ロードバイクに乗るなら手信号を使えるようになろう

ローディーの皆様、行動を走る際は手信号を使用していますか?

ロードバイクは、車と違って右折や左折の際にウィンカーを出すことができません。
このため、ロードバイクに乗るのであれば、手信号はしっかり使えるようになりましょう。

今回はそんな手信号の種類や、手信号を使うタイミングについてご紹介します。

ロードバイクに手信号は必要?

ロードバイクに乗る際は、手信号を覚えることがほぼ必須とされています。

これは子供の頃の交通安全教室などでも指導される上に、きちんと法律として定められているものでもあります。
しかし、実際に行っている人を、ほとんど見かけないというのが現状です。

大抵は小学校で教わるものですが、しっかりと覚えている人は稀なのではないでしょうか。

しかし事故などを引き起こさずに公道を走るなら、必要最低限の手信号は使えるようにしておかなければなりません。

特にロードバイクなどのスポーツサイクルは、ママチャリと比べるとスピードが出るので、自分自身だけではなく通行人の安全も確保するには、こまめに手で合図を送る必要があります。

自転車の後ろにいる人は視界を遮られるので、道路や前を歩く人、他の自転車の存在などを確認することが出来ません。

また自転車には方向を教えてくれる装置や、ブレーキランプが備え付けられていないので、自分自身が動くことで、自分の位置や道路の状況を伝えなければいけないのです。

手信号と道路交通法

自動車や自転車などに乗る場合は、通行人や他の自転車、自動車に自分の存在を教えるための合図を送るように、道路交通法によって決められています。

例えば、一般的に「車両」と見なされているものを運転しているなら、進む方向を変える際に、手やウインカー、ライトなどを使って方向転換することを知らせる必要があります。

運転手は指定された速度を守り、ハンドルやブレーキなどを正確に操作して、安全運転を心掛けて下さい。

もしも破ると5万円以下の罰金を支払うか、3ヶ月以下の懲役を科せられる可能性があります。

自転車は主に手信号を使います。

合図をしないでスピードを落としたり、突然止まったりすると、後ろを走っている人が驚いて追突してきたり、転倒してしまうかもしれません。

特にロードバイクなどスポーツタイプの自転車は、通常の自転車よりもスピードが出しやすく、勢いを付けすぎるとコントロールが利かなくなって、すぐには止まれないことも多いのです。

そのため、市街地などの人混みを走るときはなるべく速度を上げず、こまめに手信号を行うようにして下さい。

手信号の種類

ロードバイクなどに乗るときは、手信号で合図をする決まりとなっており、道路交通法で定められているものは「右折・左折」「徐行」「停止」の3種類のみです。

その他は、都道府県や各地域ごとの意味やパターンが存在します。
そのため、今まで行ってきた合図が他所では通じないこともあります。

一般的に、右に曲がるときは右手を真横に伸ばします。
どちらへ進むのかを指差す人もいます。

左に曲がるときは、右に曲がるときと逆の動きをします。

行きたい方向とは反対の腕を直角に曲げるやり方もあります。
ですが、ママチャリならともかく、前傾姿勢を取るロードバイクの場合は手を伸ばしているのか、それとも折り曲げているのかという区別が付きにくいことが多いです。

そのため、腕を真横にピンと伸ばした方が伝わりやすいでしょう。

速度を落としたり、途中で止まりたいときには右手を斜め下に伸ばします。
手の平を後ろへ向けると、さらに分かりやすくなるかもしれません。

ただしこの手信号は小学生くらいに教わるせいか、ローカルルールは仕方ないとしても、誰もが覚える基本的な3種類ですら忘れてしまい、正確な意味を把握していない人が多いです。

なので、なかなか伝わらない可能性があります。
その際は、くれぐれも事故には気を付けて下さい。

ロードバイク乗りが多用するローカルルールの手信号

自転車を運転するときには、自分の存在や道路の状況を知らせるために、手信号を使うように道路交通法で決められています。

ですがこの他にも、ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車の場合は、ハンドサインも覚えることがあります。

どちらも意味合いとしては同じですが、手信号は自動車に対して行い、ハンドサインは後ろから来る通行人や自転車への合図というイメージです。

特に数台の自転車がまとまって走る「トレイン」をしている場合は、追突や転倒などの事故を防ぐためにも、きちんとハンドサインで合図を送らなければなりません。

ですが、ハンドサインに関しては、法律ではなく地域ごとの決まりとなっています。
使用者や場所によっては使わなかったり、動きは一緒でも、意味は違っている可能性があります。

そのため、伝わらないこともあるというのは頭に入れておいて下さい。

覚えておきたいものとしては「停止」の合図があります。
腰に手を当てて、後ろに手の平を向けます。

道路交通法では手を開いた状態で、どちらか片方の腕を斜め下に突き出すやり方となっていますが、この方法でも間違ってはいません。

やりやすい方を使いましょう。

ローカルルールの手信号は他にも

ロードバイクに乗りながら行う手信号には、色々な種類が存在します。
地域によっては伝わらないこともありますが、覚えていれば役立つかもしれません。

まずスピードを落とすときには、片方の手を腰に当て、手の平を相手に向けて、グーとパーを繰り返します。

手の平を下に向けたまま、斜め下に腕を出し、上下に動かすという方法もあります。
ブレーキランプを点滅させることと同じ意味の動きを、代わりに腕で行っているイメージです。

左右のどちらかに寄る場合や角を曲がるときは、腕を横に突き出して進む方向を指し示します。

障害物を見つけたときや、地面が荒れている場合も同様に指差します。
目でこれから行く方向や、障害物となりそうなものがあるところを見るとなお良いでしょう。

右に寄せるなら左手を、左に寄せるなら右手を使います。

後ろから来る自転車に、先に行ってもらいたいときは、左手を後ろから前へと動かします。
これは「自分を追い越してくれて構いません」という意思を示しています。

道の端に寄ってから合図を出せば、相手に伝わりやすいかと思われます。

ロードバイクに乗っていて、手信号を使用するタイミング

ロードバイクに乗っているときは、どのようなタイミングで手信号を出せば良いのでしょうか。

一般的には30mほど手前からと言われていますが、これでは早すぎるという意見もあります。
そのため目安としては、大体10~20m手前辺りが丁度良いかと思われます。

ただし何台かの自転車が固まっており、自分がその先頭にいる場合は、早めに合図を出しましょう。

手信号は一気に全員へと伝わるのではなく、後ろの人からそのまた後ろの人へと順番に伝わっていくので、ある程度の余裕が必要となるのです。

手で示している暇がない場合は、大声で知らせたいことを叫びましょう。

方向転換する場合や、相手を追い越すか、逆に自分を抜かして先に行ってもらいたいときは、まず他に通行人や自転車がいないか確認をして下さい。

自分と相手との距離がどれくらい空いているのかも、チェックしましょう。

それから、移動することを手信号で伝え、追い越していくか、相手に追い抜いてもらいます。
その後はもう一度、周辺確認を行って下さい。

何もなければお礼として会釈をして、片手を挙げましょう。

安全への配慮を

ロードバイクに乗る上で、自分自身の安全の確保は必要不可欠です。

だからといって、自分さえ安全ならそれで良いというわけではありません。

道路を走るのは自転車だけでなく、車やバイクもです。
歩道には歩行者もいます。

周りの人の安全にも、十分に配慮して走るようにしましょう。