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6700系はリア10速の最終形態!アルテグラの歴史を振り返る

      2017/08/05

6700系はリア10速の最終形態!アルテグラの歴史を振り返る

シマノのロードレース用コンポのセカンドグレードのアルテグラですが、2017年にR8000系にモデルチェンジされました。

アルテグラも、とうとう8000番台まで来たかと感慨深い方もいると思います。

そんなご時世ですが、あえて少し遡って、リア10速最後の型番である6700系についてお話したいと思います。

デュラエース7900系を踏襲したと言われる6700系は、どんなコンポなのでしょうか?

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アルテグラの歴史を振り返る

アルテグラは、1976年に登場したランドナー向けのパーツが始まりとされています。

登場時はシマノ600という名称で、すでに高級機種として扱われていたデュラエースに対して、どちらかと言うと特殊車両向けや、廉価版という位置付けでした。

1985年に、NEWシマノ600EXとなったところで、ロードバイクの入門~中級コンポにシフトしたので、現在のアルテグラの基礎が、この年に出来上がったと見て良いでしょう。

1992年にsti(シマノ・トータル・インテグレーション)の導入により、初めてアルテグラが製品名に付き(シマノ600アルテグラ)、リアが8速化され、デュアルコントロールレバーが採用されます。

1997年にリア9速化、このモデルから型番が6000番台となりました。(6500系)

ここから実に7年の歳月を要し、2004年リア10速化を果たします。

2009年、今回のテーマでもある6700系にモデルチェンジ、前年に登場したデュラエース7900系の技術を踏襲し、大きな注目を集めました。

2011年、電動変速機のDi2を搭載した6770系を経て、2013年ついにリア11速化を果たします。(6800系)

そして2017年、ディスクブレーキモデルなどの投入で、R8000系にまで進化を遂げました。

アルテグラ6700とは

現在のアルテグラの使命は、ハイエンドモデルであるデュラエースの技術をプロレーサーや、一部の富裕マニア層だけでなく、ホビーユーザーにまで広く知らしめることにあります。

そのため、デュラエースの技術をできる限り踏襲した上で、徹底したコストカットと企業努力により、何とかデュラの半額程度まで価格を抑えて販売しています。

特に2009年にモデルチェンジした6700系は、デュラからのデザインの踏襲が顕著で、アルテグラの位置付けが完全に固まったモデルと言われています。

ワイヤーをハンドルに這わせる内蔵式が採用されたのも、この6700系からですが、これはデュラ7900がカンパニョーロを模したのを、そのままアルテグラに採用したと言われています。

外観はデュラのブラックに対して、アルミ合金そのものの銀色ですが、決してチープな感じでは無く、当時は高級感のある輝きと絶賛する声もありました。

重量に関しては、2年前の2007年に6600系の進化版であるSLが大幅な軽量化を図ったため、大幅な変動は無かったものの、さらに45gほどの軽量化に成功しています。

アルテグラ6700のスペック

まず、先ほども少し触れましたが、アルテグラ6700系はワイヤーのハンドルへの内蔵が、大きな変化のひとつでした。

今なら特に珍しいことでもありませんが、当時としては画期的な仕様変更であったと思います。

当時のインプレにはハンドル周りがすっきりするだけでなく、取り回しも軽くなったと評判になっていました。

ブレーキレバーの軸が変更されて、ブラケット上部からでもスピードコントロールがしやすくなっています。

また、レバーの素材がカーボンになったので、軽量化がされています。

さらに、当時評価が高かったのはフロント変速です。

チェーンリングがデュラエースを踏襲した中空構造になり、インナーとアウターの間隔が広がったことで、チェーンの干渉が大幅に少なくなりました。

そのため、トリム操作もほぼ必要なくなり、よりスムーズな変速ができるようになっています。
もちろん、フロントディレイラー自体の性能もアップしたのだと思います。

また、当時多くのユーザーさんが指摘していたのが、キャリパーブレーキの効きについてのことです。

購入前にガツンとした効き方を想像していた人が多かったのか、レバーを握った強さだけ効きが変化していく、なめらかな印象を持っており、スピードコントロール重視と見る向きもありました。

