々なカジュアルウエアを着こなし街角でポーズを決めるオシャレ女子が殆んどです。そして彼女たちがチョイスした自転車は、ビビッドな色使いのミニベロや折り畳み式のファッションサイクルはもちろんですが、意外に多いのがスポーツバイク。BMXやピストなど小柄な女性にも合わせやすい自転車だけでなく、クロスバイクやマウンテンバイク、さらにはドロップハンドルのロードバイクをチョイスする人もかなりいます。
こうしたスナップの中で、キュートなイメージのファッションバイクより、カジュアルなファッションと組み合わせて意外にインパクトがあるのがロードバイクです。ロードバイクはビビッドなカラーリングのものもたくさんありますが、意外に合わせているものはシンプルなものだったりします。ですが、オシャレな女性とロードバイクのギャップが逆に印象的でクールなイメージを醸し出しています。
トレンドに敏感な女性たちの間では、こうしたスナップが参考になっているのではないでしょうか。

海外のオシャレ女子の自転車スナップを集めたサイトも参考に

自転車に乗るオシャレな女性たちのスナップを集めたブログには、海外の女性のものばかりを集めたものもあります。
それらを見ると、さすがに自転車先進国の多いヨーロッパで暮らす彼女たちは、日常のライフスタイルの一部に自転車がある落ち着いた雰囲気のスナップが多いのが特徴です。オシャレという共通の言葉で括っても、ファッションスナップとして撮影している日本の女性たちのものとは一線を画すイメージです。その彼女たちのスナップはデニムのパンツの着こなしが多く、いかにも普段使いのさりげないイメージで、漂う自然さが違うといった印象を与えます。
日本の街角でもこのくらいスマートにスポーツバイクを乗りこなすような女性がたくさん増えてくれるといいなと思わせるスナップがたくさんあるので、日本の自転車女子も参考にしてもらえるといいですね。

自転車メーカーも女子専用ブログなど新たな取り組みを積極的に

こうした女子の自転車人気にともない、自転車メーカーも女性用モデルの発売などに留まらず、女性のための様々な企画を打ち出しています。
中でもジャイアントは女性にスポーツバイクが注目され始めた当初から、いち早く女性専用ブラントLivを立ち上げ、2012年の3月には女性のためのサイクルショップリブ/ジャイアント 大阪をオープン。Webサイト内にもリブストア大阪の専用ページをつくり情報を発信しています。
また、ネット通販で多彩なスポーツバイクをリーズナブルなプライスで多数販売しているドッペルギャンガーでは、女性のためのオフィシャルブログ「ガールズ ドッペルギャンガー」を独立したサイトとして立ち上げています。ここでは、女性のための自転車に関する知識やニュース、周辺アイテムの紹介など様々な情報を発信しています。
メーカーもこのような様々な取り組みを行うことで、よりいっそう注目度が上がることが期待されます。

まとめ、自転車×○○、トレンドを生み出すさらなる市場に期待

最近流行りのインスタグラムをはじめブログやSNSでシェアされるスナップには、これまでの自転車中心の市場構成の考え方ではなく、様々な市場やトレンドに自転車を取り込んでいくといった発想の転換が見られるように思います。これからもファッションをはじめ、様々なトレンドと自転車がコラボレーションするようになれば、その市場の成長には今後も多くの期待が寄せられます。
これまでの女性ローダーをはじめとするホビーライダー中心の自転車女子的な考え方では、いつかはブームに陰りが見えてくるといったイメージが拭えませんでした。
しかし、時代とともに自転車の捉えられ方や位置づけは、その時々でこれからも変化していきます。そうした変化に対応し、新たなトレンドを創造して行ける柔軟性があれば、これからも自転車は魅力的なアイテムとして取り上げられていくことと思います。