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自転車でフロントとリアで違いがあるパーツはどれくらい?

2017.7.29

自転車の用語には、専門的なものが多いです。

その中で前後に付ける同じパーツでも、フロント○○やリア○○など区別して呼ぶものがあります。

しかも、それぞれに違いや別の役割があるので、区別して当然と言えば当然なのですが、少し紛らわしいですね。

そこで今回は、自転車のパーツの中でも、前後で役割の違うものを集めて考えてみたいと思います。

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フロントとリアの違い~変速編

スポーツ自転車において、フロントとリアで最も違いが大きいのは、「変速=ギア」ではないでしょうか。

外装式変速の場合、クランクの部分に付いている歯車(チェーンホイール)がフロントギア、後輪のハブに取り付けられている歯車(スプロケット)がリアギアになります。

ここにチェーンが掛かっていて、ディレイラーという部品を使って、チェーンを掛けかえて変速します。

一般的なスポーツ自転車の場合、フロントギアが2~3枚、リアギアが8~11枚付いており、フロントとリアを掛け合わせたものが、その自転車の変速段数になります。

フロントギアは枚数が少ないので、変速した場合のスピードの変化が大きくなります。

減速する場合の話で言えば、自動車がトップギアから一気にローギアまで落とすようなものです。

一方、リアギアは枚数が多いので、細かい変速が可能になります。
3~5km/hくらいで、速度をちょこちょこと変えることが可能です。

大きく速度を変えるときはフロントギア、細かいスピードの調整はリアギアというのが、スポーツ自転車の基本になります。

タイヤはフロントとリアで負荷に違いが

自転車は、後輪にしかチェーンが繋がっていませんので、人力で回すのは後輪だけです。
そのため、力が伝わるのは後輪だけで、前輪は惰性で動いています。

しかも、重量配分が後輪の方に60%程度負担が掛かるようになっているので、リアタイヤの方が早く消耗します。

ところが、自転車に限らず車輪を駆動させて走る乗り物は、前輪の方が強くブレーキが掛かるようにできています。

そのため、、急ブレーキを掛けるときなどは、前輪に大きな負担が掛かります。

ですから、前輪の減りが早いなぁと感じたら、乗り方を見直した方が良いかもしれませんね。

また、自動車などでは普通に行うタイヤの前後ローテーションですが、自転車では行わない方が良いです。

なぜかと言うと、二輪車の場合、走行中にタイヤトラブルが起きたとき、前輪の方が危険が大きいからです。

一般的なタイヤはフロントもリアも違いは無いので、ローテーションは可能ですが、どちらも消耗したら交換するのがベストです。

フロントとリアで違いがわかりやすいパーツ

ホイールはフロントとリアでは、見た目が違います。
その見た目の違いのほとんどは、スポークの本数と組み方によるものです。

ロードバイク用はフロント16本、リア21本が一般的で組み方も異なっています。

特にリアホイールは、各メーカによって独自のスポークの組み方があるので、精通している人はスポークの組み方だけでメーカーが分かります。

ホイールの強度は9割方、スポークによって決まるので、各メーカー共に強度と剛性のバランスを取るための工夫がされています。

また、ホイールにおいて、フロントとリアで機能に大きな差があるのはハブです。
ハブは車輪中央にあって、車輪を支え回転させる部品です。

フロントはハンドルと車輪とをつなぐフロントフォークの軸受けになり、ハンドルで舵取りが行えるようにします。

一方、リアハブは自転車の駆動に大きな関わりを持ってきます。

自転車は一部の例外を除き、ペダルを正方向に動かしたときにしか、車輪に力が伝わらないようにできています。

その機能をラチェット機構と言いますが、その機構を動かすためのフリーハブボディがリアハブには内蔵されています。

また、リアギアであるカセットスプロケットを取り付ける場所でもあります。

ブレーキは効きに違いがある

自転車の動きを止める唯一の手段でもあるブレーキも、フロントとリアには違いがあります。

種類や構造の違いではなく、効き方が違うということです。

前輪の方が効くようにできていますが、これは慣性が働くからであり、前輪はブレーキを掛けても前に進もうとするため、地面に押し付けられて余計に効きが良くなります。

後輪は、前輪が止まった地点を支点に持ち上がってしまうため、効きが悪くなります。

例えば、坂道の下りなどで前側に重心が傾いているときに前のブレーキを強くかけると、前輪がロックして後輪が浮いてしまうので、前転してしまう可能性もあります。

実際の走行時に前後のブレーキを使い分けるというのは、経験を積まないと難しいですから、基本は両輪共にブレーキを掛けます。

前輪の方が効くようにできている特性を利用してバランスを取るので、前4:後6くらいの感覚で掛けるようにしましょう。

慣れてくれば前輪は停止用、後輪は速度のコントロール用と使い分けられるようになるはずです。

フロントとリアの違い~デュアルコントロールレバー編

スポーツ自転車の中でもドロップハンドルを搭載しているロードバイクは、変速とブレーキングがひとつのレバーで行えるようになっています。

世界的自転車部品メーカー「シマノ」が開発した、デュアルコントロールレバーがそれを可能にしました。

今ではシマノ以外でもロードバイク用のコンポを製造している、カンパニョーロやSRAMもこれに追随し、ほとんどのロードバイクは一体型のレバーを採用しています。

このレバーを使用するときに注意しておきたいのは、ブレーキとシフト(変速)が左右で反対になっていることです。

まず、シフターは左側のレバーがフロントギア、右側がリアギアの操作になっています。

これはシマノであれば違いは無く、左側のレバーはギアが2~3枚しかないフロントギア用と決まっているので、反対にすることは不可能です。

一方、ブレーキは明確な決まりはありませんが、日本の場合は右レバーがフロント、左がリアになっていることが多いです。

しかし、ヨーロッパはブレーキレバーの配置が日本とは逆なので、ヨーロッパ仕様のロードバイクを購入するとブレーキは左がフロントになりますので、注意してください。

MTBにはフロントとリアで違いがある場合も

ここまでは、主にスポーツ自転車の中でもロードバイクを前提に、フロントとリアの違いをお話してきましたが、最後にMTBについても少し触れておきたいと思います。

MTBには、サスペンションと言って、衝撃を吸収するためのパーツが搭載されています。

フロントはフォークと一体型になっており、サスペンションフォークとも呼ばれます。
前輪からくる衝撃を吸収してくれるので、主に上半身にくるダメージを和らげてくれます。

最近では、当たり前と言っていいほど装備されており、フロントのみにサスペンションが装備されているMTBをハードテイルと呼びます。

一方、リアサスペンションはシートステーに取り付けられていることが多く、後輪にかかる衝撃を吸収しますが、ペダルを漕ぐ力も吸収してしまうため、賛否両論分かれるところです。

前後共にサスペンションが付いているMTBを、フルサスペンションと呼びます。

舗装路ではリアサスペンションのメリットを感じる場面があまりないですが、本格的にオフロードを走る人なら、フルサスペンション車を選択するのもアリです。

フロントとリアの違いは大きいですね!

今回は同じパーツでも、フロントとリアで機能や性質が違う物についてお話しました。

基本的なことが多かったかと思いますが、意外と知らなかったようなこともあり自分自身の勉強にもなりました。

自転車の仕組みを知ることは、今後の買い替えやカスタマイズに大いに役立つと思いますので、そのきっかけになれば幸いです。

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