クロスバイクのチェーンの交換時期って?

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
クロスバイクのチェーンって交換するものなんですか?そんなことを聞かれることもございます。ええ、交換するものです。森羅万象、何物も消耗していくんです。特にチェーンは大きい力も掛かりますし、たくさん動きますからね。交換時期はいつ?と聞かれると難しいのですが。
そんなわけで今回はクロスバイクのチェーンの交換時期のお話です。

クロスバイクのチェーンって交換しないといけないの?

クロスバイクに限らずチェーンとは交換しないといけないものです。自動車のドライブベルトだって交換するでしょう?駆動力を伝えるものとは非常に大きい負荷がかかっているので、どうしても交換が必要になります。
特に、自転車のチェーンの場合、100個以上の関節を持つ金属です。関節は動かしているうちにすり減って来てしまいます。人間の関節だって歳を取ればすり減って来て膝なんかが痛くなったりするでしょう。人間の膝の場合、飲むヒアルロン酸なんかで痛みを軽減しますが、自転車の場合はまるごと交換しましょう。

ちなみに、自転車の場合、ヒアルロン酸にあたるのがチェーンオイルやグリスだと思ってください。
油大事です。
どんなに少なくても必ず月に1度は注油してあげましょう。

クロスバイクのチェーンは錆びなくても交換

「知ってるよ!チェーンも交換しないとダメなんでしょ?錆びたら交換でしょ?!」
違います。錆びなくても交換しないといけません。
切れるまで使い続けるという人も中にはいますが、良いことではありません。
くたびれた状態で使っていると別の部品まで駄目になってしまいます。

簡単に言えばチェーン交換だけ=工賃含めて5000円程度。
チェーンを無理に使って他の場所まで壊れた場合=ざっくり20000円以上かかることも。
ということです。

人間の体でも、爪や髪など、どんどん生えて壊れて抜けて行くような部品ってありますよね。あれが、もしもずっと同じままでいると、その付け根の部分が駄目になってしまったりと困るわけです。
ダメージを受けやすかったりする場所は交換が必要なように出来ているわけです。

自転車の場合、ブレーキのゴム(ブレーキシュー)やタイヤは分かりやすいですが、チェーンっていうのはちょっと分かりにくいですよね。でも、チェーンも消耗部品の一つなんですね。

クロスバイクのチェーンの交換時期①

交換時期の測り方その1『お店に点検してもらってチェックしてもらう』
チェーンの交換時期をチェックする方法はいくつかあります。
一番、間違いないのはチェーンチェッカーという専用工具を使う方法です。
でも、そんなの自転車に詳しい人でも滅多に持ってないです。自転車屋さんくらいしか持ってないです。
そんなわけで、自転車屋さんでチェックしてもらいましょう。一番間違いない方法です。
チェーン以外の消耗品もチェックしてもらうことで快適に走れますね。

「どのくらいの周期で自転車屋さんで点検してもらった方が良いの?」
という問題ですが、どんなに少なくとも年に1回は点検は受けておきたいところです。気になる人は三か月ごとに見てもらっても良いでしょう。多くて困るものではないですからね。半年に一回くらいという人が一番多いんじゃないでしょうか。

クロスバイクのチェーンの交換時期②

交換時期の測り方その2『距離、時期で決めてしまう』
距離や時期で決めるのは、本当はベストの方法ではないです。雨の中でも走る人や、坂を立ち漕ぎすることが多い人はチェーンに掛かっている力が大きいので、交換時期は早くなります。
それでも、レースで使うわけではない、さほど高速で走るわけでもないという人は、時期で決めてしまうのもアリでしょう。

よく言われる目安が5000kmです。もちろん、使うチェーンなどによってもこの距離は変わりますが、とりあえず5000kmで考えてしまうのもアリです。7000kmだといかにクロスバイクでも走り過ぎでしょう。
サイクルコンピューターを付けていれば、その走行距離で考えても良いです。
付けていない人はちょっとした簡単な計算をしましょう。月に何キロくらい走っているかざっくり計算しましょう。通勤で使う人の場合、往復の距離、休みの日も走るならその距離を足します。
通勤が片道7kmなら、往復で14km、20日通勤するとして月に280km、だいたい18か月、一年半程度と考えても良いでしょう。
月に500km程度走るという人の場合、十か月で交換ですね。
そんな感じで目安を決めて交換するというのもアリです。