また、リアブレーキのワイヤーが短めに設定できるようになったぶん、レスポンス向上に加え、アウターの取り回しが楽になっているのも見逃せません。

今でもアルテグラ6700人気は根強い

当時のインプレを参考にスペックを確認してみましたが、やはり現在のアルテグラの基盤となっているのが6700系であると感じました。

しかし、この6700系はリア10速のコンポなので、11速モデルとの変速機周りの互換性は、ほぼありません。

ですが、いまだに通販サイトなどでは、ほぼ全種類販売が継続されていますので、実際に使っている方の需要があるということです。

シマノのリア10速コンポと言えば「ティアグラ」です。

ロードバイクのエントリーモデル(10~12万円くらい)の完成車に搭載されているコンポですが、このティアグラのリアディレイラーで、アルテグラ6700のカセットスプロケットを操作している人もいるようです。

また、アルテグラのひとつ下のグレード・105もリア11速化は2014年ですから、105の10速モデルとの互換性もおそらくあるものと思います。

しかも、アルテグラ6700はお伝えしている通り、すでに2世代前のモデルですので、今後価格が下がってくることが明白なのでお買い得でしょう。

もちろん、細かい部分ですべてが互換しているとは限らないので、都度確認は必要だと思います。

6700系にはホイールもあった

シマノはアルテグラ6700系のモデルチェンジと同時に、チューブレスタイヤに対応したホイールも販売しました。

しかも、デュラエースのホイールに比べると半額以下ですから、お得感はかなりあったと思います。

リア10速のホイールは現在は主流ではないので、6700系はあまり見かけなくなりましたが、6800系、R8000系共にクリンチャー、チューブレス兼用の11速モデルとしてホイールがラインナップされています。

その礎となったのも、やはり6700系だったわけです。

公表されている重量は1,650gなので、ホイールとしては中級グレードといったところです。
ですが、ロードバイクのエントリーモデルに搭載されている、重量2,000gを超える通称「鉄下駄」ホイールに比べれば、大幅な軽量化が図れています。

現在も6800系ホイールは、エントリーモデルからの履き替えには、抜群の人気を誇っています。

さらにR8000系では、公表された重量が1,568gになっていますので、100g近い軽量化が図られています。

アルテグラの役割

アルテグラの6700系が、デュラエース7900系のスタイルや技術を踏襲したものだとお伝えしました。
その後、デュラエースのモデルチェンジ、1年後にアルテグラがモデルチェンジをする流れが出来上がっています。

デュラエースの11速化は2013年、その翌年、2014年にアルテグラが6800系になり、11速化されました。

そして、2016年デュラが9100系になったことを受け、今年2017年にR8000系へのモデルチェンジが行われています。

デュラエースが登場するたびに技術革新を求められ、何らかのサプライズを期待される立場である一方、アルテグラはそれを継承する位置付けにあるため、どことなく安心感があるのは確かです。

しかも、デュラが先鞭を付けてくれているぶん、アルテグラは微調整を加えられて、欠点を解消している可能性すらあるわけです。

今後の可能性の話ですが、次のデュラが、もしリア12速に踏み切るのであれば、おそらくアルテグラもそれを踏襲すると思います。

アルテグラはセカンドグレードとしてのメリットを、存分に発揮しているコンポと言えるでしょう。

パーツのどこかひとつにでもアルテグラを

今回は、アルテグラの歴史を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか?

アルテグラは独自の進化というよりは、レーサー仕様のデュラエースの性能をホビーユーザーにまで幅広く伝える、いわば広告塔のような役割があります。

しかし、ワイドレシオのスプロケをラインナップするなどで、独自のスパイスも効かせています。

セットでの換装が難しいと言う方でも、パーツのどこかにアルテグラを搭載してみてはいかがでしょうか。

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