ロードバイクのレースに出場、目安となる速度はどのくらい?

スポーツバイクビギナーのためのお役立ち情報を、あれこれサクッと調査隊。
今回の調査は、「ロードレースに出るなら、どのくらいの速度で走れれば良いか」その目安を調べてみました。

ロードバイクを始めたら、誰でも一度は挑戦してみたいレース。
順位を競わないロングライドのイベントやツーリングもいいけど、そこそこ走れる自信がつけば、やはり目標はロードレースですよね。
そろそろエントリーをしようかと、密かに考えているホビーライダーの皆さん、よろしかったらご参考までにご覧ください。

レースに出るなら速度は時速30kmの巡航を目標に

ロードレースの大会へのエントリーを目指して、週末になるとロングライドやヒルクライムに挑戦して脚力、持久力を鍛えている。

そんなホビーライダーの皆さんの中には、最新のサイクルコンピューターを駆使して、ケイデンスや心拍数など走行中の様々なデータを収集し、自分の走りを分析して、トレーニングプランを考えているという方も多いと思います。

そういう方はもちろんですが、そうでない方もレースに出場しようと思うなら、とりあえず時速30kmの巡航速度を目標にしましょう。
ただし、1時間も2時間もというわけではありません。

年齢にもよりますが、最初は10分間くらいでもいいようです。
ある程度の時間、ある程度の距離を一定して、時速30kmで走れるようにするということが大切なようです。

私は、まだまだこの域には達していないので、良くはわかりません。
ですが、多くの上級者は、これを一定のレベルで克服すると、全国で開催される様々なレースやロングライドの大会で、時間制限をクリアできるレベルになると言っています。

ロードバイクで時速30kmの巡航はアマチュアの壁

自転車の平均速度、ロードバイクの場合は、よく時速20km~30kmと言われています。
ネットのブログや自転車雑誌で、目にした方も多いと思います。

平均速度で20km~30kmということは、ある意味、簡単にそれ以上の速度は出せるということです。
サイクルコンピューターの表示で、時速40kmオーバー、50km近く出したという方もいるはずです。

なので、ちょっと頑張れば時速30kmで巡航するのは、さして難しいことではないような気がします。
ですが、平均速度と巡航速度、この2つは似ているようで大きく違います。

平坦な道でも、時速30kmを長時間にわたって維持する力を出し続けるのは、かなりの体力と効率の良いペダリングができなければ、実現できないと言われています。

ちなみに、時速30kmの巡航速度を1時間以上継続できる人は、アマチュアライダーでは、レースで中級者以上のカテゴリーに出場する人たちだそうです。

逆に、この速度を私のような初心者レベルで達成できるのは、1割にも満たないとか。

上級者の方々は、さらにその上を行くというわけですが、初級者はまず、時速30kmの巡航速度がアマチュアの壁として立ちはだかります。
なので、私のようなアマチュアライダーの初心者には、この時速30kmの壁が目標とされるというわけです。

ロードバイクレースの速度は初心者でも35km~40km?

ロードバイクでのレースは通常、初心者のクラスやカテゴリーでも、時速35km~40kmの速度で展開されると言います。

それでは、目標の時速30kmの巡航速度では、とてもレースにならない。
そう思われるかもしれません。

確かに、速度の数値だけを見れば、5km~10kmも足らないように思われます。

「これでは出場しても、最下位をトロトロ走るだけでカッコ悪くてしょうがない。ましてや、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるレースの醍醐味なんて全く味わうことなんかできないじゃないか」

その通り!
と言いたいところですが、実はそうではないのです。

単独で時速35km~40kmの巡航速度となれば、それはプロの領域に近いものです。
しかし、レースの場合は集団で走るので、トップで引っ張る選手と中で風の抵抗を受けずに走る選手との相乗効果で、単独の場合より速度が上がった走行が可能になります。

時速30kmで巡航できる人なら、そのスピードについて行くのは、さして難しいことではないでしょう。

その代わり、いったん集団から落ちてしまうと、もう追いつくということは、ほぼ不可能です。
トップでなくても、幾つかできる集団の中で走るということを、普段からイメージして練習することを心がけましょう。

レースで必要な速度『時速30km』の巡航とは?