クロスバイクのチェーンの交換時期③

交換時期の測り方その3『目視でチェックする?』
方法その3としては目視でのチェックですね。ただ、あくまで目安です。怪しいと思ったら自分で判断せず自転車屋さんに持って行って下さい。
まず、フロントを一番重い歯に掛けます。チェーンリング(フロントのギヤの歯)の右上辺りでチェーンを摘まんで引っ張ってみて下さい。1センチくらい持ち上がってしまった場合は完全に交換時期です。

もちろん、錆びたりしていればチェーンが伸びていなくても交換時期です。一度錆びたチェーンはもう取り返しが付きません。

交換時期の測り方その4『走っていて体感したら交換』
これは本当はよろしくないのですが、走っていて「ん?変速が変だな」と思ったり、「最近、チェーンがよく落ちてしまうな」という時には、チェーンが原因のこともあります。
変速の不調はチェーンの消耗以外の原因としてワイヤーが伸びている時、或いは変速機が転倒などでずれてしまった場合などがあります。
何にせよ走っていて初心者が分かる範囲の異変がある場合には出来る限り早く自転車屋さんに持って行って修理してもらいましょう。
早期発見であれば、ほとんどお金が掛からない場合もあります。

チェーンだけじゃなくてギヤも交換?

チェーンの交換と一緒に後ろのギヤ(カセットスプロケットって言います)も一緒に交換するのが本当は一番良いです。5000円もしないくらいです。
カセットスプロケットが削れると、刃先が細くなってきまして、しっかりチェーンが掛からなくなります。変速がスムーズに決まらなくなります。歯飛び、ペダルを踏んでも空振りみたいになったりします。

「え、毎回両方交換しないといけないの?」
そう聞かれるとちょっと難しいのですが。毎回交換がもちろん望ましいですが。2~3回チェーンを交換したらカセットも交換してしまうでも良いと思います。
「じゃあ、前のチェーンリングは?」
フロントのチェーンリングは地味に結構高いですから、もう少し交換頻度を下げたいところです。実際、リアより歯数は多いのでリアほど傷まない場合が多いです。2倍とまでは言えないですが、カセットを二回交換すればフロントも交換してあげると良いでしょう。
というのが自転車に詳しい人的なタテマエです。

現実的にはチェーンだけ交換?

現実問題として、クロスバイクを通勤に使っている人がそこまで部品交換をマメにすることは滅多にないということは知っています。ロードバイクに乗っている人でも、そこまでマメに正しく交換しないという人も少なからずいます。

ですから、チェーンを変えても、歯飛び(ギアが飛ぶ)など具体的に気になる症状があれば交換という形でも大丈夫だと思います。
もちろん、症状が出る前にきちんと交換した方が良いのですが、そこまで細かいことを言うと頭が痛くなっちゃいますからね。

これは人によって、自転車屋さんによっても違うのですが。
僕の考えとしては、レースバリバリでやっている人にとっての自転車常識をクロスバイクに乗っている人にまで全て押し付けるというのは変な話だと思います。
もちろん、どっちがベターかと言われれば、マメなメンテナンスがベターですが。
お財布の都合と、その人の自転車の使い方に合わせてでも良いと思います。

本当にロードバイクでマメにメンテナンスをする人は半月に一度バーテープを交換する人もいます。チェーンも2000kmで交換する人もいます。
僕もなんだかんだでバーテープは年に3回程度交換します。別に大して高くもないですし、気分も変わって乗ってて楽しいですから。チェーンは割とギリギリまで使います。レースのタイミングなんか次第ですね。
実際、毎日4時間100km乗る人なら、2週間で56時間1400km。
週に一度100km乗る人の場合、1か月でも400kmです。
かく汗の量も違うでしょう。
「厳密なところは人によって違う」で良いと思います。
ただ、何となくの目安は知っている方が良いですね。

まとめ「チェーンだって交換が必要ということ」

チェーンの交換時期について考えてきました。
まずは細かいことまでは考えなくても良いと思います。「へー、チェーンもいくらか乗ったら交換が必要なんだね」っていうことだけでも理解して頂ければ、とりあえずは良いんじゃないかなと思います。
クロスバイクから段々とロードバイクに興味が出て、きちんと自転車のことを詳しく知りたいなと思ってから徐々にという形でもいいと思います。
とりあえずは、時々でも良いので自転車屋さんに点検に行くことが一番ですね。