「ロードバイクの室内スタンド、DIYで作っちゃいました!!´艸`」
みたいな感じで、自作の自転車スタンドの写真を紹介したブログやSNSを結構見かけますよね。
なかなかの秀作揃いで大したものだと思う反面、自転車のスタンドは室内用でも屋外用でも様々なタイプのものが自転車専門店はもちろん、ホームセンターやネット通販で売られています。
DIYと既製品。出来上がったものをだけを見比べた場合、どちらがどうとも甲乙がつけ難いというところでしょう。
では、なぜDIYで作るのか。いろいろ理由を考えてみました。
DIYはオーダーメイド。ジャストフィットで快適?
DIY=Do It Yourself。人に頼らず自分で作る。DIYはハンドメイドであると同時に、オーダーメイドでもあります。当然のことながら、作る人は自分の住んでいる家の部屋や玄関、ガレージ、庭先など、作る場所やスペースに合わせて設計図を描きます。色やデザインもお好み次第です。
さぞやジャストフィットで快適だろうな。そう思ってあちこちのブログやSNSを覗いてみると、んーっ…?
確かに知恵や工夫が凝らされていてスペースに合わせて上手に作られているものが多いのですが、中には「えっ、これですか?」と思えるようなものもチラホラ。
これでご満足なら私は何も言いませんが、わざわざ苦労して自分で作る意味があるのかなと思えるようなものもあったりします。
投稿者の方には失礼ですが、それ全然まわりと合ってませんよ。ホームセンターに行って買ってきた方が良かったんじゃ…、と思ってしまいます。
でも、皆さん一様に「どうだー!」と言わんばかりの雰囲気。求めているのは、オーダーメイドの快適さではないようです。
DIYで自転車スタンドを作るとコスパがいいのか?
ちょっとお金をかけてもオーダーメイドの快適さを求める。そういうスタンスではないとしたら、コスパがいいのか。
なるほど、材料や図面と一緒に製作費のまとめも一緒に掲載していて、たったこれだけで作れましたというのが結構あります。
それを見ると確かに、総じて費用は安上がりな感じはあります。意外とお金はかからないんだな、という気はしますが、コスパがいいのかと言うと、ここでも疑問符「?」の点灯です。
ネット通販などで自転車のスタンドを検索すると、リーズナブルなものがズラリ。組み立ても付属の工具1本でスッキリ、カンタン、チョー便利といった商品がいろいろ揃っているじゃありませんか。
DIYで作るより、こっちの方がコスパがいいかな。工具なんかも余分に買う必要ないしね…。
というところで、コスパの良さで選ぶなら絶対DIYというわけでもなさそうです。
リーズナブルな費用でできるというのは、選択肢の一つと考えるべきでしょう。
自転車のスタンド、機能性や使い勝手でいえば…
じゃ、見た目やコストは別にして、機能性や使い勝手の面でDIYの方がいいのかな。
でも、そういうことって商品として作られているものは、商品化の時点でいろいろ検証されているはず。
ハッキリ言って自転車のスタンドという専用道具としての機能性や使い勝手は、既製品はムダがないように作られています。
これに対してDIYで自転車のスタンドを作る人も、「なかなか自分の思ったようなものがないので作りました」という人が多いので、個人的な機能性や使い勝手という点では優れているのかも知れません。
ただ、客観的な視点で見ると、どちらが上かということはハッキリと言えない感じです。
自転車といえばエコ。スタンドも地球に優しく?
やっぱエコでしょ!人によっては、そんな理由もあるようです。
自転車といえば、地球にやさしい乗り物。自転車置き場やスタンドだってエコで統一するというこだわり派なら、エコな材料を使って自分で作るというのは当然ですね。
でも、こういう人は少数派。それに、一概にDIYだからエコ。違うからエコじゃないとはいえません。
エコロジーという概念は包括的なもので、視点や見方を変えると全く違う結果や結論に至ることもあります。
「エコだからDIYじゃなきゃ」ということは言えないのです。やはり、方法論の一つといったところでしょうか。
DIYで作った自転車のスタンドだと愛着が違うのだろうか?
当然のことながら、自転車のスタンドをDIYで作るというのは、人それぞれで様々な理由からです。
本来、検証してみるまでもないことなのかも知れませんが、いろいろ検証して見てこそメリットやデメリットというのも解るものです。
自転車のスタンドをちょっとDIYで作ってみようか。そう考えていた人に、これまでのお話がちょっとでも参考になることがあったら幸いです。
ただ、DIYで作った物というのは、作ることになった理由はもちろん、作ったあとの物に対する愛着というのもDIYをこよなく愛する人たちにとっては大きな理由なのかもしれません。
普段DIYとは無縁な人でも、学生時代に技術家庭の授業やイベント、サークル活動などで作った物がなかなか捨てられないということがあるでしょう。
周りの人から見てどうしてと思うのですが、そういうことは理屈じゃないんですよね。
まとめ、DIYは楽しい!やっはコレでしょう。
DYIを愛する皆さん。この文章を読まれていてどう思いましたでしょうか。「いろいろ難クセ付けやがってコノヤロー!」と思われたでしょうか。
もし、そう思われたならスミマセン。決してそんなつもりはありません。むしろ、「DIYってやっぱりいいよね」というのが私の想いです。
結論を言えば、自転車のスタンドを作ることに限らず、どんな物でも「DIYは楽しい!」ということが一番の理由ではないでしょうか。物を自分で作る喜びというのは、既製品では味わえないものです。
最初に作ってみようというところから始まって、材料を集め、作業をして、そして出来上がった物を実際に使ってみる。一連の流れの中に、様々なアイデアや工夫はもちろん、苦労があったり、家族で作る楽しさがあったり、いろいろなエッセンスがそこにはたくさん詰まっています。
そして出来上がった物は、世界にたった一つしかない物だったりするわけです。
いいですよね。そこには作った人の様々な想い入れや楽しい思い出、そして愛着が生まれてゆきます。
それは、理屈なんかじゃなく、DIYは楽しいということです。
今どきは、ホームセンターに行くと道具や材料を手に入れるだけじゃなく、材料の加工もいろいろやってくれるサービスが充実しています。
あなたが考えているより、DIYはずっと身近でカンタンです。気軽にトライしてみましょう。結構ハマりますよ。