最近は、そこそこ走れるようになっているので、レースに必要だと言われる速度『時速30km』での巡航くらい何とかなるでしょ。
とか、楽勝だよ。
と思っている人、結構いませんか?

いやいやこれが…。
実際にやってみると、そう簡単にはいかないのです。

普段、ちょっと走っていると30kmくらいは、よく出ているもんですよね。
でもそれって、追い風だったり、平坦なようで緩やかな下りだったりして、あまり負荷がかかっていない状態だったりしませんか?

「いや、そんなことはない。いつもず~っと30kmくらいで走っているよ」
と言っても、実際の道路では時速30kmを出して30分どころか10分、20分走り続けられる道というのは、滅多にありません。

自動車専用道路ならいざ知らず、自転車が走れる道では信号につかまってしまいます。

もし、そういうところがあれば、一度試してみてください。
継続して出し続けるのは、思っているよりシンドイことなのです。

時速30kmで30分=15km、中央線なら新宿駅を出て、三鷹を越えて武蔵境まで行っても15.4kmです。
中級者以上だと、立川を越えて日野(30.5km)あたりまで走り切れることになります。

どうです。
あなたは自信ありますか?

ロードバイクで巡航速度30kmを達成するには①

では、このレースで必要な速度『時速30km』の壁を突破するにはどうするか?
「ひたすら筋トレだー!」と皆さんは言うかもしれませんが、そんなに辛いの頑張れますか?
無理ですよね。

でしたら、正しい自転車の乗り方を覚えたほうが早道なようです。
実は、時速25kmなら、ほとんどの人は、そう無理をしなくてもイケるそうです。

あと5km、ここをどうするかを考えたとき、「パワーアップだ!」と考えるより、初心者は「効率化」を考えたほうが良いというわけです。

上級者に比べ、初心者は姿勢やペダリングなど結構ムダが多いです。

力より、頭を使って速くなる。
おじさんライダーにとっては、無駄な体力を使うことはなくなるし、疲れることもなくなると、一挙両得な作戦です。

ロードバイクで巡航速度30kmを達成するには②

方法論はわかりましたね。
では、実践です。

1.正しいフォームを身に付ける
2.ペダリングを効率よく行う

以上です。

あまりにも、カンタンで申しわけありません。

この内容を詳しく説明するのは大変なので、ここでは省略させていただきます。
様々な本や雑誌、ネットのブログなどでも写真や図を交えて詳しく、解りやすい解説が載せられていますので、そちらをご覧ください。

それより、これをやることで、どういう効果があるのか。

ロードバイクが自分の体型に、ちゃんと合っているというのは、当然の前提です。
初心者の場合は、往々にして、前傾姿勢がつらいのでサドルを前に出していたり、高さを低めにしていたりすることがあるそうです。

身体が起きた姿勢だと、空気抵抗が増し、これがバカにならないということです。
さらにフォームが正しくなければ、ペダリングでも正しく力が伝わらず、無駄な力が消費されます。

これをなくすだけで、速度が上がり、時速30kmの壁にかなり近づけます。
人によってはこれだけで、壁を突破できるそうです。

初心者がレースに出たいなら、体力より頭を使え

初心者が、ロードレースに出場するために目安にする速度は、どれくらいなのか。
クリアしていれば問題ないわけですが、やはり普通は、なかなか難しかったりするわけです。

今回の結論としては、ガムシャラに走り込むより、まずは頭を使いましょう。

若い人なら「青春だねぇ」と、なんだかカッコいい感じですが、おじさんライダーは「年寄りの冷や水は体に悪いよ」なんて言われちゃうわけです。

そんなわけで、まずはロードバイクのセッティングを、もう一度チェックしましょう。

ショップに行って、しっかりとフィッティングを見てもらうのもいいでしょう。
そして、正しいポジションと正しい姿勢で、フォームやペダリングの基本をしっかりと身に付けましょう。

こうすることで、効率化はもちろんですが、ロードバイクに乗るための正しい筋肉も鍛えられます。
そういう意味でも、むやみに筋力トレーニングをするより、頭を使った方が良いというわけです。