ブレーキレバーの交換料金。ママチャリとロードバイクの違い

自転車の中で、メンテナンスの頻度が高い部分のひとつにブレーキが挙げられます。

ワイヤーが切れてしまったり、ブレーキレバーの引きがおかしくなったり、効き自体が鈍くなることもあります。

そこで今回は、ブレーキの修理や交換について、方法や料金などをご紹介していきます。

ママチャリの部品の交換はお店に

まず、自転車のブレーキの仕組みについて、おさらいをしておきましょう。

ブレーキは前後の車輪用があり、ワイヤーで本体とブレーキレバーが繋がっています。
ブレーキレバーを引くとワイヤーが引っ張られて、本体を動かす仕組みです。

ママチャリなどの一般的な自転車と、ロードバイクなどのスポーツ自転車に採用されているブレーキで種類が異なります。

また、ハンドルの形状によって、使用するブレーキレバーも異なってきます。

後ほど修理や交換について詳しくお話しますが、ブレーキは命に関わる部分ですので、トラブルの際は自転車屋さんに見てもらうのが基本です。

特に、ママチャリなどに使われているバンドブレーキやサーボブレーキは、交換やメンテナンスが難しいです。

お店に頼む際の料金によっては、自力で行うほうが良い場合もありますが、基本的にはプロに任せると考えたほうが賢明です。

ママチャリのブレーキレバー交換の料金

自転車のパーツでお店に修理や交換を依頼する場合、もちろん気になるのは、料金ということになります。

ここでは、ママチャリなどの一般的なシティサイクルについてお話していきます。

まず、ブレーキレバーについてですが、不具合が出た場合、修理というよりは交換になることが多いです。

というのも、ロードバイクに装備されているブレーキ・シフト一体型のレバーを除けば、ブレーキレバーは比較的安価な部品です。

そのため、修理するのであれば、交換してしまったほうが手っ取り早く、コストもさほど変わらないということになります。

料金は部品代が800~1,000円程度、工賃が500~1,000円といったところが相場です。

ブレーキレバーだけの交換なら、作業が簡単なので自力で行っても良いです。

しかし、グリップを外さなければいけませんし、念のための調整もあります。

1台の自転車の歴史上、ブレーキレバーの交換は1回あるかないかでしょうから、上記の費用で済むなら、お店にやってもらったほうが良いでしょう。

ブレーキレバー以上に酷使されているのはワイヤー

ママチャリのブレーキレバーの交換についてお話しましたが、レバー以上に交換の可能性が高いのはワイヤーです。

ワイヤーは使っているうちに伸びたり、ほつれたりしますので、定期的に交換したい部分です。

万が一、走行中にワイヤーが切れたら、ブレーキが効かなくなるわけですから、何かある前に交換しとかなければなりません。

そして、ワイヤーはレバーと本体、両方に繋がっているので、自力で交換するのは手間が掛かります。

そのため、ワイヤーの交換もお店に任せるのが賢明と言えるでしょう。

ワイヤーには、本体とレバーに繋がるインナーケーブルと、それを覆うビニールや樹脂製のアウターがあります。

もちろん、酷使されているのはインナーケーブルですが、アウターを一緒にしても料金はそれほど変わりませんので、両方同時に交換してしまいましょう。

料金は前後セットで、1,000~2,000円といったところです。

ママチャリのブレーキ交換料金は自力もお店も差はない

ママチャリのブレーキはブレーキレバーとワイヤー交換の他に、後輪ブレーキの音鳴りが、よく話題に上ります。

「バンドブレーキ」という、従来のママチャリに多いブレーキは、構造上「キーッ」という甲高い音がしてしまうものです。

そのため、別のブレーキに交換するケースが多くなります。

バンドブレーキの交換は、後輪を外さなければなりませんし、ブレーキの本体は外せても、ブレーキドラムが専用工具じゃないとビクともしません。

この工具は4,000~5,000円しますので、お店での交換料金も同じくらいです。

例えば、部品も取り寄せになる街の自転車屋さんでは、部品代が分かりません。

しかし、ホームセンターや大手サイクルショップなら、店頭でブレーキを販売しているはずなので、言い値で部品代を吹っかけられる心配がありません。

後輪のブレーキは、サーボブレーキやローラーブレーキが一般的で、料金もさほど変わりません。

スポーツ自転車のブレーキレバーは交換料金が割高

ここまでは、ママチャリなどの一般的な自転車のブレーキ交換・修理について確認してきました。

さて、ロードバイクなどのスポーツ自転車はどうでしょうか?

これは私の個人的意見ですが、スポーツ自転車はメンテナンスありきのものだと思っています。
そのため、ブレーキの交換も自力で行いたいところです。

特にロードバイクのブレーキレバーは、シフターとの一体型ですから、交換料金も平均5,000円前後と高額になります。

ただでさえレバーが高額の上に、さらに工賃がこれだけ掛かるのは、少しもったいない気がします。

レバーの交換だけであれば、六角レンチとプラスドライバーで行えますので、ぜひここは、自力でクリアしていただきたいところです。

スポーツ自転車はメンテナンスをすれば、それだけ走りに影響が出ますので、仕組みを覚えるという意味でも、色々いじってみることが大切です。

また、スポーツ自転車の場合は、ブレーキシューの交換が制動力アップに効果があります。

ブレーキ本体の先端に取り付けてあるゴムや、樹脂製のパッドですが、カードリッジ式になっているものが多いので、交換も容易です。

1,500円前後で良質なものが手に入りますので、おすすめです。

ロードバイクに補助ブレーキレバー

ロードバイクのドロップハンドルは、ブレーキレバー(一体型)がハンドル上部のブラケット部分に取り付けられています。

これは、ロードバイクの基本が前傾姿勢だからであり、そこを握れば、自然と前傾姿勢が取れるからです。

ただし、ロードバイクは、そこだけを握って運転するわけではありません。
特有の、あのグニッと曲がったドロップ部も握れますし、普通のハンドル同様、水平な部分も握ります。

その場合、特に水平部分を握っているときは、ブレーキに手が届きません。

そこで考えられたのが、補助ブレーキレバーです。

ハンドルの水平部分に、フラットバー用のブレーキレバーを取り付けるという発想です。
水平部分を握るのは、上半身を起こした体制で乗るときなので、街中などが多いです。

自動車や歩行者に、気を配りながら走る必要のある街中では、急ブレーキをかけるシーンもあるでしょう。

そのときに、一体型レバーの場合は、確実に一歩遅れますので、補助ブレーキが活きてきます。

本体から一体型レバーを繋ぐワイヤーの途中に、割り込ませるようにして取り付けますので、もう1個ブレーキを装備するわけではありません。

お店に頼めば、ブレーキレバーの交換料金同様1,500円~2,000円掛かるところですが、これも至って単純な作業なので、自力で行うことをおすすめします。

ブレーキの交換は自力かお店か?

今回は、自転車のブレーキ周りの交換や修理についてお話しました。

ママチャリはお店、スポーツ自転車は自力という結論にさせていただきました。

これは、日頃からメンテナンスをするかどうかの違いでもあり、いじったらいじっただけのレスポンスがあるかどうかの差です。

趣味として自転車に乗るなら、ブレーキくらいは自力で交換したいものです。